「お褒めの言葉」への返し方とは?上手に返すフレーズや例文を紹介
目次
ビジネスシーンでは、「さすがですね」や「頼りになります」など、上司や取引先、お客様から「お褒めの言葉」をもらう場面があるでしょう。
しかし、「お褒めの言葉」に対する適切な返し方がわからない人は多いのではないでしょうか。
この記事では、「お褒めの言葉」への返事の仕方やポイント、気を付けたい不適切な表現などについて紹介します。
「お褒めの言葉」への返し方のポイント
「お褒めの言葉」に返答する際は、褒められたことを素直に受け入れて、感謝を伝えるのがポイントです。
日本人は、褒められたときに謙遜する人が多いといわれています。
しかし、謙遜しすぎてしまうと、相手が「せっかく褒めたのに否定されてしまった」と不快な気持ちになる可能性があります。
お褒めの言葉をもらったときは、謙遜し過ぎず、素直に受け入れる姿勢も、相手の気持ちを受け入れるうえで大切です。
どのように返すのが適切なのか、フレーズを参考に確認していきましょう。
「お褒めの言葉」の返答で使えるフレーズ例
具体的に「お褒めの言葉」への返答で使えるフレーズは以下のとおりです。
- お褒めいただき、ありがとうございます。
- お褒めいただき、光栄です。
- ありがとうございます、お役に立ててなによりです。
- そのようにおっしゃっていただけて、とても励みになります。
- ありがとうございます、○○さんのおかげです。
- 今後もご期待にそえるよう、精進してまいります。
- これもひとえにみなさまのご支援のおかげです。
- 恐縮です。
- 恐れ入ります。
- お喜びいただけて、嬉しい限りです。
- よりよい製品をお届けできるよう、邁進してまいります。
対面での会話やメールなど、「お褒めの言葉」に返答が必要なシーンはさまざまあります。
「お褒めの言葉」への返事についても、幅広いフレーズを覚えておきましょう。
「お褒めの言葉」の言い換え方法
上司や取引先、お客様から、「さすがですね」や「頼りになります」と声をかけられた際に、「お褒めの言葉をありがとうございます」と返答する振る舞いに違和感を抱く人もいるでしょう。
また、かけられた言葉が、直接的な「褒める言葉」ではなかった場合、「お褒めの言葉」と表現するのは適切かどうか悩む場面もあるでしょう。
「お褒めの言葉」は、言い換え表現も覚えておくと、返事をするときに、相手との関係性などにあわせて使い分けられて便利です。
5つの言い換え表現を紹介するので、それぞれの意味を確認していきましょう。
身に余るお言葉
「お褒めの言葉」は、「身に余るお言葉」に言い換えられます。
「お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます」を「身に余るお言葉をいただき、ありがとうございます」と言い換えが可能です。
評価
返答の仕方によっては、「お褒めの言葉」を、「評価」という言葉に言い換えができます。
たとえば、「○○様より、先日の企画についてお褒めの言葉をいただきました」を、「○○様より、先日の企画について高い評価をいただきました」などと言い換えができます。
賞賛
「賞賛」には、「努力や成果などに対する評価」という意味があります。
「お褒めの言葉」と同様の意味があり、言い換え表現として覚えておきたい表現です。
功績を称える
「功績を称える」も、「お褒めの言葉」の言い換え表現として使えます。
しかし、「功績を称える」は、主語が「功績を称える人」、つまり褒める人側にあります。
そのため、「お褒めの言葉」に返事をする側、つまり褒められる側が返事の際に使うと、主語が食い違ってしまう点に注意が必要です。
「あなたの功績を称えて」といわれたときは、お褒めの言葉をいただいている状況と捉えるようにしましょう。
お褒めにあずかる
「お褒めにあずかる」は、褒められた際に使う返答方法のひとつとして使える表現です。
「○○先生より、お褒めの言葉をいただいた」を、「○○先生より、お褒めにあずかりました」などと言い換えができます。
「お褒めの言葉」を上手に返すポイント
「お褒めの言葉」に対して、適切な返答ができると、相手とよりよい関係を構築できます。
では、「お褒めの言葉」に返答する際は、どのようなポイントをおさえておくべきでしょうか。
- 喜びを素直に伝える
- 周囲のサポートへの感謝も伝える
