可処分時間とは?有効活用のメリットや可処分時間を増やす方法を解説
目次
可処分時間とは、仕事や通勤、家事、睡眠などの義務的な活動に費やす時間を除いた、個人が自由に使える時間のことです。
有効に活用することで、ストレス解消や健康増進、スキルアップ・自己成長につながり、生活の質を向上させることができます。
可処分時間を増やすには、タイムマネジメントや、仕事における業務効率化をおこなう必要があります。
本記事では、可処分時間とはなにか、有効活用するメリットや可処分時間を増やすための方法などを詳しく解説します。
可処分時間とは
可処分時間とは、仕事や食事、睡眠、トイレ、家事など生活するうえで欠かせない時間を引いた、残りの時間のことです。
こうした自由に使える時間のことを可処分時間といいます。
たとえば、ゲームをしたりライブに行ったり、趣味の活動などに使う時間が可処分時間です。
所得や収入などお金でも、収入から税金・社会保険料を引いた、残りのお金のことを「手取り収入」「可処分所得」といいます。
自由に使えるお金は「可処分所得」で、これの時間版が可処分時間にあたります。
現代における可処分時間
2022年の総務省の資料によると、2021年の日本人の可処分時間は「6時間16分」です。[※1]
5年前の2016年の可処分時間は「6時間22分」で、5年間で大きな変化はありませんでした。
調査のなかで、「テレワークをしている人は、していない人よりも、睡眠、趣味・娯楽などの時間が長く、通勤通学、身の回りの用事などの時間が短い」ということが分かっています。
可処分時間を約6時間と考えると、1日の4分の1の時間にあたります。
決して少ない時間ではないため、どのように可処分時間を使うかは、重要な問題といえるでしょう。
企業における可処分時間の争奪
誰もが1日24時間と決められているため、可処分時間は有限です。
そのため、企業は自社のコンテンツやサービスにいかに時間を使ってもらうか、可処分時間の争奪戦を繰り広げています。
企業は以下のようなマーケティングアプローチをおこなって、可処分時間を奪い合っています。
- 競合他社にはない、オリジナルなサービス・コンテンツを提供する。
- 顧客が求めているものを的確に把握し、それに見合ったサービスを提供する。
- 顧客の行動を分析し、効果的なアプローチを展開する。
- 顧客に興味・関心をもってもらえるようなサービスを提供する。
少しでも多く自社のサービスやコンテンツに時間を使ってもらえるように、企業はさまざまな戦略をとっています。
可処分時間の使い方の例
可処分時間は、具体的にどのように使われているのでしょうか。
- 趣味・娯楽
- 休息・リラクゼーション
- 友人や家族との交流
- 友人や家族との交流
- 自己啓発・自己学習
代表的な可処分時間の使い方について、例を交えながら紹介します。
趣味・娯楽
趣味や娯楽に使う時間は、可処分時間の代表的な例です。
たとえば、登山、釣り、外食、アニメを見る、ゲームをするなどの時間は可処分時間にあたります。
趣味や娯楽に時間を使うことは、ストレス発散にもつながり、社会人の生活では必要な時間といえるでしょう。
休息・リラクゼーション
仕事などで疲れた心身をリフレッシュするための休息やリラクゼーションの時間も可処分時間です。
可処分時間にあたる休息やリラクゼーションには以下のような例があります。
- アロマをたく
- 整体や足ツボなどマッサージを受けに行く
- ストレッチをする
- ボーっとする
- 瞑想をする
仕事で肉体的にも精神的にも疲れがたまっている人は、可処分時間のなかでも休息やリラクゼーションに時間を使うと効果的にリフレッシュできるでしょう。
友人や家族との交流
可処分時間には、友人や家族との交流の時間も含まれます。
たとえば、家に帰ってきてから家族と話す時間、休みの日に友達と出かける時間などが例に挙げられます。
趣味の活動を家族や友人とした場合には、友人や家族との交流としての可処分時間と、趣味や娯楽にかける可処分時間が重なることもあります。
自己啓発・自己学習
人によっては可処分時間を自己啓発や自己学習に使うことがあります。
たとえば、資格試験の勉強をする、仕事に関係する本を読むなどの時間です。
自己成長につながるため、仕事の面での成長も期待できるでしょう。
ボランティア・社会貢献活動
ボランティアや社会貢献活動に使う時間も可処分時間といえます。
たとえば、地域のゴミ掃除活動に参加する、ボランティアコンサートで演奏する、動物保護の活動をするなどがあります。
可処分時間を有効活用するメリット
可処分時間を有効活用すると、さまざまなメリットが発生します。
