「知見」とは?正しい意味や、「知識」「経験」との違いを解説

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「知見」とは?正しい意味や、「知識」「経験」との違いを解説

目次

「知見」とは、物事を見聞きして得た知識や情報を意味する言葉です。

「知識」や「経験」などの類似した言葉がありますが、意味が異なるため、適切に使い分けるようにしましょう。

「知見」の意味や類義語との違い、使い方を解説します。

「知見」の意味とは

「知見(ちけん)」とは、知識や見識、物事を見聞きして得た知識や情報を意味する言葉です。

「自分の知識や情報を活かした考え」という意味で使われる場合もあります。

ビジネスシーンにおける「知見」の意味

ビジネスシーンにおいて、「知見」は、「ナレッジ」という言葉と同様に使われています。

「ナレッジ」という言葉は、一般的には「知識」という意味で使われますが、ビジネスシーンにおいては、企業にとっての付加価値のある知識や有益な情報、経験という意味をもつ場合があります。

これと同様に、ビジネスシーンにおける「知見」は、一般的な意味の「知見」よりも、企業成長につながるニュアンスが強いと覚えておきましょう。

「知見」と関連用語との違い

知識や見識、物事を見聞きして得た知識や情報を意味する「知見」には、混同しやすい関連用語が複数あります。

適切に使い分けができるように、それぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。

  • 知識
  • 経験
  • ノウハウ
  • 見識

「知見」と関連用語との違いを解説します。

「知識」との違い

「知識」とは、知ることや理解すること、知っている内容を意味する言葉です。

「知見」と「知識」の違いは、実際に経験しているか否かで、「知見」は、経験と知識がある状態、「知識」は情報として知っている状態を指します。

「経験」との違い

「経験」は、実際に見聞きしたり行動したりすることや、行動などによって得られた知識のことを指す言葉です。

「経験」は、行為に重点が置かれているのに対し、「知見」は、経験によって得た知識に重点が置かれている点で異なります。

「ノウハウ」との違い

「ノウハウ」とは、物事の方法や手順に関する知識を意味する言葉です。

ビジネスシーンにおいて「ノウハウ」は、業務を円滑に進めるために必要な知識であり、人から人へ伝えて継承していくものです。

一方で、「知見」は、自ら得た情報や経験を指すため、継承されるわけではありません。

>ノウハウとは?に関する記事はこちら

「見識」との違い

「見識」は、本質をとらえる優れた判断力や、物事に対する確固とした考えや意見をいいます。

「知見」には、「見識」の意味も含まれていますが、「見識」は、物事の本質をとらえる能力を意味するため、専門的なケースなど、より高度な場合に使われる言葉と覚えておきましょう。

知見
  • 自ら得た知識や情報
  • 実際に経験した知識や情報
知識
  • 知ることや理解すること
  • 知っている内容や情報
経験
  • 実際に見聞きしたり行動したりすること
  • 行動などによって得られた知識
ノウハウ
  • 人から人へ伝えられる物事の方法や手順に関する知識
見識
  • 本質をとらえる優れた判断力や、物事に対する確固とした考えや意見

「知見」の使い方と例文

「知見」は、名詞として使われるケースが一般的で、よく使うフレーズを覚えておくと便利です。

本記事では、「知見」の使い方として、4つの使い方を解説します。

  • 知見がある・ない
  • 知見を広げる
  • 知見を深める
  • 知見を得る

例文を参考に、実際に使ってみてください。

知見がある・ない

「知見がある」は、対象の物事に対する知識や経験がある状態を意味する表現です。

一方で、「知見がない」は、知識や経験をもっておらず、意見や考えもない状態です。

  • わたしは広告運用についての知見があります。
  • あの人は○○に対する知見があるから、聞いてみてください。
  • わたしはその分野に関する知見がないので、対応できません。

