【専門家監修】共感疲労とは?なりやすい人の特徴や対策方法を解説

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【専門家監修】共感疲労とは?なりやすい人の特徴や対策方法を解説

目次

悲惨なニュースを聞いて気分が落ち込んでしまったり、介護の仕事をしていて相手に寄り添いすぎて気疲れしてしまったりすることは、「共感疲労」と呼ばれる現象のひとつです。

この記事では、共感疲労とはなにか、症状やなりやすい人の特徴などについてわかりやすく解説します。

共感疲労とは

共感疲労とは、つらい体験をした人の援助をするなかで、援助する側もつらい気持ちになってしまうことを指します。

相手の気持ちに共感しすぎて、自分自身が体験したことではないにもかかわらず、精神的に疲れてしまう現象などが当てはまります。

災害や事件、事故のニュースをみて、つらさや苦しさを感じてしまう現象も共感疲労によるものです。

看護や介護などの仕事は、困りごとを抱える当事者をサポートすることが仕事であるため、共感疲労を感じやすい特徴があります。

共感疲労の症状

共感疲労には、さまざまな症状があります。

症状を知っておけば、共感疲労であることにすぐに気づき対処することが可能です。

共感疲労による主な症状は、以下のとおりです。

  • 慢性的に疲れている
  • 無気力になる
  • 気分が落ち込む
  • イライラしやすい
  • 寝つきが悪い
  • 寝ても疲れている
  • 仕事に行くのがつらい
  • 趣味が楽しめなくなる
  • 悲しくなる

このような症状があった場合は、すぐに対処をするようにしましょう。

共感疲労になりやすい人の特徴

共感疲労を起こしやすい人には、いくつかの特徴があります。

共感疲労を起こしやすい人の特徴に当てはまる人は、十分な予防や対策をとるようにしてください。

感受性が強い人

感受性が強い人は、特定の状況や情報から、人よりも多くのことを感じ取る傾向があります。

そのため、感受性が高い人は心にダメージを受けやすく、共感疲労を起こしやすいといわれています。

感受性が強いと、相手の発言や行動から相手の気持ちを深く理解できるという強みもありますが、相手のトラウマも感じやすいため注意が必要です。

気を遣いすぎる人

人に気を遣いすぎる人は、大変な思いをしている人に対し、「気持ちを理解してあげたい」「なにか自分にできることはないだろうか」という思いが強いため、共感疲労を起こしやすい傾向があります。

どこまで気を遣うか決めておくことや、自分のやるべきことと他者のやるべきことの境界線をはっきりさせておくことで、共感疲労を防ぎやすくなります。

使命感が強い人

使命感が強い人は、困っている人を助けたいという気持ちが強い傾向にあるため、頑張りすぎてしまい共感疲労を起こしやすいです。

とくに対人援助の仕事についている人は使命感を強くもっていることが多く、共感疲労を感じる機会も必然的に増えます。

使命感が強い人は、共感疲労になりやすいことを自覚し、早期に対処するようにしましょう。

共感疲労の対策方法

共感疲労の対策方法について解説します。

デジタルデトックスする

デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスにさわらないようにして、情報を遮断することです。

スマートフォンやパソコンでは、望んでいなくてもさまざまなニュースや情報を目にしています。

事件や事故のニュースは毎日のように流れているため、スマートフォンやパソコンを使っていると知らず知らずのうちに共感疲労をためている可能性があります。

とくに災害や大きな事件、事故が起きたときは、繰り返しニュースが流れ、SNSなどでもその話ばかりになり、情報に疲れやすくなってしまいます。

共感疲労を避けるためにも、思い切ってスマートフォンやパソコンなどを使わない時間を作ってみましょう。

意識的にデジタルデトックスの時間をもつようにすると、次第に習慣化して心が休まるようになります。

>デジタルデトックスに関する記事はこちら

ポジティブなことを書き出す

人はネガティブなことに目がいきがちです。

とくに共感疲労を感じていると、ものごとの悪い部分ばかり見るようになり、考え方もネガティブになりがちです。

意識的にポジティブな側面を見るようにして、実際に自分が感じたポジティブなできごとを紙に書き出してみましょう。

書き出す内容は、以下のようなささいなできごとで問題ありません。

今日はいつもより早く帰れた
夜に見たテレビ番組が面白かった
朝ごはんに食べたパンがおいしかった

ひとつでも多く書きだすことができれば、「こんなにポジティブなことがある」と自覚でき安心感につながるでしょう。

自分だけの時間をつくる

 

自分だけの時間をつくると心が休まり、共感疲労による疲れを軽減できます。

共感疲労を引き起こしやすい特徴をもつ人は、人といるだけで疲れやすいので、自分だけの時間をつくることによるメリットは大きいです。

自分だけの時間を活用して、趣味に没頭したり友人との時間を大切にしたりするのもよいでしょう。

好きなことをして自分だけの快適な時間を過ごすことで、気持ちをリフレッシュさせることができます。

自分の気持ちを人に話す

共感疲労による疲れや悩みを自分ひとりで抱え込んでしまうと、よりつらくなるリスクがあります。

ひとりで抱え込まずに、自分の気持ちを第三者に話してみましょう。

自分のつらさを理解してもらったり、話を聞いてもらったりすることは、安心感につながります。

人に話すことで、自分では気づかなかったポジティブな側面に気づけたり、客観的な立場からアドバイスをもらえるたりする可能性もあります。

共感疲労対策の注意点

共感疲労の対策にはさまざまな方法がありますが、対処してもなかなか改善しないこともあります。

その場合、共感疲労だけではなく、うつ病などほかの病気の可能性も考えましょう。

症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障が出てきている場合などは、早めに医療機関を受診するのがおすすめです。

メンタルクリニックや心療内科は、初診の予約が1か月以上先になることもあります。

メンタルクリニックの受診に抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、早めに医療機関に足を運んでください。

気持ちの整理には「Chatwork」を活用しよう

共感疲労とは、相手の気持ちに共感しすぎて精神的に疲れてしまうことを指します。

共感疲労の対策には、デジタルデトックスやポジティブなことを書き出すといったさまざまな方法があります。

ビジネスチャット「Chatwork」には、「マイチャット」という自分だけが見ることのできるチャットルームがあります。

「マイチャット」を活用することで、その日にあったポジティブなことを書きためておくなど、自分の気持ちを整理することに役立つでしょう。

>Chatworkのマイチャットに関する記事はこちら

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

記事監修者:山崎ゆうき

臨床心理士・公認心理師の資格を所持。司法・障害福祉領域などでの勤務を経て、独立開業。メンタルヘルス系の記事を中心に、心理学の知識をいかした記事執筆・監修を担当。心理学の知識をわかりやすく、日常でも実践しやすい形で発信しています。

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