報連相とは?コミュニケーションとの違い・できない原因・工夫やコツも解説

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業務効率化
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報連相とは?コミュニケーションとの違い・できない原因・工夫やコツも解説
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目次

ビジネスの基本スキルとして知られる「報連相(ほうれんそう)」。

「報告・連絡・相談」を適切におこなうことは、業務を円滑に進め、信頼関係を築く上で不可欠です。

しかし「今さら基本は聞きにくい」「自己流で実践しているが、本当に合っているか不安」と感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、報連相の基本的な意味から、なぜ重要なのか、できない人の原因、そして上手な人が実践するコツまでを網羅的に解説します。

報連相の基本とは?意味や3つの要素を解説

「報連相(ほうれんそう)」とは「報告・連絡・相談」の3つの行動をまとめたビジネス用語で、情報共有を円滑におこなうための基本スキルです。

それぞれの意味とポイントは次のとおりです。

報告:業務の進捗や結果、課題を上司や関係者に伝えること

・結論を先に、簡潔に伝えることが基本です。

・「悪い知らせほど早く」伝えることが鉄則です。

・メールや口頭など、伝達手段は状況に応じて選びます。

連絡:業務上の事実や決定事項を関係者全員に共有すること

・相手の立場を考え、適切なタイミングで伝えます。

・スピーディーな情報共有が重要です。

・「言ったつもり」を防ぐ気配りが求められます。

相談:課題や疑問に対してアドバイスを求めること

・判断に迷ったら、すぐに相談します。

・自己判断で進めず、周囲の意見を尊重します。

・誤解やトラブルを防ぐための重要な手段です。

報連相は、円滑な業務遂行と信頼関係の構築に欠かせない要素です。

上記のような基本を理解して実践することで、仕事の精度とスピードが大きく向上します。

なぜ報連相は重要なのか?目的やコミュニケーションとの違い

ビジネスの現場では、報連相の有無が成果や信頼に大きく影響します。

ここでは、報連相の重要性や目的について解説します。

業務効率を高める重要なスキル

報連相を適切におこなうことで、業務の流れが可視化され、チーム全体の動きがスムーズになります。

上司は適切なタイミングで指示や判断ができ、部下も迷うことなく次のアクションに移れるようになります。

進捗状況をリアルタイムで共有すれば、サポートや軌道修正もおこないやすくなり、ミスや手戻りの減少、時間とコストの削減などにつながります。

報連相を適切におこなわないと、認識のズレや判断の遅れが生じ、業務の停滞を招くおそれがあるため注意が必要です。

目的は情報共有の迅速化

報連相の本質は、ただ伝えることではなく「必要な情報を、必要な相手に、適切なタイミングで届ける」ことにあります。

判断や対応のスピードが飛躍的に高まることに加え、トラブル発生などによる被害を最小限におさえることにも役立ちます。

適切な報連相のためには、Chatworkのようなチャットツールなどの活用もおすすめです。

個別チャットやグループチャット、タスク機能を駆使することで、報告や連絡、相談を効率よく進めることが可能です。

情報共有のスピードが上がれば、問題への対応も早まり、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

>情報共有をしないことのリスクに関する記事はこちら

報連相はコミュニケーションの一部

報連相は単独で完結するものではなく、広い意味で「コミュニケーション」の一部と考えましょう。

相手の状況や価値観を理解しながら情報を伝えることで、信頼関係が築かれます。

日常的に報連相がおこなわれていれば、上司は部下に対して安心感を持ち、部下も安心して相談できるようになります。

その結果、相互理解が進み、業務だけでなく人間関係そのものも良好になります。

報連相は単なる業務連絡ではなく、信頼を築く上で欠かせないコミュニケーション手段といえます。

>コミュニケーション能力を高める方法に関する記事はこちら

報連相ができない人の特徴と考えられる原因

報連相はビジネスの基本とされながらも、実際にはうまく実践できていない人も少なくありません。

ここでは、報連相ができない人によく見られる3つの原因を解説します。

報連相の意味を誤解している

報連相がうまくできない人の特徴として、報連相の意味や必要性を誤って理解していることが挙げられます。

たとえば「上司に迷惑をかけないように」「自分で抱えた方が早い」といった思い込みから、情報を共有せず独断で進めてしまうケースなどです。

また、「報告は叱られるためのもの」「相談は評価が下がる行為」といったネガティブなイメージから、報連相の頻度が下がってしまう人もいます。

報連相の本来の目的は、ミスやトラブルの早期発見、業務の円滑化、そして信頼関係の構築であることを正しく理解していないと、適切な報連相をおこなうことができず、結果として業務や人間関係に悪影響をおよぼすおそれがあります。

