非言語コミュニケーションとは?非言語コミュニケーションの例と種類

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目次

「非言語コミュニケーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

非言語コミュニケーションを上手く活用することで普段のコミュニケーションがより円滑になります。

非言語コミュニケーションの例と種類や効果、ビジネスでの活用法について学んでいきましょう。

非言語コミュニケーションとは

非言語コミュニケーションとは、言語に依らないコミュニケーションのことをいい、ノンバーバル・コミュニケーションとも呼ばれています。

例として、表情や身振り手振りなどの仕草、声のトーン、服装、インテリアなどが挙げられます。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによると、人間は言語情報より非言語情報から多くの情報を得ているという研究結果が出ており、非言語コミュニケーションは、情報の発信者の印象を大きく左右しているのです。

そして、非言語コミュニケーションはビジネスにおいても重要です。

話をする際の声色や表情、間の置き方などによって、受け手に与える印象を左右するため、非言語コミュニケーションを上手く活用することで、商談や部下との面談などのコミュニケーションが円滑におこなえるようになります。

非言語コミュニケーションの例と種類

非言語コミュニケーションは7種類に分類することができます。

非言語コミュニケーションの種類と例をあわせて説明していきます。

身体動作

身体動作とは、ジェスチャーなど身体を動かすことによって相手に意思を伝える非言語コミュニケーションのひとつです。

例として、身振りや姿勢、顔面の表情、視線、目の動き、まばたき、瞳孔の収縮などがあります。

具体的には、首を縦に振ることで同意していることを示したり、目を見開いた表情で驚きを示すといったものが身体動作での非言語コミュニケーションにあたります。

身体動作での非言語コミュニケーションは、国籍や文化による違いがあまりなく、異なる文化を持つ人同士で一番伝わりやすいコミュニケーション方法といわれています。

身体特徴

身体の特徴とは、容貌や体型、皮膚の色、体臭などの外見や身体の特徴による非言語コミュニケーションのひとつです。

例えば、1本の乱れもなく髪を整えている人は真面目そうな印象を与えますし、背が高い人は何となく怖そうな印象を与える、太っている人は何となくだらしない印象を与えるといったものが挙げられます。

身体の特徴による非言語コミュニケーションは、男性よりも女性のほうが強く印象を与えやすいといわれています。

接触行動

接触行動とは、自分や他人の身体に触れる行動による非言語コミュニケーションのひとつです。

例えば、握手や抱擁などが挙げられます。

日本人は、接触行動による非言語コミュニケーションをあまり取ることが少ない文化ですが、欧米では一般的におこなわれている非言語コミュニケーションのひとつです。

接触行動による非言語コミュニケーションは、文化間によって違いが出やすいと言われているため、注意が必要です。

 

近言語

近言語とは、パラ言語とも呼ばれ「あぁ」とか「えぇ」などといった相槌や声のトーン、イントネーション、話す速度など話す際の特徴を意味します。

同じ言葉を話すとしても、ぼそぼそと小さな声で話すのとハキハキと大きな声で話すのでは受ける印象が異なります。

また、会話の際に相づちをまったくおこなわないと、話を聞いていないのではないかという印象を与えます。

このような話をする際の言語の側面的要素のことを近言語といい、非言語コミュニケーションのひとつに分類されています。

プロクセミクス

プロクセミクスとは、1960年にアメリカの人類学者E・T・ホールが提唱した人との距離の取り方も意思の伝達手段の一種であるという考え方のことです。

プロクセミクスに基づいて非言語コミュニケーションを考えると、対人距離が近いことで親密な関係を意味し、逆に初対面の人とは対人距離を広めに取ったりします。

日本人は、親密にならない限り対人距離を詰めることはありませんが、これも文化によっては距離の取り方が異なるので、異なる文化間でのコミュニケーションの際は気をつけておきたいことです。

人工物の使用

人工物の使用とは、服装や化粧、アクセサリーなどをもちいて相手に意思を伝える非言語コミュニケーションです。

例えば、ビジネスシーンでは、ラフな服装よりスーツなどのフォーマルな服装のほうが真面目な印象を与えますし、TPOに合っていない派手なアクセサリーは、相手にネガティブな印象を与えてしまいます。

服装やアクセサリーは自分の意思で選ぶものですので、表情などと違い、相手に与えたい印象をコントロールしやすいという特徴があります。

環境

環境とは、インテリアや照明、温度などによって相手に与える印象を変えるという非言語コミュニケーションのことです。

例えば、寒色系より暖色系のほうが食事がおいしそうに見えるため、レストランなどでは暖色系の照明が使われることが多く、インテリアの系統によって親しみやすさやかっこよさを演出するなどといった使われ方をしています。

人工物の使用と同じく、環境によって与える印象も自身でコントロールしやすいものとなっています。

非言語コミュニケーションの効果

非言語コミュニケーションの効果について見ていきましょう。

非言語コミュニケーションは大きく分けて「話の内容の補完」「信頼関係の構築」「相手への理解を深める」といった効果をもちます。

3つの効果について具体的に説明していきます。

話の内容を補完する

非言語コミュニケーションは、言語コミュニケーションと組み合わせて使うことで、言葉だけでは伝えられない気持ちや意思を補完する効果を発揮します。

例えば、強調したい部分を大きな声でゆっくりと話すことで、相手に大事なことを話しているという印象を与えたり、相手との距離を詰めることで、相手に仲良くなりたい・好意的に思っていることを伝えたりできます。

