コワーキングスペースとは?利用のメリットやシェアオフィスとの違いを解説
目次
テレワークの仕事場所としてコワーキングスペースは、多く利用されている環境です。
コワーキングスペースは、会社や自宅以外で作業を進めるときの簡易オフィスの感覚で、無料のインターネット回線やWi-Fiを使って自由に作業が進められます。
コワーキングスペースとは何か、コワーキングスペースをテレワークで利用するメリットを解説します。
コワーキングスペースとは
コワーキングスペースとは、仕事や勉強に取り組みたい方にオフィスや会議室などの場所を提供するサービスです。
時間や期間の形で料金を支払って利用ができ、施設によっては、フリーWi-Fiや有線LANなどが無料で利用できるところが多いでしょう。
テレワークやフリーランスの方など、自宅や会社以外の場所で仕事に取り組む方が活用しています。
コワーキングスペースが広まった背景
2000年代ごろからアメリカで発祥したコワーキングスペースは、会社や自宅以外の場所で交流をしながら働ける場所をつくる意図で広まりました。
また、テレワークの働き方が普及したことで需要が伸びている背景もあります。
テレワークの方以外にも、オフィスをもたない企業やフリーランスの方が仕事場として活用しています。
>コワーキングスペースとシェアオフィスの違いに関する記事はこちら
コワーキングスペースの営業時間と料金システム
さまざまな働き方の人に作業場を提供できるコワーキングスペースについて、営業時間と料金システムを見ていきましょう。
基本的な営業時間
コワーキングスペースの主な営業時間は、9:00〜22:00前後が多いでしょう。
ただ、人口の多い都市部の場合は、24時間制で営業している施設も多くあります。
さまざまな働き方に対応できるように、朝から夜まで営業している施設が多い点が特徴です。
定額制
コワーキングスペースを1か月単位などの長期間、定期的に利用できる仕組みは定額制と呼びます。
土日限定や平日限定プランなどが会員制で設けられており、同じコワーキングスペースに継続して通えるメリットがあるでしょう。
場所を決めて何度も仕事で利用したいときにおすすめです。
ドロップイン制
コワーキングスペースを時間単位や日単位で利用できる仕組みは、ドロップイン制と呼ばれます。
作業場所として思いついたタイミングで利用できるメリットがあるでしょう。
場所にとらわれずにさまざまな施設のコワーキングスペースの利用が可能です。
コワーキングスペースで利用できる主な設備
利用者が快適に過ごせるように、コワーキングスペースにはさまざな設備が充実しています。
コワーキングスペースでどのような設備があるのかを見ていきましょう。
Wi-Fiや有線LANポート
コワーキングスペースには、PCや携帯から無料でインターネットが使えるWi-Fiが設置されている場合が大半です。
また、PCでインターネットを使った作業を安定化できる有線LANポートを無料で使える設備が整っている場所も多くあります。
OA機器
仕事の作業効率化に役立つコピー機やFAXが設置されているコワーキングスペースもあります。
サービス内容によっては、オプションで電話代行や事務代行を利用できる場所もあり、オフィスのように便利に活用することが可能です。
給水機
仕事の休憩中に利用できる設備として、給水機のスペースや自動販売機が設置されている場合が多くあります。
無料のコーヒーや紅茶、ウォーターサーバーなど、好きなタイミングで飲むことが可能です。
コワーキングスペースを利用するメリット
会社や自宅以外の環境で、集中して作業に取りかかれるところがコワーキングスペースの魅力です。
仕事に利用するメリットを見ていきましょう。
生産性を高められる環境である
コワーキングスペースは、自宅での作業に飽きてしまったときの仕事場としての有効活用が可能です。
自宅と違って周りに誘惑されるものがないため、仕事に集中しやすいでしょう。
また、場所によっては、複数人で会議のできる会議室、Web会議のできる防音室や、複合機などの設備もあるため、効率よく仕事を進められる部分もあるでしょう。
さらに、コーヒーなどのドリンクがそろっていたり、宿泊施設を併設していたりするコワーキングスペースもあるため、仕事の合間のリフレッシュが容易にできる点も魅力的です。
低コストで仕事場を確保できる
コワーキングスペースを有効活用すると、経費削減につながります。
仕事ができる環境をゼロから整えようとすると、設備の初期投資に高い費用が必要になります。
とくに、自宅でのテレワークをみとめる場合は、従業員自身にその環境を整えさせることになるため、その負担は大変大きなものになります。
コワーキングスペースを利用すれば、一日単位または月単位などで、比較的柔軟な契約をすることができるので、従業員に環境整備の負担を強いたり、オフィスをもつよりも、経済的なリスクが小さいといえるでしょう。