時代遅れだと決めつけている

「報連相はもう古い考え方だ」と感じて、実行をためらう人もいるかもしれません。

たしかに、スピードや柔軟性が求められる現代のビジネス環境では、形式的な報連相が煩わしく思える場面もあるでしょう。

しかし、問題なのはその「やり方」であり、報連相という「考え方」そのものではありません。

形式にこだわりすぎず、相手に合わせたタイミング・手段・内容で情報を共有することが重要です。

ツールや状況に応じてやり方を検討し、各企業や職場、チームに合った報連相のスタイルを実践してもらうようにするとよいでしょう。

人とのやりとりに苦手意識がある

報連相ができない理由に「人との関わり自体が苦手」ということが挙げられるケースも少なくありません。

新入社員や内向的な性格の人は、話しかけるタイミングや伝え方に迷い、結果として何も言えずに終わることがあります。

また、過去に否定的な反応をされた経験から、報連相に対して消極的になることもあります。

このような人には「簡単な報告でいいよ」「結論だけで大丈夫」といった声かけや、定時に報連相の時間を設けるなど、心理的なハードルを下げる工夫が有効です。

報連相が上手な人が心がけている5つの工夫

報連相をスムーズに実践できる人には、いくつかの共通点があります。

単に「報告・連絡・相談をする」だけでなく、相手にとって伝わりやすい工夫や、実行しやすい仕組みを取り入れていることが特徴です。

ここでは、報連相が得意な人が意識している5つの工夫を紹介します。

1. まずは「報告」から始める

報連相の第一歩として「報告」を習慣化することが効果的です。

報告は比較的ハードルが低く、業務の進捗や完了を伝えるだけで済むことが多いため、コミュニケーションの入り口として適しています。

たとえば「今日のタスクはここまで完了しました」といった一文だけの報告でも構わないため、実施して相手の反応を得ることによって連絡や相談もしやすくなります。

報告が習慣化すると情報共有の質も向上し、信頼関係の土台づくりにもつながります。

2. 完璧を求めず「伝えること」を優先する

報連相が苦手な人は「きちんと整理してから伝えなければ」と考えすぎてうまくいかないことがあります。

しかし、ビジネスでは完璧さよりスピードが重視される場面が多々あります。

たとえば、途中経過であっても「現状はここまで進んでいます」と報告するだけで相手は状況を把握でき、適切なアドバイスがしやすくなります。

多少不完全でも「まずは伝える」ことを意識すれば、報連相の質と量は大きく改善されます。

3. 質より「回数」を重視する

報連相は「頻度」が重要です。

どれだけ丁寧な報告でも、必要なタイミングを逃してしまっては意味がありません。

こまめに状況を共有することで、相手は安心して業務を任せられますし、問題の早期発見にもつながります。

上司にとって、定期的な報連相は「進捗の可視化」であり、意思決定の重要な判断材料です。

質にこだわって実施をためらうより、まずは回数を重ねて習慣化することが、報連相を上達させる近道です。

4. 報連相を忘れないように「仕組み化」する

多忙な業務の中で報連相を忘れないためには、自然に実行できる「仕組み」を整えることが重要です。

たとえば「午前と午後の業務終了時にチャットツールで上司に簡単な報告を入れる」など、具体的なルールを決めておくと継続しやすくなります。

また、ノートに「11時と16時に報連相」と書き出しておいたり、スケジュールツールのリマインダ機能を活用したりすることも効果的です。

行動を習慣化させるためには、忘れたり迷ったりしない工夫をしてみるとよいでしょう。

5. 伝えにくいことほど「先に」伝える

トラブルやミスなどといった伝えにくい内容を後回しにすると、事態を悪化させる原因になります。

報連相が上手な人は、あえてそのような内容を優先して伝える習慣をもっています。

「悪い情報ほど早く」報告することを意識し、伝え方に迷った場合は、客観的な事実を簡潔に伝え、自分なりの対処案を添えましょう。

相手に誠意が伝わるだけでなく、信頼関係も築きやすくなります。

職場のコミュニケーションに使える!報連相のコツ3選【例文あり】

ここでは、報告・連絡・相談それぞれのコツを会話例とともに解説します。

報告のコツと例文

報告の例文