- 今後の展望や抱負も伝える
3つのポイントを、それぞれ解説します。
喜びを素直に伝える
褒めてもらった行為に対する喜びは、素直に伝えるようにしましょう。
言葉で「ありがとうございます」と返事する以外にも、笑顔など表情もあわせて伝えると効果的です。
また、「嬉しいです」「光栄です」などの言葉を添えると、より喜びを伝えられます。
相手が喜んでくれた反応をみて、褒めた側も「褒めてよかった」「気持ちを伝えてよかった」と安心できます。
素直に喜びを伝える行為は、お互いにとってメリットがあります。
周囲のサポートへの感謝も伝える
褒められたときに、その結果が自分だけのものではなく、周囲からのサポートのおかげでもある旨を伝えるのもポイントです。
お褒めの言葉をかけてくれた人だけでなく、周囲の人たちからも、「手柄を独り占めせず周りへの感謝を忘れない人」として、信頼を獲得できます。
また、「周囲への感謝を忘れない謙虚な人」として好印象を与えられるでしょう。
今後の展望や抱負も伝える
「今後もよりよいサービス提供を目指します」など、今後の展望や抱負を伝えるのも効果的です。
褒められた経験を励みに今後も頑張っていく前向きな姿勢を見せると、「褒めてよかった」と、相手に思ってもらいやすいです。
とくに取引先相手に対しては、今後の展望や抱負を伝えると、より期待感をもってもらえるようになり、良好なビジネス関係の維持に役立つでしょう。
相手別の「お褒めの言葉」への返答方法
「お褒めの言葉」への返答は、相手との関係性によって、適切な返答方法が変わります。
ここでは上司と取引先に対する返答方法を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
上司への返答方法
上司から「お褒めの言葉」をいただいた場合は、以下のフレーズを使って返答してみましょう。
- 恐縮です。
- ○○さんにアドバイスいただいたおかげです。
- 今後も精進いたします。
上司の場合、「○○さんにアドバイスいただいたおかげです」など、相手をたてるフレーズをいれると、今後の関係を良好にすることにもつながります。
>「恐縮です」と「恐れ入ります」の違いとは?に関する記事はこちら
取引先への返答方法
取引先から「お褒めの言葉」をいただいた場合、相手との関係性を大切にしながら、丁寧な言葉で感謝を伝えるようにしましょう。
- これからもスタッフ一同、精進してまいります。
- 大変恐縮でございます。
- お褒めいただき、大変光栄です。
さまざまな例文を把握しておき、褒められた内容や相手にあわせて使い分けるようにしましょう。
「お褒めの言葉」への返答に不適切な表現
「お褒めの言葉」への返答のなかには、避けたほうがいいとされる不適切な表現もあります。
せっかく褒めてくれた相手に対して、不快な印象を与えないように、不適切な表現を確認しておきましょう。
とんでもございません
「とんでもございません」は、「お褒めの言葉」に対して、不適切な返答方法のひとつです。
一見、謙遜する姿勢を見せることができる適切な表現と思うかもしれませんが、相手からせっかく褒められたにもかかわらず、それを否定してしまう印象がある言葉です。
また、「とんでもない」でひとつの形容詞になるため、「とんでもない」の「ない」を「ございません」に言い換える表現は誤りです。
「とんでもない」を目上の相手に用いる際は、「とんでもないことです」などの表現を使いましょう。
まだまだです
謙遜の気持ちから、「まだまだです」と返答してしまう人も多いかもしれません。
しかし、相手が褒めたことを否定するニュアンスがあるため、「まだまだです」も、「お褒めの言葉」に対する返答には適さない表現です。
褒めてもらって嬉しいです
「褒めてもらって嬉しいです」は、意味としては間違っていませんが、正しい敬語表現ではないため、上司や取引先の相手など、目上の人に対して使う表現としては不適切です。
円滑なコミュニケーションに「Chatwork」
仕事をしていると、上司や取引先の相手、お客様から「お褒めの言葉」をもらう場面があるでしょう。
せっかくいただいた評価を無駄にせず、今後の良い関係性を構築するためにも、お褒めの言葉に対する適切な返答方法を知っておくようにしましょう。
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