「ですが」はビジネスで使える?言い換え表現や使用する際の注意点を解説

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「ですが」はビジネスで使える?言い換え表現や使用する際の注意点を解説

目次

「ですが」は、日常生活のなかでも使う機会が多い言葉です。

しかし、ビジネスシーンで使ってもいい表現なのか、どのように使うのが正しいのか知らない方は多いのではないでしょうか。

「ですが」の意味や使い方、言い換え表現やビジネスシーンで使う際の注意点などを、例文を交えて解説します。

「ですが」の意味

「ですが」は逆説の接続詞で、「だが」の丁寧な言い方です。

「ですが」は、助詞「が」に、丁寧さを加える助動詞「です」が組み合わさった表現で、前の内容を受け止めつつ、後でその内容を否定する際に使用します。

たとえば、下記の例文のように、一度意見を肯定しつつ、続けて逆の意味の意見を述べるときに使うのが一般的です。

  • 現在、プロジェクトの進行に問題はないのですが、今後人員が不足する可能性があります。
  • 画期的な提案ですが、今回は昨年の方法を踏襲します。

「ですが」はビジネスで使えるのか?

「ですが」は、ビジネスシーンでも使うことができる表現です。

丁寧に意見を述べたり、断りや補足を伝えたりする場面でよく活用されています。

「ですが」を使うと、相手の意見を全否定することなく、自分の意見をやんわりと伝えることができます。

相手に配慮しながら、依頼や提案をおこなう際に効果的な表現です。

「ですが」を使う際の注意点

「ですが」はビジネスシーンにおいても問題なく使える表現ですが、使用する際は気を付けておきたいポイントがあります。

  • 目上の人への使用は避ける
  • 文頭には使わない

円滑なビジネスコミュニケーションを実現するために、「ですが」を使う際の注意点を確認していきましょう。

目上の人への使用は避ける

「ですが」は、丁寧さを表す助動詞「です」が使われた表現ですが、尊敬語や謙譲語ではありせん。

そのため、目上の人への使用は避けた方がよいとされています。

目上の人に対して「ですが」を使いたい場合は、「しかしながら」「ただし」といった、よりフォーマルで丁寧な表現に置き換えるとよいでしょう。

また、「ですが」を会話のなかで何度も使用してしまうと、しつこい印象を与える恐れがあります。

本来、相手の意見を肯定したうえで自分の意見を丁寧に伝える表現のはずが、多用してしまうと「まったく自分の意見を受け入れてもらえていない」という印象を与えてしまいます。

とくに取引先の相手や顧客などには、「ですが」を多用しないように注意しましょう。

文頭には使わない

「ですが」は、接続詞の役割をもつため、文頭では使用しない表現です。

また、文頭で「ですが」を使うと、前後の文脈があいまいになり、相手にわかりづらい印象を与える可能性があります。

たとえば下記の例文のように、文頭で使うとやや唐突な印象を与えるでしょう。

  • ですが、現状の予算では不可能です。
  • ですが、進めるうえでは注意しなくてはいけません。

「ですが」は、前の文と自然につながる文中で用いるようにしましょう。

「ですが」の使い方・例文

「ですが」を適切に使用することで、相手に丁寧さや配慮を示すことができます。

ただし、使い方を間違えると誤解を招いたり、失礼に思われたりする場合もあるので注意が必要です。

「ですが」の正しい使い方を2種類のパターン別に解説します。

  • 否定や代替の「ですが」
  • クッション言葉の「ですが」

例文も交えて解説するので、ぜひビジネスシーンで活用してみてください。

否定や代替の「ですが」

否定や代替の「ですが」は、まずは相手の意見を受けとめたうえで、それを否定する意見や異なる提案をする場合に使用します。

この使い方では、相手の発言や提案に対して柔らかく反論したり、新たな選択肢を提案したりするニュアンスが含まれます。

とくにビジネスシーンでは、相手に配慮しつつ代替案を提案することで、よりよい解決策を模索する姿勢を示すことができるでしょう。

  • この提案は興味深いですが、予算を超過してしまう可能性があります。
  • 週末の打ち合わせも可能ですが、平日の方が他の関係者も参加しやすいと思います。
  • その資料も役立つのですが、最新のデータを基にしたこちらの資料の方が正確です。

