1on1ミーティングの進め方は?注目される背景やメリットとともに紹介

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1on1ミーティングの進め方は?注目される背景やメリットとともに紹介

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目次

上司と部下が定期的に対話する1on1ミーティングは、近年多くの企業で導入が進んでいます。しかし、形だけの実施になっていたり、具体的な進め方に悩んでいたりする人も少なくありません。

働き方の多様化やリモートワークの拡大により、これまで以上に「個と向き合うマネジメント」が重要視される今、1on1ミーティングの役割はますます高まっています。

この記事では、1on1ミーティングの基本的な進め方はもちろん、注目される背景や導入メリット、効果を最大化するポイントまで詳しく解説します。マネジメントの質を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

1on1ミーティングとは

1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で定期的に対話を行う面談を指します。

人材育成や信頼関係の構築、モチベーション向上を目的に、多くの企業で取り入れられています。

1回の所要時間は15~60分ほどで、週1回から月1回の頻度で実施されるケースが一般的です。

話し合いの内容は業務の進捗確認だけでなく、キャリアの悩みや個人的な課題まで多岐にわたります。

この取り組みは、もともとアメリカのIT企業が社内の風通しを良くするために始めたもので、現在は日本でも導入が広がっています。

通常の会議と違い、じっくりと相手に向き合えることが最大の特徴です。

評価面談との違い

1on1ミーティングは、上司と部下が対話を通じて信頼関係を築き、部下の成長を支援することを目的とした時間です。

一方、評価面談は業務の成果や目標の達成度を評価する場であり、内容や進行は上司主導になりがちです。

話す内容にも違いがあり、評価面談では業務の進捗や数値目標が中心なのに対し、1on1では仕事の悩み、キャリア、時にはプライベートな話題も含まれます。

また、評価面談が年1〜2回であるのに対し、1on1は週1〜月1回と頻繁に実施されます。

こうした違いから、1on1は「評価」ではなく「育成」に重点を置いたコミュニケーション手法といえるでしょう。

1on1ミーティングが注目される背景

1on1ミーティングが広く注目されるようになった背景には、働き方や組織運営の大きな変化があります。

コロナ禍によるリモートワークの拡大で、職場の雑談や表情からの気づきといった非言語的なコミュニケーションが激減しました。

これにより、社員の状態を把握する手段として定期的な1on1の必要性が高まったのです。

さらに、少子高齢化による人材流出リスクへの対応や、プレイングマネジャーの多忙化といった組織課題にも有効な手段として、1on1の導入が加速しています。

1on1ミーティングのメリット

ここでは1on1ミーティングのメリットを3つ紹介します。

  • 社員の離職防止
  • 社員の成長促進
  • 信頼関係の構築

社員の離職防止

1on1ミーティングの大きなメリットのひとつが、社員の離職を未然に防げる点です。

日頃から上司が部下と定期的に対話することで、ちょっとした悩みや不安を早期に発見でき、対処できる環境が整います。

放置されがちなメンタル不調やモチベーション低下も、気づいたタイミングで支援できれば、深刻な状況へ発展するリスクを軽減できます。

近年、テレワークの普及などで見えづらくなった「本音」を拾える貴重な場となるため、1on1は離職率の低下に直結する有効な手段といえるでしょう。

離職率が高い原因に関するはこちら

社員の成長促進

1on1は、部下の自発的な成長を促す「育成の場」としても機能します。

上司が一方的に指示するのではなく、部下の意見や考えを引き出すことで、課題への気づきやキャリアの方向性を自ら見つけ出す力が養われます。

こうした積み重ねにより、部下は自律的に考え、行動できる人材へと育っていくでしょう。

経験の振り返りや目標設定を通じて、自身の強みや改善点に気づける点も成長を加速させるポイントです。

定期的な1on1は、まさに「学びを深める時間」でもあります。

信頼関係の構築

1on1ミーティングは、上司と部下の信頼関係を育むきっかけにもなります。

評価や指導を目的としない1on1は、比較的リラックスした雰囲気で本音を話しやすく、日頃の業務では見えない一面をお互いに知る機会になります。

雑談やちょっとした気遣いを交えながら対話することで、上司への心理的なハードルも下がり、部下が困った時に自然と相談できる関係性が築けます。

こうした日常的な信頼が土台にあると、業務指示もスムーズになり、マネジメント力の向上につながるでしょう。

信頼関係を築くコミュニケーション方法はこちら

1on1ミーティングの進め方

1on1ミーティングを効果的に行うには、正しい進行ステップを押さえておくことが大切です。

ここでは、実践で使える4つの基本ステップを紹介します。

  1. 1. テーマを決める
  2. 2. 部下の話を聞く
  3. 3. 具体的な行動を決める
  4. 4. ミーティングの振り返りをおこなう

1. テーマを決める

1on1は部下が主役となる対話の場です。

まずは部下自身が「話したいこと」「相談したいこと」を自由に挙げられるようにテーマを決めてもらいましょう。

事前に共有しておくことで、上司も心構えができ、スムーズな対話につながります。

テーマは業務の悩み、キャリアの展望、チーム内の人間関係、プライベートな相談など自由で構いません。

