私用とは?意味や範囲、具体的な使い方・注意点を解説

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私用とは?意味や範囲、具体的な使い方・注意点を解説

目次

「私用」とは、ビジネスシーンや日常生活でよく使われる言葉です。

プライベートでの個人的な用事を意味する「私用」には、使わない方がいいシーンや使用時の注意点があります。

さまざまなシーンで「私用」を正しく使えるように、意味や含まれる範囲、具体的な使い方、使用を避けた方がよいケース、注意点などを把握しておきましょう。

「私用」を使った例文も紹介します。

「私用」の意味とは?

「私用」とは、プライベートな時間における個人的な用事のことです。

たとえば、持病での通院、冠婚葬祭、旅行など、業務に関係のない私的な予定のことを指します。

以下、主に「個人的な用事」という意味での「私用」について解説します。

「私用」の言い換え表現

「私用」の言い換え表現には、「所用」「私事」「私事都合」「家庭の事情」「個人的な事情」「野暮用」などがあります。

「野暮用」とは、取るに足らない用事や、付き合い上の用事といった意味の言葉です。

「所用」「私事」との違い

「所用」とは、「用事」「用件」を意味する言葉で、「私用」がプライベートの用事を指すのに対し、「所用」は仕事かプライベートかを問わず、「用事」を指す際に使います。

「私事」は、「しじ」もしくは「わたくしごと」と読み、個人的な事柄や事情を指す言葉です。

「私用」が自分の用事を指す一方で、「私事」は自分の事情を表すため、たとえば退職を申し出るときに「私事ではございますが、今年いっぱいで仕事を辞めさせていただきます」のように使います。

>「所用」の使い方に関する記事はこちら

どこまでが「私用」の範囲なのか

「私用」の範囲に含まれるのは、通院や冠婚葬祭、銀行などの手続き、家庭の事情、旅行などの予定です。

仕事を休む際に「通院」「旅行」など、はっきりと理由を言いたくないときには、「私用で休む」と伝えても問題ありません。

「私用」の範囲に含まれる項目をさらに詳しく紹介します。

通院・病気

自分の通院や病気の治療のために病院にかかることは「私用」に含まれます。

病院にかかることは、仕事に関係のない個人的な用事ですが、健康的に働くため体調管理の観点で重要です。

また、自分ではなく、家族の通院に付き合ったり、病院へお見舞いに行ったりすることも「私用」になります。

冠婚葬祭

結婚式や葬儀など、冠婚葬祭への参加・参列は「私用」の範囲内です。

「私用」で仕事を休む場合、一般的には有給休暇を取得しますが、冠婚葬祭の場合は「慶弔休暇」という特別休暇を福利厚生のひとつとして設けている企業もあります。

企業の制度や状況に応じて、慶弔休暇もしくは「私用」による有給休暇を取得しましょう。

役所や銀行など各種手続き

役所や銀行など、平日しか開いていない機関での手続きは「私用」に含まれます。

また、役所などに限らず、保険内容の変更や自動車の購入、物件の売買など、仕事に無関係な個人的手続きは「私用」といえます。

 

子供の行事や家庭の事情

子供の学校行事や親の介護といった家庭の事情も「私用」のひとつです。

家庭の事情のなかには、離婚や相続問題のように周りへは言いづらいこともあります。

有給休暇の取得にあたって理由を明確に伝える必要はないため、「私用のため」として休むことが可能です。

旅行・レジャー

有給休暇は、労働基準法で定められている労働者の権利であり、休む理由が旅行やレジャーでもまったく問題ありません。

旅行やレジャーも私的な用事といえるため、「私用」になります。

その他

その他、プライベートな自分の用事であればすべて「私用」に含まれます。

たとえば、友達とホームパーティーをする、ペットと遊ぶ、趣味のゲームをする、記念日にゆっくり過ごすなども「私用」です。

「私用」を実際の会話や文章でどう使う?

「私用」は、ビジネスシーンや日常生活でよく使われる言葉です。

各シーンに合わせて、「私用」を使った例文を紹介します。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンでは、休みを取得するときや遅刻・早退を伝えるときに「私用」を使います。

  • 私用のため、明日お休みをいただきます。
  • 急遽私用が入ったため、会議へ参加できなくなりました。
  • 私用のため、明日は16時に帰らせていただきます。
  • 〇日に私用が入ったため、MTGの日時を変更いただけますか?
  • 明日私用が入ったため、ミーティングに10分ほど遅れそうです。

日常生活で使う場合

日常生活で「私用」という言葉を使うのは、予定を断るときや休みを伝えるときなどです。

  • 私用のため、本日の稽古をお休みします。
  • 明日は私用があるから、行事には参加できない。
  • 私用で一時間ほど出かけてくるね。
  • 私用があるから明日は一緒に行けない。
  • 私用で一日中家を空けられなかった。

