お見舞いメールの書き方とは?ビジネスで使える例文を相手別に解説
目次
お見舞いメールを送る際は、相手の気持ちに寄りそって、前向きになれるようなメッセージを送りましょう。
そのためには、お見舞いメールのマナーを守り、相手に負担をかけさせないことが大切です。
お見舞いメールを送る際のマナーや注意点について、例文を交えて解説します。
お見舞いメールとは
お見舞いメールとは、ケガをする、病気にかかる、または被災された方へ送るメールのことです。
お見舞いメールは、相手に負担をかけないようにマナーを守り、簡潔に終わらせることが重要です。
ビジネスメールの場合、主に業務進捗のことでマナーが必要とされ、簡潔で定型的な文面が多いですが、お見舞いメールでは、思いやりの気持ちをもち、相手の気持ちに寄りそったメッセージを送るようにしましょう。
相手は、精神的にも辛い思いをしていると推測できるため、メールをもらった相手が、前向きで温かい気持ちになれるような文面を作成しましょう。
お見舞いメールを送る際の注意点・マナー
お見舞いメールを送る際に注意すべきポイントを6つ紹介します。
ビジネスシーンのお見舞いメールを作成する際は、体調を崩している相手に気を遣わせたり、不快感を抱かせたりすることがないような配慮が求められます。
- 注意点(1):忌み言葉・重ね言葉の使用を避ける
- 注意点(2):件名やタイトルは簡潔でわかりやすいものにする
- 注意点(3):返信不要であることを記載する
- 注意点(4):メールを送る時間帯に注意する
- 注意点(5):詳しい情報や状況を詮索しない
- 注意点(6):プレッシャーを与える言葉は書かない
お見舞いメールを作成・送る際のマナーを確認していきましょう。
注意点(1):忌み言葉・重ね言葉の使用を避ける
お見舞いメールを作成する際は、「忌み言葉」や「重ね言葉」の使用を避けましょう。
「忌み言葉」は、病気やケガ、被災などを連想させてしまう言葉で、「重ね言葉」は、同じ言葉を繰り返すことが、病気やケガを繰り返すことを連想させてしまう言葉です。
ビジネスメールで利用される頻度が高い言葉のため、無意識に使用することがないように、送信する前に必ず確認するようにしましょう。
忌み言葉 | 長引く 失う 終わる 消える 衰える 失う |
---|---|
重ね言葉 | たびたび 重なる 追伸 くれぐれ ますます 日々 |
注意点(2):件名やタイトルは簡潔でわかりやすいものにする
相手がすぐに内容を把握できるように、件名やタイトルは簡潔でわかりやすいものにすることがマナーです。
入院や療養をしている相手に対して、長い件名やタイトルのメールを送ってしまうと、内容をかみ砕いて理解させることになり、かえって疲れさせてしまう危険性があります。
治療や療養に専念してもらえるように、件名やタイトルは下お見舞いメールであることが一目でわかるようにしましょう。
上司や取引先などの目上の相手 | 「謹んでお見舞い申し上げます(名前)」 「お見舞い申し上げます(名前)」 |
---|---|
同僚や後輩など | 「お見舞い」 |
注意点(3):返信不要であることを記載する
治療に専念してほしいという思いや、配慮を伝えるためにも、メールの文末には、返信不要である旨を記載しましょう。
返信不要である旨を記載していないと、返信をした方がよいのかどうかと、気を揉む人もいます。
また、もらったメールには返信することがマナーだと思い、すぐに返信しなければいけないと感じる人もいるでしょう。
しかし、お見舞いメールを送る相手は、体力や気力が減っていることが推測されるため、文面を作成する行為自体が負担になると考えられます。
お見舞いメールを送る際は、うけとった相手の気持ちを考え、配慮の意識を欠かさないようにしましょう。
注意点(4):メールを送る時間帯に注意する
お見舞いメールを送る際は、早朝や夜遅い時間はさけるなど、送る時間帯に注意が必要です。
ビジネスメールの場合は、「夜分に失礼します」などの一言をそえて、緊急の共有をおこなうこともありますが、お見舞いメールを同じように送ってしまうと、相手への配慮がいき届いていない印象を与えてしまいます。
また、相手は緊急の情報を把握するために、メールの通知をオンにしている可能性も多いため、お見舞いメールが早朝や深夜に届くことにストレスを感じるでしょう。
お見舞いメールは日中に送るなど、時間帯にも注意して、相手に負担を感じさせない細やかな配慮を大切にしましょう。