刺激のある環境で仕事ができる
会社で働く環境とは違い、コワーキングスペースではさまざま業種や肩書きの方が働いています。
定期的に交流会が実施されている場所もあり、今まで関わったことのない人と話す機会が生まれるかもしれません。
仕事を通して新しい出会いが生まれるきっかけになり、刺激をもらないながら仕事に取り組めるメリットがあります。
周りの目を気にしなくてよい
自宅やカフェなどを作業スペースにすると、周囲の人たちや環境に影響を受けて自由に仕事に取り組めない場合があります。
基本的にコワーキングスペースは、仕事や勉強に取り組む方が利用している点が特徴です。
コワーキングスペースは、料金さえ払えば長い時間滞在することも可能なので、周りを気にしないで済むメリットがあげられます。
コワーキングスペースを利用するデメリット
自宅以外で仕事に取り組めるコワーキングスペースにもデメリットがあります。
どのような特徴があるのかを知って、有効的にコワーキングスペースを活用してください。
作業スペースの確保は保証できない
コワーキングスペースには、固定型の席と自由型のフリーアドレスの席があります。
自由型のほうが安く利用できるものの、毎回同じ席を利用できるかわからない点が特徴としてあげられます。
席の移動が苦手な方にとっては、作業スペースの確保に保証のないコワーキングスペースの自由型が、デメリットに感じられる場合があります。
利用時間に制限がある
時間制限なしでコワーキングスペースを利用できる施設もありますが、時間制限があり退出を求められる場合があります。
たとえば、多くの方が順番に利用できるように、場所によっては3〜4時間で退出が求められるなど、時間が決まっていることがあるので注意が必要です。
コワーキングスペースに時間制限があるデメリットを補うためにも、事前にサービス内容を確認しておきましょう。
情報漏洩の可能性がある
コワーキングスペースのデメリットには、仕事に取り組む際に、情報漏洩が考えられる点があげられます。
無料のWi-Fiを利用するときや席を外すときなど、外部に情報が漏れないよう対策が必要です。
多くの人が利用するコワーキングスペースでは、気づかないうちに第三者に情報が漏れてしまう可能性があるので、注意するようにしましょう。
テレワークでコワーキングスペースを利用するポイント
コワーキングスペースを有効活用するためにも、利用前に知っておきたいポイントを確認しましょう。
テレワークでコワーキングスペースを利用するときに気をつけたい点を解説します。
セキュリティ対策を十分にとる
コワーキングスペースには、さまざまな人が出入りするため、フリーランスの人だけではなく、他社の従業員や学生など、社外の目があることを意識しておかなければなりません。
たとえば、PCを置いたまま離席したり、作業中にのぞき見をされることで情報が漏洩してしまうことへの対策が必要です。
具体的には、PCにはロックをかけ、のぞき見防止フィルターを採用するなどしましょう。
また、データはクラウド保管するようにし、安全性の低いパスワードの利用は避けるようにしましょう。
さらに、Web会議のように声を出す可能性のある仕事は、必ず防音室でおこなうようにした方がよいでしょう。
荷物や貴重品の管理を徹底する
監視カメラなどの安全性が確保されているコワーキングスペースですが、万が一のトラブルに備えて手荷物は離さないようにしましょう。
施設によっては、鍵がかけられるロッカーを利用できる場合もあるため、コワーキングスペースを頻繁に利用するときは、有効的に活用してください。
コワーキングスペースを利用するときは、手荷物や財布などの貴重品は手の届く範囲でしっかり管理を徹底することがポイントです。
仕事に集中できる環境か事前に確認する
コワーキングスペースを利用する際には、自分が働きやすい環境が整っているところを選択することが重要です。
たとえば、周囲の雑音や話し声が常にしていると集中できない場合、オープンスペースとは別に個室や会議室を利用可能など、環境の使い分けができるコワーキングスペースなら活用しやすくなるでしょう。
また、長時間業務をおこなうのであれば、ソファ席で低いデスクだと、前傾姿勢になって体に不調をきたす恐れもあるので、デスクや椅子の使いやすさをチェックするのも重要です。
事前に公式サイトや電話で施設のサービス内容を確認しておき、仕事場所として集中できる環境か確認しておくことがポイントです。
テレワークにコワーキングスペースを活用しよう
自宅以外で仕事や勉強に取り組みたい方が利用できる作業場所として、コワーキングスペースの利用を考えてみましょう。
コワーキングスペースには、低コストで仕事場を確保しながら利用者と交流の機会がもてることを始め、仕事の生産性を高められるメリットがあるでしょう。
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