テレワークは孤独感・不安感を抱きやすい?解消すべき理由や対策方法

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働き方改革
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テレワークは孤独感・不安感を抱きやすい?解消すべき理由や対策方法

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目次

約3割の人がテレワーク中に孤独を感じている?

テレワークでは約3割の人が孤独を感じており、とくに若い世代に多くみられています。ここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークの導入が急速に進んできました。

テレワークの浸透で働き方改革が推進されたことも事実です。しかし、入社から一度も出社せずにオンラインで仕事をする社員も存在します。

一度も出社していない社員は、上司や同僚の顔を知らなかったり、職場の雰囲気を知る機会がなかったりするなど、職場での関係構築が困難です。

そのため、一度も出社経験がない若手社員をはじめ、出社頻度が少ない人ほどテレワークで孤独を感じやすいといわれています。

[出典:パーソル総合研究所「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」]

テレワーク中に孤独や不安を感じる4つの原因

テレワークで孤独や不安を感じる原因には以下の4つが挙げられます。

1.出社しないことによるコミュニケーション不足

テレワークは対面で話せないため、指示が曖昧(あいまい)だったり、アイデアを共有しにくかったりするなど、出社しているときと比べてコミュニケーションが不足する傾向があります。

そのため、仕事がうまく進められず「上司や同僚から放っておかれているのでは」という孤独感や不安感につながっているのです。

また、テレワーク下では上司が部下の進捗状況をすべて把握することが困難です。そのため、「適切な人事評価がなされないのではないか」「さぼっていると思われていないか」といった不安感につながっています。

2.同僚や上司への相談や雑談が困難

オフィスに出社していれば休憩時間に雑談をすることや、相手の様子を自分の目で確かめられるため、気軽な相談もしやすいといえます。

しかし、テレワークでは相手の様子を把握することは難しく、意識して連絡をとらない限り雑談をする機会はほとんどありません。

仕事において、業務以外の場面におけるコミュニケーションも「人間関係の構築」や「ストレス解消」の一環となっています。

しかしながら、テレワーク中には職場の人と気軽なコミュニケーションはとれず、一人暮らしであればさらに人と接する機会は減るでしょう。

このように、職場での気軽なコミュニケーションが個人の支えになっていることもあるため、テレワークで気軽なコミュニケーションが途絶えると、孤独や不安を感じてしまうのです。

3.まだらテレワーク状態による不平等感

「まだらテレワーク」とは、オフィスに出社している社員とテレワークの社員がどちらも存在する状況を指します。

たとえば、オンライン会議をしたとき自分だけがテレワークだった場合、発言のタイミングが難しかったり、出社している社員同士で話が進んでいたりすると、孤独感が増幅してしまいます。

また、テレワークの社員は「出社している社員のほうがコミュニケーションがとりやすく仕事もやりやすいのではないか」「出社している社員にさぼっていると思われていないか」などの不安から、不平等感につながっているのです。

4.人事制度や労務管理がテレワークに未対応

人事制度や労務管理の見直しがされないままテレワークを導入してしまうと、社員は「適切な人事評価を受けられるのか」「正しい労働時間を会社が把握できているのか」などの不安を感じます。

テレワークでは実際に社員が仕事をしている姿を常に把握できるわけではありません。また、進捗状況の報告頻度や方法もそれぞれの会社で異なります。

そのため、テレワークを導入するにあたって、人事制度や労務管理を見直すことが大切です。

>テレワークでモチベーションが下がる原因に関する記事はこちら

テレワークで孤独を感じやすい人の特徴

では、どういった人がテレワーク下で孤独を感じやすいのでしょうか。孤独や不安を感じやすい人の特徴について解説します。

他人からの承認がモチベーションになる

自分の成果やその過程を上司・同僚に認めてもらうことがモチベーションになっている人は、テレワークで孤独や不安を感じやすいといえます。

テレワークでは、仕事への取り組み姿勢を上司や同僚がすべて把握できるわけではありません。そのため、「仕事に集中している姿」や「雑用への感謝」といった機会がなくなります。

また、成果をあげても報告のみになってしまい、上司や同僚からの承認が得られない場合もあるでしょう。オフィスで得られる小さな承認が仕事の原動力となっている場合、テレワークでは仕事への手応えを感じられず、孤独や不安を感じてしまう可能性があるのです。

独身や1人暮らしで人と会わない日が多い

独身や1人暮らしをしている社員は、休みの日や仕事終わりに家族・友達と会う予定を作らない限り、オフィス以外で人と会う機会がほとんどありません。これがテレワークとなると、オフィスにも出社しないため、誰とも会わない日がさらに多くなります。