上司は無理に方向性を決めず、部下が自然に話しやすくなるように、柔らかな雰囲気づくりを意識しましょう。

2. 部下の話を聞く

テーマが決まったら、次は部下の話に耳を傾ける時間です。

このステップでは、上司は「聞き役」に徹することが重要です。

話を途中でさえぎらず、相槌やうなずき、オウム返しなどを活用して、安心して話せる空気をつくりましょう。

質問する場合も、「どう思った?」「そのときの気持ちは?」といった相手の思考を引き出す問いかけが良いでしょう。

評価やアドバイスは後回しにして、まずは部下の声をまるごと受け止めることを意識してください。

3. 具体的な行動を決める

十分に話を聞いた後は、部下自身に「次にどうするか」を考えてもらいましょう。

ここでは上司が解決策を提示するのではなく、あくまで部下が自分の言葉で答えを出すことが大切です。

「それをどう進めたい?」「何から始める?」などの質問で、思考の整理をサポートします。

具体的な行動や期限を明確にし、すぐに実行できるアクションへと落とし込むことで、1on1の効果は格段に高まるでしょう。

必要に応じて、上司ができるサポートも一緒に確認しておきましょう。

4. ミーティングの振り返りをおこなう

最後に、今日の1on1を簡単に振り返りましょう。

「話してみてどうだった?」「次はどんなことを話したい?」といった問いかけを通じて、部下が自身の気づきを整理できるようにします。

また、今回決めたアクションを上司と部下で再確認し、次回までの目標を明確にしましょう。

振り返る際は、上司が内容を簡潔に記録しておき、次回の1on1に活かすことも重要です。

前向きな一言を添えて締めくくれば、部下のモチベーションも高まるでしょう。

1on1ミーティングのテーマ例

1on1ミーティングでは、業務に限らず幅広いテーマを扱うことができます。

部下がテーマを考えるのが理想ですが、最初は上司が選択肢を提示することで対話がしやすくなるでしょう。

以下に主なテーマ例を紹介します。

業務に関するテーマ

  • 現在の業務内容・進捗
  • 業務上の課題やトラブル
  • チーム内の連携・人間関係
  • 上司の方針や指示への不安
  • 職場の目標や方向性に関する意見

個人に関するテーマ

  • キャリアの展望・今後やりたいこと
  • 自身の強み・弱みの整理
  • 成長実感や課題意識
  • ワークライフバランス
  • 健康状態や最近の生活リズム

その他の話題

  • 最近の気になるニュースや趣味
  • 週末の過ごし方
  • 気になっている社内制度や福利厚生について

部下に合ったテーマから少しずつ深い対話へと広げていきましょう。

1on1ミーティングを行う際のポイント

1on1ミーティングでは、「姿勢」や「関わり方」も非常に重要になります。

ここでは、効果的な1on1を実現するために押さえておきたい4つのポイントを解説します。

  • 定期的に開催する
  • 傾聴を意識する
  • アドバイスを押し付けない
  • 評価や批判をしない

定期的に開催する

1on1は、継続的に実施してこそ効果を発揮します。

理想は週1回30分のペースですが、業務状況に応じて月1回でも構いません。

大切なのは「対話の習慣化」です。

繰り返し行うことで、部下も少しずつ話しやすくなり、課題の早期発見や信頼関係の構築につながります。

最初は短時間・低頻度でも問題ありません。

慣れてきたら頻度を上げ、ミーティングの質を少しずつ高めていくのが成功のコツです。

傾聴を意識する

1on1で最も重要なのは「話を聞く姿勢」です。

上司はアドバイスを急がず、まずは部下の話にじっくり耳を傾けましょう。

表情や相づち、うなずきなどで「しっかり聞いているよ」という安心感を伝えることも大切です。

傾聴には、単なる"聞く"だけでなく、相手の感情や考えを受け入れる「共感」や「受容」も含まれます。

途中で話をさえぎらず、最後までしっかり聴くことで、部下は本音を語りやすくなるでしょう。

アドバイスを押し付けない

部下の話を聞いていると、「こうすればいいのに」と口を出したくなる場面もあるでしょう。

しかし1on1は、指導や指示の場ではありません。

大切なのは、部下自身に気づきや解決策を考えさせることです。

上司は答えを与えるのではなく、「どう思う?」「なにが原因だと感じている?」と問いかけ、思考を促す役割に徹しましょう。

アドバイスは最小限に抑え、部下の自主性を尊重する姿勢が重要です。

評価や批判をしない

1on1の目的は「育成」と「信頼関係の構築」であり、評価や査定ではありません。

部下が出した意見や行動案に対して、「それは違う」「もっとこうすべき」と断定的に判断するのは避けましょう。

否定的な言葉は、部下の思考を止めてしまい、自主性を損なう要因になります。

むしろ、「なぜそう思ったのか?」と問い返すことで、深い考察を促すことができます。

肯定も否定もせず、フラットな対話を心がけましょう。

1on1ミーティングの効果的な進め方を理解しよう

1on1ミーティングは、上司と部下が定期的に対話することで、信頼関係の構築や人材育成、離職防止につながる重要なマネジメント手法です。

テーマ設定から振り返りまでを丁寧におこない、対話の質を高めていくことで、部下の成長とチーム全体の活性化が期待できます。

こうした継続的な1on1の運用には、ビジネスチャットの活用がおすすめです。

Chatworkを活用すれば、1on1のスケジュール調整や議事録共有、アクションの進捗管理までをひとつのチャット上で完結できます。

日本企業にフィットした設計で、上司・部下の距離を縮めるコミュニケーションツールとして、多くの企業で導入されています。

1on1ミーティングの効果をさらに高めるために、Chatworkの導入をぜひご検討ください。

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