会社が実施すべき危機管理とは?危機管理が会社に求められる背景やすぐできる対策

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働き方改革
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会社が実施すべき危機管理とは?危機管理が会社に求められる背景やすぐできる対策

目次

会社を経営する以上、多くの「危機」に直面することがあります。

危機を予測し、対応策を考えて置かなければ、想定外のトラブルに直面することもあるでしょう。

そこで、企業への損害を最小限に食い止めるために、危機管理対策を整備する必要があります。

危機管理を軽視することによる損害を把握した上で、どのような対策を行うべきか確認しましょう。

危機管理とは

危機管理とは、危機的なトラブルが起きた状況から、さらなる悪化を防ぐために管理することです。

クライシスマネジメントとも呼ばれており、危機的な状況に対して、速やかに対応できるように準備をします。

たとえば、顧客が商品やサービスに不満を感じた際に、適切なサポートを取ることで、企業に対する不信感を取り除けます。

また、危機管理と似た言葉に「リスク管理」が挙げられます。

リスク管理は、発生する可能性があるリスク自体を取り除くことで、すでに発生している事象の悪化を防ぐ危機管理とは異なります。

危機管理が求められる背景

では、なぜ危機管理が求められるのでしょうか。

リスク管理だけでなく、危機管理が会社に必要とされる理由について解説します。

潜在的なリスクの顕在化

どのような会社であれ、経営を進めているなかで、潜在的なリスクを抱えています。

もちろん、リスクが顕在化する前に、リスク管理で対処することが望ましいものの、防ぎきれないリスクも存在します。

万が一、リスクが顕在化し、会社に悪影響を及ぼすこととなった場合でも、柔軟に対応しなければなりません。

会社への被害を最小限に抑えるためにも、危機管理を徹底することが求められるのです。

市場における急速な変化

市場における急速な変化に対応するためにも、危機管理を整えることが大切です。

グローバル化や、消費者の価値観が変化するなかで、ビジネスの方向性を再構築する必要が出ています。

しかし、市場の変化に対応する際に、予期していないトラブルが起こる可能性があります。

マーケティングを進めるのと同時に、危機管理を強化し、経営面へのダメージを食い止めるようにします。

自然災害の増加

気候変動により大地震や局地的な豪雨による会社への損害がニュースでも取り上げられるようになりました。

とはいえ、自然災害は、いつ起こるのか、どの程度の被害を受けるのかを想定することができません。

災害の規模によっては、拠点が使えなくなってしまったり、工場の生産が止まってしまったりすることがあります。

会社での危機管理体制を整え、災害が発生した場合でも被害を抑えられるようにしましょう。

危機管理を実施しないことによる損害とは

危機管理を徹底しておかないと、会社に多大な損害を与える可能性があります。

具体的にどのような損失を生み出すのか、3つの危険性を紹介します。

社会的な信用を失う可能性がある

危機管理が欠如した会社では、社会的な信用を失う可能性があります。

たとえば、記事冒頭の例で顧客が商品やサービスに不満を感じた場合に、適切な対応を取らないと、インターネット上で悪評を拡散されたり、不買につながったりします。

最近では、SNSや口コミサイトの評価を参考にするユーザーも増えており、結果として会社の評判を落とす形となります。

ひとりの消費者から悪評が拡散する前に、危機管理で適切な対処を進めなければなりません。

>レピュテーションリスクとは?に関する記事はこちら

一時的な業務の停止

自然災害が起こると、会社全体の機能が麻痺し、業務が一時的にストップする恐れがあります。

とくに、東日本大震災のような規模の大きい災害では、会社の拠点へのダメージや、従業員が会社に通勤できないといった可能性も生じます。

長期的に生産活動が停止することで、経営面にも多大な影響を及ぼすことが想定されます。

災害からいち早く通常の体制に戻るためにも、危機管理を整えておくことが大切です。

行政からの処分

危機管理を徹底しないことで、行政から処分を受ける可能性があります。

たとえば、社内で顧客情報が漏洩した場合、顧客への説明やお詫び、再発防止対策を実施しないと、社会的な不評を買うだけでなく、行政からも注意を受けることとなります。

また、何度も重大なトラブルが起こってしまうと、最悪の場合、業務の許可取り消しや業務停止命令が下されます。

行政から処分を受ける前に、危機管理による改善を進めなければなりません。[※1]

会社で危機管理を実施する方法

それでは、会社で危機管理を実施するには、どのような方法を取ればよいのでしょうか。

トラブルや災害が起きた場合に備えて、危機管理を徹底しましょう。

危機管理に向けた組織の構築

最初に、危機管理を実施するための組織を構築する必要があります。

経営陣や管理職が主体となり、トップダウンで対応できるような体制づくりが求められます。

また、危機管理体制を整える際には、役割分担や責任の所在を明らかにしておくことが大切です。

リスクのジャンルごとに部署と担当者を決めておき、スムーズに処理を進められる体制を構築します。

マニュアルの整備や訓練

危機管理体制を強化するためには、組織づくりだけでなく、マニュアルの整備や訓練も重要です。

リスクが顕在化した場合を想定して、どのような対応を取ればよいのかを明記しておきます。

また、自然災害によるリスクに備えて、全社で訓練を実施しましょう。

出勤が困難になった際の業務方法や、本社機能が停止したときの代替など、あらゆる事態を想定する必要があります。

連絡手段の確保

災害発生時には、従業員が出勤できなくなった場合が多く想定されます。そのためには非対面式で連絡が取れるような環境を整えなければなりません。

たとえば、チャットツールを活用すると、相手の状況に配慮しながらコミュニケーションを取ることができます。

そのほかにも、ビデオ会議ツールを用いて、リアルタイムで打ち合わせできる環境も整備しておきましょう。

会社の危機管理のために「Chatwork」

会社を経営する上では、さまざまな危機に直面するリスクがあります。危機に対処するためには危機管理対策が必要です。

トップが主体となった組織体制の構築や、リスクを想定したマニュアル作り、日頃からの訓練をしましょう。

また、会社での危機管理を強化するために、コミュニケーション方法を工夫することも有効です。

たとえば、ビジネスチャットを導入することで、メールや電話に比べて迅速にメッセージをやりとりすることが可能になります。

ビジネスチャット「Chatwork」は、離れた場所にいても、チャット形式で簡単にコミュニケーションがとれるコミュニケーションツールです。

「Chatwork」は、複数人でやりとりができるグループチャットが作成でき、連絡ツールとしてだけではなく、ファイルや情報共有も可能なツールです。

危機管理のため組織体制やマニュアルの共有、訓練時の連絡手段としても活用することができます。

> Chatworkのグループチャットに関する記事はこちら

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[※1]出典:厚生労働省「違法行為に対する罰則、行政処分等」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000171003_28.pdf
※本記事は、2022年2月時点の情報をもとに作成しています。


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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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