注意点(5):詳しい情報や状況を詮索しない
病名や状態を聞くなど、相手の詳しい状況や情報を詮索しないようにしましょう。
相手は、病気やケガをした経緯や、被災の状況など、直面したくない状況を抱えていることもあるため、安易に情報を聞くことは不適切です。
身体面と精神面の両方でダメージを受けていることも多いため、療養している人が、自分からメールで病気やケガの詳細を記載していることがあったら、優しくうけとめましょう。
しかし、そこから多くのことを詮索したり、無理に励ましてしまうことは、マナー違反になるため注意しましょう。
注意点(6):プレッシャーを与える言葉は書かない
療養中の相手に、業務の話をしてしまうと、相手が負担に感じ、ひどく気にしてしまう可能性があるため、基本的には触れないことがマナーです。
とくに「早く〇〇の業務のために戻って来てください」「〇〇さんがいないと、業務が進みません」などと、プレッシャーを与えるような言葉は記載しないようにしましょう。
しかし、相手が進捗を把握しておきたい、緊急対応や大型案件などに関しては、様子をみて、進捗状況を共有してあげると、心配事がなくなる可能性もあるため、臨機応変に対応しましょう。
相手別のお見舞いメールの例文
ビジネスシーンでは、上司や取引先、同僚など、さまざまな関係性の相手にお見舞いメールを送る機会があるでしょう。
相手に不快な印象を与えずに、お見舞いの気持ちを伝えられるように、相手別にお見舞いメールの例文を紹介します。
ぜひビジネスシーンのお見舞いメールに活用してみてください。
取引先へのお見舞いメール
取引先にお見舞いメールを送る際は、マナーや注意点に特に気を配り、相手に配慮した文面を作成しましょう。
弊社の〇〇より、一週間前に入院されたと伺い、大変驚いております。
その後のご加減はいかがでしょうか。
とても熱心にお仕事にとりくむ姿を拝見していたため、ご無理をされていたのではないかと心配です。
どうぞご無理をなさらず、療養に専念なさってください。
お困りのことがございましたら、遠慮なくお申しつけください。
弊社一同、〇〇様の回復を心よりお祈り申しあげます。
なお、返信はお気遣いのないようお願い申しあげます。
上司へのお見舞いメール
上司は、部下の業務を管理する立場のため、進捗具合を危惧していることも多いでしょう。
上司へお見舞いメールを送る際は、緊急の案件がある場合や、業務の進捗状況を伝え、安心させましょう。
その後の体調はいかがでしょうか。
部署内の業務やプロジェクトの進捗のことなど、多くの心配もあるかと存じますが、チーム一丸となって、業務にとりくんでおります。
緊急であった〇〇の案件についても無事解決いたしましたので、
ご安心ください。
今は焦らずご静養いただき、ご自愛ください。
また、返信はお気になさらないでください。
1日でも早い回復を、心よりお祈り申しあげております。
>「ご自愛ください」の意味や正しい使い方とは?に関する記事はこちら
同僚や部下へのお見舞いメール
同僚や部下へお見舞いメールを送る際は、普段の接し方と大きな乖離が起きないように、堅苦しくなりすぎない文面作成を心がけましょう。
怪我の具合はいかがでしょうか。
あと数日で怪我が完治するとのことを〇〇様から伺い、とても安堵しています。
ご無理なさらずに、療養なさってください。
また、〇〇さんの元気なお顔を見られることを、心より楽しみにしています。
返信はお気になさらず、お身体ご自愛ください。
円滑なコミュニケーションにはChatwork
お見舞いメールでは、相手の心情や状況をくみとり、配慮の行き届いたメールにすることが大切です。
返信不要であることを記載する、メールを送る時間に気をつけるなどのマナーや、忌み言葉や、重ね言葉は使用しないなどの注意点をおさえ、読むことで前向きになれるような文面を作成しましょう。
ビジネスチャット「Chatwork」は、離れた場所にいる、顔の見えない相手とも、会話のようにスムーズなやりとりが実現できます。
緊急の報告もすぐに共有でき、またメッセージを読んだこともリアクション機能で伝えられるため、素早い意思疎通が可能です。
社内だけでなく、社外のユーザーともメッセージのやりとりが可能になるため、ビジネスコミュニケーションの手段としてご活用いただけます。
円滑なコミュニケーションに「Chatwork」をぜひご活用ください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。