とくに、若手社員は実家を離れて1人暮らしをしていることも多く、近くに家族や友達がいない場合も考えられます。同居人がいれば、仕事以外の場面で雑談や気軽な相談ができますが、同居人がいないと悩みを1人で抱え込む可能性もあるのです。

また、ペットの存在も大きく、ペットを飼っていれば仕事のストレスが癒されることもありますが、1人暮らしの若手社員の場合にはペットを飼っている方が少ないでしょう。

このように、他者とのかかわりや触れあいがない日が続くことで、孤独感や不安感が増幅するというケースも考えられます。

人と過ごしたり会話をすることが好き

もともと人と接することが好きだった人にとって、在宅やオフィス以外の場所で1人黙々と仕事をすることは苦痛となることもあります。

また、出社すれば周りにも仕事をする同僚の姿が見えたり、専用のデスクで仕事をしたりするため、モチベーションアップにもつながります。

しかし、人と接することが好きな人にとって、テレワークは同僚の姿が見えないだけでなくプライベートな空間で仕事に関係のないものも視界に入ってしまい、仕事に集中しにくくなります。

また、1人暮らしでワンルームに住んでいるとなれば、オンライン会議で私物が映ることを懸念して、ビデオをオフにした状態で参加することも多いようです。

こうなると、オンライン上でも顔を合わせる機会を失ってしまいます。こうしたことの積み重ねによって、孤独が深まる可能性もあるのです。

テレワークで孤独感を解消する4つの方法

テレワークで孤独感を解消するためには、コミュニケーション不足の解消が大切です。テレワーク中のコミュニケーション不足を解消するための方法を4つ紹介します。

1.オンラインミーティングを定期的に実施する

テレワークでは人と会う機会が減るため、オンラインで顔を合わせる機会を設けることが必要です。特に、オンラインミーティングにおいて雑談を交わすことは、孤独感を減少させることにつながります。

なぜなら、雑談を含むことでチームの空気感を和らげ、気軽な相談ができる環境を構築できるためです。

このように、業務の報告をメールやチャットのみで済ませず、社内コミュニケーション活性化のためにも定期的にオンラインミーティングを実施しましょう。

2.オンラインでランチや飲み会などを実施する

オンラインミーティングに加え、気分転換や関係構築のため、オンラインでのランチや飲み会を実施しましょう。業務におけるオンラインミーティングでも雑談でコミュニケーションがとれますが、ランチや飲み会ではよりフランクに話せるよい機会となります。

オンラインミーティングの雑談は長い時間おこなえないため、個人的な悩みや不安を打ち明けられないことや、業務に関係のない話をしにくいこともあります。

一方、オンラインでのランチや飲み会は、業務以外の話でも人と会話することによって距離を縮められる可能性があるのです。

3.上司との1on1を実施する

1on1は、上司と部下が1対1でおこなう定期的な面談を指します。ただ、一般的な面談とは異なり、フランクに部下の話を聞く場でなければなりません。

そのため、1on1は1回を15分〜20分程度とし、テーマを固定することなく、部下の声に耳を傾ける時間にしましょう。

1on1は気軽な会話が多くなることから信頼関係を構築でき、言い出せなかった悩みや会話を糸口として部下が持つ課題の発見につながる可能性があります。

4.ビジネスチャットでコミュニケーションを活性化する

Web会議ツールを使って、画面上で顔を合わせて雑談をしたり、定例ミーティングを開催することは、孤独を和らげる方策として効果的です。

一方で、多くの職場では日々の業務連絡にビジネスチャットツールを導入しているケースがほとんどでしょう。このツールを効果的に活用することで、コミュニケーションを活性化させ、孤独感や不安感を緩和させることもできます。

例えば、業務連絡とは別の雑談用のチャットルームを作り、仕事とは関係のない会話をする場を設けるのも一つの手です。

上司やムードメーカー、中堅社員が率先して書き込み、若手を巻き込んだコミュニケーションスペースをつくることで、メンバー全員が気兼ねなく会話できるようになります。

チャットツールの良いところは、気軽かつスピーディーに密なコミュニケーションが図れる点です。Web会議ツールやメール、対面とは違った特徴を持つチャットツールの強みも最大限に活用して、チームの連携を深めていきましょう。

テレワークの孤独感や不安感には適切な解決策を

これからの時代、テレワークは新常識として浸透していくことが予想されますが、テレワークによって孤独感や不安感を引き起こす可能性もあります。

そうなると、社員の離職やモチベーション低下につながるおそれも考えられます。社員がテレワーク下でも最大限のパフォーマンスを発揮できるように、孤独感や不安感を取り除けるような対策を講じていきましょう。

>テレワークのデメリットに関する記事はこちら

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