非言語コミュニケーションの効果を理解し、意識的に活用することで言葉にプラスしてポジティブな印象を与えたり、言葉の説得力を強める効果を得ることできます。

信頼関係を築きやすくする

非言語コミュニケーションは、相手との信頼関係の構築にも役立ちます。

例えば、目を見て話をする、背もたれに寄りかからずに身を乗り出して話を聞く、真剣な表情で話すなどといった態度を示すことで、相手に関心を寄せているという気持ちを表すことができます。

このように非言語コミュニケーションを上手く活用し、相手にポジティブな印象を与えることで、相手との信頼関係を築くことができます。

  

相手を深く理解する

非言語コミュニケーションには言葉には出てこない感情が現れるため、相手を深く理解することにも効果的です。

例えば、部下に何か指示を出した際、部下が笑顔で「分かりました」というのと不満げな顔で「分かりました」と言ったのでは、納得の度合いが違うことが分かります。

言葉だけをとらえるのではなく、非言語コミュニケーションにも着目してコミュニケーションを取ることで、言葉の裏に隠れた相手の感情や意思に気づくことができ、相手への深い理解につながります。

非言語コミュニケーションのビジネスでの活用法

非言語コミュニケーションをビジネスで活かすにはどうしたらよいのでしょうか。

クライアントとの商談、部下との面談、採用面接の3つのシーンを例に挙げて、非言語コミュニケーションの活用法を考えていきましょう。

非言語的コミュニケーションは直接対面する以外にも、テレワークでのWeb会議やオンライン研修などビデオ通話の場面で活用することができます。

商談

クライアントや取引先との商談では、相手に対し、安心感や期待感を持ってほしいものです。

このような場合の非言語コミュニケーションの活用法としては、

  • 服装や身だしなみを整え、清潔感をアピールする
  • 笑顔でハキハキと話す
  • 重要なポイントを話すときは間の取り方を意識し、ゆっくりと話す
  • 身を乗り出して話を聞く
  • 席の配置を工夫し、適切な距離感を取る
  • 相手に与えたい印象を狙ったインテリアにする

などといったことが考えられます。

また、相手の感情や隠れたニーズをくみ取るために、相手の非言語コミュニケーションにも着目するといいでしょう。

なお、クライアントや取引先の担当者が外国人の場合、ジェスチャーや距離感によって、狙った効果と別の印象を与えてしまう可能性があるため、文化の違いによって意味が異なる非言語コミュニケーションを理解し、注意を払う必要があります。

部下との面談

部下との面談では、部下の悩みや本心を聞き出したいと考えるでしょう。

  

このような場合の非言語コミュニケーションの活用法としては、

  • 笑顔でゆっくりと話す
  • 真剣な表情で話を聞く
  • 適度に相づちを打つ
  • 距離感を少し近づけて親しみやすさを演出する
  • 面談の場所に配慮し、話しやすい環境を作る
  • 敵対を意味する腕組みはしない

などが挙げられます。

当然のことですが、親しみやすさを演出しようとして、部下との距離を縮めすぎたり、不適切なボディタッチをしてしまうとハラスメントにつながってしまうので、注意が必要です。

また、部下の反応や表情をよく観察するなど、部下の非言語コミュニケーションに注目することで部下の本心がより理解できるようになります。

採用面接

採用面接では、応募者の適性を見極め、どのような考えを持った人物かを知りたいと考えるでしょう。

そのためには、応募者の緊張を和らげ、応募者の本来の力が発揮できるように、面接官が高圧的にならず、穏やかな印象を与えるような非言語コミュニケーションを活用しましょう。

例えば、

  • 猫背にならず姿勢よく話を聞く
  • ゆっくりと笑顔で話す
  • 適度に相づちを打つ
  • 目を見て話を聞く
  • 社風に合った服装を選ぶ

といったことが挙げられます。

面接官は応募者にとって会社の顔です。

この会社で働きたいと思ってもらえるように、非言語コミュニケーションも意識してみることで、優秀な人材の確保につながります。

非言語コミュニケーションを上手く取り入れよう!

非言語コミュニケーションは、言葉のコミュニケーションに加えて意思や感情を伝えたり、人間関係を良好にすることに役立ちます。

Web会議やテレワークの普及により、テキストコミュニケーションもそうですが、画面を通して対面するコミュニケーションも増えてきました。

より深いコミュニケーションを取るためにも非言語的コミュニケーションを意識してWeb会議やビデオ通話をおこなうと効果的かもしれません。

また、対面でのコミュニケーションだけでなく、メールやビジネスチャットにおいても、言葉の選び方や返信の速度、絵文字の活用などによって、文章以外の部分で感情や意思をより伝えやすくなります。

普段から非言語コミュニケーションを意識し、良好な人間関係を構築することで、円滑なコミュニケーション形成に役立てていきましょう。

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Chatworkの中の人です。お役立ちコラムの編集者として、ワークスタイルの変化に伴うコミュニケーションと組織のあり方など発信していきます。

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