- ストレスが軽減される
- 健康が増進される
- スキルアップや自己成長につなが
- 人間関係が豊かになる
しかし、可処分時間をだらだらと過ごし、ただ浪費してしまってはメリットを感じられないでしょう。
可処分時間を有効に消費することで得られるメリットを紹介します。
ストレスが軽減される
趣味や娯楽に時間を使うことがストレス発散になるという人は多いでしょう。
また、仕事を離れた人間関係である家族や友人との交流は、日ごろのストレスの軽減に役立ちます。
趣味や娯楽への没頭、家族や友人との交流はストレスの軽減というメリットをもたらしてくれます。
健康が増進される
適度な運動は、カロリーを消費して体重管理に役立ちます。
また、運動すると気持ちがリフレッシュするなどメンタル面でもさまざまなメリットがあるでしょう。
可処分時間の使い方次第で、心身の健康増進にもつながります。
スキルアップや自己成長につながる
可処分時間に勉強や読書など自己啓発をおこなえば、スキルアップや自己成長につながります。
ただ可処分時間を浪費していただけの場合と比べると、その成長は大きなものとなるでしょう。
スキルアップや自己投資、資格取得などは可処分所得の増加にもつながります。
人間関係が豊かになる
可処分時間を家族や友人と一緒に過ごせば、会話する時間も増えて人間関係が豊かになります。
趣味の活動やボランティアなどを通じた、新しい人との出会いも人間関係を豊かにするでしょう。
可処分時間を増やすための方法
可処分時間を増やし、有効活用するためには以下のような取り組みが有効です。
- タイムマネジメントをおこなう
- 優先順位をつけて取り組む
- 仕事における業務を効率化する
- 家事を効率化する
- デジタルデトックスをおこなう
それぞれを詳しく解説します。
タイムマネジメントをおこなう
タイムマネジメントとは、生産性の向上を目的として時間の使い方を改善することです。
タイムマネジメントによって、1日のスケジュールを見直し、どのように時間を使うか計画を立てることで、自由に使える時間も増えるでしょう。
優先順位をつけて取り組む
1日は24時間と決められており、使える時間には限りがあります。
可処分時間を増やし、有効に使うためには、やりたいことやタスクに優先順位をつけて取り組みましょう。
優先順位をつけて取り組めば、時間を浪費してしまうのを防ぎ、可処分時間を増やせます。
仕事における業務を効率化する
仕事は1日のなかで多くの時間を使っている活動です。
業務を効率化して仕事にかかっている時間を減らせれば、その分だけ可処分時間も増えます。
たとえば、無駄な残業をしない、オンラインで会議をして移動時間を減らすなど業務を効率化してみましょう。
家事を効率化する
家事は可処分時間に含まれない、生活に必要な活動です。
家事を効率化して家事にかかる時間を減らすことも、可処分時間を増やすために役立ちます。
たとえば、献立を自動で考えてくれるアプリなどの時短ツールを活用する、家事代行サービスを使うなどを検討してみましょう。
デジタルデトックスをおこなう
デジタルデトックスとは、スマートフォン(スマホ)やパソコンなどのデジタル機器に触れない時間をつくることです。
スマホやパソコンは、だらだらとSNSを見たりゲームをしてしまったりと、時間の浪費につながりやすいです。
また、スマホでメッセージが来たことを知らせる着信音が鳴ってしまうと、ついついスマホを見てしまいます。
通知もオフにしてデジタルデトックスをしてみましょう。
時間を有効に活用するなら「Chatwork」
可処分時間とは、個人が自由に使える時間のことを指し、可処分時間を有効活用できれば、さまざまなメリットを実感できます。
生活の無駄をなくし、できる範囲で可処分時間を増やしてみましょう。
可処分時間を増やすためには、1日に使う時間のなかで大きな割合を占める労働時間の削減も効果的です。
ビジネスチャットを使って、コミュニケーションを効率的におこなえば、労働時間の削減に役立ちます。
業務を効率化して、可処分時間を増やすために、ぜひビジネスチャット「Chatwork」をご活用ください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。
[※1]出典:総務省「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の要約」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/2021/pdf/youyakua.pdf