部下:「〇〇社との打ち合わせ、無事終了しました。先方も前向きで、次回提案の日程調整に入っています。」

上司:「承知しました。進捗の共有をありがとう。」

報告のコツ

・結論ファーストで伝える:まず「どうなったか」を伝えることで、相手がすぐに全体像を把握できます。

・必要に応じて簡潔な補足をする:事実をベースに、数字や次のアクションを入れると、より具体的に伝わります。

・主観より客観性を重視する:感情的な表現は避け、事実を淡々と伝えるのが適切です。

連絡のコツと例文

連絡の例文

部下:「本日15時からの会議ですが、会場が第2会議室に変更になりましたので、ご連絡します。」

上司:「ありがとう。メンバーにも共有しておきます。」

連絡のコツ

・5W1Hを意識する:「誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように」を漏れなく伝えます。

・早めのタイミングで伝える:直前の連絡は混乱を招きます。気づいた時点ですぐに共有しましょう。

・「言ったつもり」防止に記録を活用する:チャットやメールなど、記録が残る手段を活用すると安心です。

相談のコツと例文

相談の例文

部下:「A案件の進め方で悩んでいます。私はスケジュールを前倒しする案が良いと考えているのですが、ご意見をいただけますか。」

上司:「それなら、タスクの優先度を見直して、早く終わる業務から片付けると良いでしょう。資料準備はBさんにも分担をお願いしてみてはどうですか。」

相談のコツ

・「相談+自分の考え」をセットで伝える:ただ「どうすればいいですか」と尋ねるより、自分の仮説や提案を添えることで、上司も具体的なアドバイスをしやすくなります。

・相談の目的を明確にする:「方向性を確認したい」「進め方の判断を仰ぎたい」など、相手に意図が伝わるようにしましょう。

・メモを活用する:相談時にはメモを持参し、アドバイスや指示内容は必ず書き留めましょう。

職場での報連相には、Chatworkの活用がおすすめ

報連相は、業務を円滑に進めるための基本スキルです。

正しく、早く、相手に合わせて情報を共有することで、ミスの予防や信頼関係の構築につながります。

とはいえ、日々の業務に追われる中で報連相を徹底するのは簡単ではありません。

そこでおすすめしたいのが「Chatwork」のようなビジネスチャットツールの活用です。

チャット・タスク管理・ファイル共有などの機能が一つになっており、報連相を自然と習慣化しやすくなります。

報連相の質を高め、チーム全体のパフォーマンス向上を図るために、Chatworkをぜひご活用ください。

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よくある質問(FAQ)に関するQ&A

報連相はもう時代遅れ?

「報連相は古い」という声もありますが、結論から言えば、今もなお仕事の基本として必要不可欠です。

ただし、その「伝え方」や「手段」は変化しています。

かつては対面や電話が主流でしたが、現在は「Chatwork」などのビジネスチャットツールが普及し、対面でなくても迅速な情報共有が可能です。

やり方は進化しても、報連相の価値そのものは変わりません。

報連相と「おひたし」の違いとは?

「報連相」は、情報共有を目的とした「報告・連絡・相談」という、主に情報を伝える側の行動を指すビジネススキルです。

一方の「おひたし」は「怒らない・否定しない・助ける・指示する・承認する」の頭文字で、部下からの報連相を受け止める側の姿勢を表すマネジメント用語です。

ほかにも「こまつな(困ったら・すぐに・つながる)」や「ちんげんさい(沈黙しない・限界を見せる・最初に話す)」といった関連用語もあり、いずれも組織内の円滑なコミュニケーション形成に役立つキーワードです。

報連相で最も大切なことは?

報連相で最も大切なのは「情報を正しく、早く、相手に合わせて伝えること」です。

報連相はただの作業ではなく、チームで業務を円滑に進めるための重要なコミュニケーション手段です。

報告が遅れたり、内容が曖昧だったりすれば、判断ミスやトラブルにつながるリスクが高まります。

「情報は共有してはじめて意味がある」という点を意識することが重要です。

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