知見を広げる

「知見を広げる」は、知識や経験の範囲を広げることを意味する言葉です。

たとえば、新たな事柄に挑戦したり、さまざまな分野に関する勉強が「知見を広げる」行動に該当するでしょう。

  • 知見を広げるために、社内公募に応募してみる。
  • 海外出張は知見を広げるきっかけになった。
  • ○○に関する知見を広げたことは、いまの業務に役立っている。

知見を深める

「知見を深める」は、知識や経験を専門的に掘り下げていき、身につけることを意味する表現です。

「知識を深める」を、別の言葉で表現すると「熟知」「精通」などがあげられます。

  • 日々勉強して、知見を深めていくことが目標だ。
  • 勉強会に参加したことで、知見を深めることができた。

知見を得る

「知見を得る」は、実際に体験して、新たな知識を得る行為を意味する表現です。

  • プロジェクトリーダーの経験を通して、プロジェクトマネジメントの知見を得ることに成功した。
  • ビジネスコンテストへの参加は、○○に関する知識を得るきっかけになった。

「知見」の対義語

「知見」の対義語としては、以下の3つの言葉があげられます。

  • 無知
  • 疎い
  • 愚か
  • 「無知」は、知識が欠けることや、知恵がないことを意味する言葉で、「疎い(うとい)」は、事情を知らないことや、無知な様子を意味する言葉です。

    また、「愚か」は、考えが足りないことや、未熟なさまを意味します。

    いずれも、知識がなかったり、経験が不足していたりすることを表すため、「知見」の対義語として使用できるでしょう。

    「知見」を広げる方法

    「知見」を広げる取り組みは、知識やスキルの向上にもつながるため、ビジネスシーンで、活躍の場を増やすチャンスにもつながります。

    最後に、知見を広げる方法を4つ紹介します。

    • 担当領域以外にも興味をもつ
    • ストレッチ目標にチャレンジする
    • 異業種交流会に参加する
    • 上司や先輩に話を聞く

    キャリアアップやスキルアップを目指す際の参考にしてみてください。

    担当領域以外にも興味をもつ

    知見を広げるためには、担当領域以外にも興味をもつ姿勢が大切です。

    担当領域以外の業務にも興味をもち、実際に経験すれば、新たな知識や経験が身につき、スキルアップにつなげられるでしょう。

    ストレッチ目標にチャレンジしてみる

    ストレッチ目標とは、背伸びすれば達成できる、現在の能力よりも少し高いレベルの目標をいいます。

    ストレッチ目標は、簡単に達成できるものではありませんが、達成ができない難しい目標ではないため、達成に向けて知識をつけたり工夫したりすれば、目標達成する過程で、知見を広げられる可能性があるでしょう。

    >ストレッチ目標とは?に関する記事はこちら

    異業種交流会に参加してみる

    自分とは異なる業種の人と話したり、意見を交換したりできる異業種交流会に参加する取り組みも、知見を広げるきっかけになるでしょう。

    異業種の知識や経験のなかには、自社の仕事に活かせる情報や課題解決のヒントが潜んでいる可能性もあります。

    上司や先輩に話を聞いてみる

    知見を広げるために、上司や先輩に話を聞いてみる方法もおすすめです。

    企業の成長につながるような知見をもっている上司や先輩に話を聞いてみると、仕事をするうえで大切な知識や情報を得られます。

    円滑なコミュニケーションに「Chatwork」

    「知見」とは、物事を見聞きして得た知識や情報を意味する言葉で、「知見を広げる」「知見を深める」などのように使われます。

    さまざまな分野の「知見」が得られると、自分のスキルアップやキャリアアップにつなげられるでしょう。

    自部署や他部署の上司や先輩に話を聞く取り組みも、知見を広げる方法として有効です。

    ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式でコミュニケーションがとれるビジネスツールで、業務の情報共有を円滑にし、社内のコミュニケーション活性化にも効果を発揮します。

    複数人でのやりとりが可能なグループチャットも作成できるため、部署関係なくコミュニケーションをとれるグループチャットの活用により、社員同士が思い思いに交流できる場を設け、知見を広げるきっかけにもなるでしょう。

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