ビジネスシーンで使われる「私用」について

プライベートな用事を指す「私用」という言葉ですが、ビジネスシーンでは「公私をわける」意図で使われることもあります。

ビジネスシーンで使われる「私用」について解説します。

私用携帯

私用携帯とは、プライベートで使っている携帯電話のことです。

一方、企業から支給されて使う携帯電話は「社用携帯」と呼びます。

勤務時間中は業務に関係のない私用携帯の使用が禁止・制限されていることが一般的です。

私用メール

私用メールとは、個人的な目的で送受信するメールのことです。

たとえば、知人とのやりとり、趣味のメルマガ受信、レジャー施設への問い合わせやお店の予約などが私用メールに該当します。

仕事でメールのやりとりをする場合は、一般的に社用のメールアドレスを使い、業務に関する内容を記載します。

社用のメールアドレスで私用メールの送受信はおこなわないとともに、業務中は私用携帯での私用メールも控えるようにしましょう。

私用端末

私用端末とは、個人的に所有している携帯電話やPCのことです。

個人がプライベートで使っている端末については、セキュリティリスクの観点から業務利用を認めていない企業が多いです。

一方で、企業が私用端末の業務利用を認めると、新たな端末の購入コストや管理コストがかからないというメリットもあります。

いずれの場合も企業の方針を確認し、違反行為はつつしむようにしましょう。

私用ネットワーク

私用ネットワークとは、自宅などプライベートで使用しているインターネットの接続環境のことです。

私用端末と同じく、セキュリティリスク回避のために私用ネットワークの業務利用も制限している企業が多数ですが、リモートワークの普及にともない条件付きで認めているケースもあります。

「私用」を使わない方がいいケース

ビジネスシーンでは、「私用」という言葉を使わない方がよいケースもあります。

「私用」を避けた方がいいシーンを紹介します。

社外へ連絡する場合

顧客や取引先など、社外の人への連絡では「私用」ではなく「所用」を用いましょう。

「私用」を使って自分の不在や都合の悪さを伝えると、「自分の都合を優先している」などとネガティブに受け取られるおそれがあります。

そのため、社外の人へ向けた連絡では、よりかしこまった表現である「所用」を使うことをおすすめします。

当日の遅刻や早退、緊急時の場合

当日の遅刻や早退、緊急時なども、「私用」という言葉は避けることが望ましいでしょう。

急な遅刻や早退は、状況によって周りに多大な迷惑をかけるケースがあり、迷惑を被る側は「私用」でうやむやにされると不快な思いをするかもしれません。

そのため、相手が納得した状態でスムーズに受け入れてもらえるよう、理由を明確に伝える方がいいでしょう。

>会社を休むときの連絡マナーに関する記事はこちら

「私用」を使う際の注意点

「私用」を使うシーンとして、休暇の申請や業務中の離席などが挙げられます。

状況によっては「私用」によって周りに迷惑をかけてしまうこともあるため、使用時の注意点を把握しておきましょう。

周囲への影響を最小限にする

「私用」による休暇・遅刻・早退は、業務が忙しいときや人手が足りないときにはマイナスの影響を及ぼす恐れがあります。

周りの人の業務負担が増加したり、スケジュールの調整が必要になったりする場合もあるため、「私用」がある際はなるべく早めに休暇申請や遅刻等の共有をおこない、影響を最小限に抑えることが大切です。

緊急時の対応

子供の発熱や自身の体調不良などの緊急時に、「私用」で中抜けや早退をすることもあるでしょう。

企業側の対策として、従業員が「私用」での中抜け等をおこないやすいように一時外出や早退に関する規定を設けておくと、手続きの際にスムーズです。

従業員自身も中抜けや早退が勤怠上どのような扱いになったか把握できるため、緊急の「私用」に関するトラブル防止につながります。

詳細を伝えることは不要

従業員が有給休暇を「私用のため」という理由で申請した場合、詳細を伝えることは基本的に不要です。

企業側が休暇理由を詳細に聞き出すことは原則的に認められておらず、場合によっては休暇の内容によって取得可否を判断しようとしているとみなされ、ハラスメントと受け取られるおそれがあるため注意が必要です。

「私用」の円滑な共有にChatwork

「私用」とは、プライベートな用事を意味する言葉で、ビジネスシーンでは有休申請や早退時などの際に使われています。

従業員が私用で中抜けや休暇取得をしやすいように、ルールを策定したり、策定したルールを容易に共有できる環境構築をすることが大切です。

休暇・早退・遅刻・離席などをスムーズに伝達できるツールとして、ビジネスチャット「Chatwork」の活用が効果的です。

チャット形式で個人チャットやグループチャットへメッセージを送れる「Chatwork」は、私用で遅れたり早退したりする際にメンバーへ向けて気軽に連絡できます。

また、プロフィール画面から自分の名前を編集し、名前の横に「5/10休暇」などと表示すると、私用で休むことをチャットで連絡しなくてもメンバーに伝えられるため、効率的です。

「Chatwork」で「私用」を円滑に共有して、スムーズな業務や連携につなげましょう。

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