クッション言葉の「ですが」

「ですが」は、単なるクッション言葉として使われることもあります。

クッション言葉としての「ですが」は、否定や代替の意味を含まないため、使用する際は注意が必要です。

たとえば「恐縮ですが」のような形で、クッション言葉として使用します。

  • お待たせして申し訳ございませんが、必要な書類を準備いたしますので、いましばらくお待ちください。
  • 失礼ですが、もう少し詳しい情報をお伺いしてもよろしいでしょうか。
  • 恐縮ですが、こちらの案件について再度ご説明をお願いできますでしょうか。

>「恐縮ですが」の正しい使い方に関する記事はこちら

「ですが」の言い換え表現

ビジネスシーンで使える「ですが」の言い換え表現を5つ紹介します。

  • しかし・しかしながら
  • けれども
  • とはいえ
  • ○○と申しますが
  • ただし

状況に応じて適切な言葉を選ぶことで、相手に対してよりよい印象を与えることができます。

シーンや相手によって適切な表現を使えるように、言い換え表現それぞれの意味と使い方を、例文を交えて解説します。

しかし・しかしながら

「しかし」や「しかしながら」は、「ですが」の言い換え表現として使いやすい表現で、どちらも否定や反論を示す際に使用します。

「しかしながら」は、「しかし」よりもさらに丁寧な印象を与えることができる表現で、やや硬めの表現のため、フォーマルな場面やメールなどの文章で使いやすい表現です。

やや柔らかい表現にしたい場合、「しかしながら、○○かと思います」などの使い方をするとよいでしょう。

  • 価格についてはご理解いただけたかと思います。しかし、納期の調整が必要です。
  • ご提案いただいた内容は非常に魅力的です。しかしながら、予算の制約があるため、検討をさせてください。

けれども

「けれども」は、「ですが」をカジュアルに言い換えた表現で、やや柔らかい印象を与える言葉です。

親しい間柄や比較的リラックスした場面で使われることが多い表現のため、フォーマルさが求められる場面や相手に対しては使用を避けましょう。

使用する際は、言葉のトーンや文脈に注意しながら使用することが大切です。

  • 期限について確認しましたが、調整が必要な状況です。けれども、できる限り早めに対応いたします
  • この提案はプロジェクトの成功確率を上げるのに役立つでしょう。けれども、追加のコストが発生する可能性があります。

とはいえ

「とはいえ」は、「ですが」と同様に逆接の意味をもつ言葉で、前の内容を認めながらも異なる意見や条件を述べたい場合に使用します。

事実を補足したり、意見を強調したりする際に有効な言い回しです。

  • ご提案いただいた内容はよく理解できました。とはいえ、実現するためには、追加費用が発生してしまいます。
  • この方法が効率的であることは理解しています。とはいえ、リスクも慎重に検討すべきです。

○○と申しますが

「○○と申しますが」は、自己紹介や名乗りの場面で使用される表現で、クッション言葉の「ですが」の言い換え表現です。

話のきっかけをつくる言葉として使われることが多く、とくにビジネスシーンでは、電話などの冒頭で使用されています。

  • 株式会社△△の○○と申しますが、本日は商品に関してお問い合わせさせていただきました。
  • △△商事の○○と申しますが、先日お送りした契約書についてご確認いただけましたでしょうか。

>営業成功につながる自己紹介の方法に関する記事はこちら

ただし

「ただし」は、前述した内容に条件や例外を付け加える際に使用する表現です。

ビジネス文書や口頭での説明でもよく使われ、簡潔に要点を伝える効果があります。

「ただし」を使用する際は、後に続く内容が否定的なものとなるため、柔らかく伝える工夫が必要です。

  • このプランはとてもお得です。ただし、申込期限は今月末までとなります。
  • 会議室の利用は自由です。ただし、事前に予約する必要があります。

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「ですが」は、相手の意見をいったん肯定しつつ、逆の意味の意見を述べるときに使われる表現で、ビジネスシーンでも使われる機会が多い言葉です。

使用する際は、相手やシーン、使い方の注意点をおさえて、正しく活用するようにしましょう。

ビジネスシーンで円滑なコミュニケーションを実現するためには、正しく言葉を使うことに加えて、コミュニケーション手段を工夫することが大切です。

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