「恐れ多い」の意味とは?ビジネスでの使い方や「畏れ多い」との違いを解説

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「恐れ多い」の意味とは?ビジネスでの使い方や「畏れ多い」との違いを解説

目次

「恐れ多い」とは、目上の相手に対して申し訳ないと思う気持ちや、相手からなにかをしてもらった際に感謝を伝える際に使う言葉です。

また、相手になにかを依頼する際のクッション言葉としても使用できます。

「恐れ多い」は幅広いビジネスシーンで活用できますが、使い方によっては相手が嫌味に感じたり、他人行儀な態度と思われてしまったりする場合もあるため、注意が必要です。

本記事では「恐れ多い」の意味や使い方、言い換え表現を例文とともに解説します。

「恐れ多い」の意味とは

「恐れ多い」とは、目上の相手に対して失礼にあたり申し訳ないと思う気持ちや、相手からなにかをしてもらった際に感謝する気持ちを意味する言葉です。

「恐れ多い」の「恐れ」は、恐怖や不安という意味がありますが、「恐れ多い」と表現すると、謝罪のほかに感謝や敬意といったポジティブな気持ちもあらわせます。

「恐れ多い」と「畏れ多い」の違い

「恐れ多い」と「畏れ多い」は、どちらも「おそれおおい」と読みます。

「畏れ多い」の「畏」は、敬いかしこまる気持ちや、神や仏など偉大な存在を恐れる畏怖の念を意味します。

「恐れ多い」は「畏」の意味がさらに強く、「畏れ多い」という表記のほうが意味が合っていますが、「畏」の字がもともと常用漢字に含まれていなかったため、「恐れ多い」が一般的に使われるようになりました。

「畏」の字は2010年に常用漢字に含まれ、「畏れ多い」も使われるようになりましたが、偉大な相手に対して敬意を強くあらわしたいときに使用されることが多いです。

一般的に使用する場合は「恐れ多い」、敬意を特に強くあらわしたい場合には「畏れ多い」という違いがありますが、企業の慣習などで使い方が異なる可能性もあるため、上司や先輩の使い方を確認することをおすすめします。

「恐れ多い」の活用シーン別の使い方と例文

「恐れ多い」は、感謝やお詫び、遠慮の気持ちを伝えるときや、なにかを依頼するときに活用できます。

  • 感謝やお詫びを伝える
  • 遠慮の気持ちを伝える
  • 依頼をする

活用シーン別の使い方と例文を紹介します。

感謝やお詫びを伝える

「恐れ多い」は、目上の相手から自分になにかをしてもらったときや、手間を取らせたときに、感謝やお詫びを伝えられます。

  • お足元の悪いなかお越しいただき、恐れ多いです。
  • お褒めの言葉をいただき、恐れ多いです。

遠慮の気持ちを伝える

目上の相手からの申し出を遠慮して断るような場合にも、「恐れ多い」を使用できます。

  • このようなお品をいただくのは恐れ多いです。
  • 送迎までしていただくなんて恐れ多いです。

依頼をする

目上の相手に依頼をする際には「恐れ多い」を使って、申し訳ない気持ちをあらわすことが可能です。

「恐れ多いことですが」という表現にすると、丁寧な印象を与えられます。

  • 恐れ多いですが、ご教示いただけますでしょうか。
  • 恐れ多いことですが、私も参加させていただいてもよろしいでしょうか。

「恐れ多い」を使う際の注意点

「恐れ多い」はさまざまなビジネスシーンで使えますが、誤った使い方をすると相手を不快にさせる場合があります。

人間関係を良好に保つためにも、「恐れ多い」の注意点を把握しておきましょう。

目上の相手に対して使う

「恐れ多い」は、目上の相手に対して使う言葉のため、同僚や部下、後輩など、自分と同等または下の立場の相手に使うと違和感を抱かせるかもしれません。

相手によっては、嫌味に感じて失礼だと思われる恐れがあるため、「恐れ多い」は目上の相手だけに使うように気をつけましょう。

一方で、目上でも親しい間柄の場合は、他人行儀な印象を与えないように「恐れ多い」を使わないほうがいいケースもあります。

過度に使いすぎない

「恐れ多い」を過度に使いすぎると、立場が低いことを無用にアピールしているように感じられ、相手に慇懃無礼な印象を与える恐れがあります。

相手が目上でも、「恐れ多い」は状況をみて適度に使うことが望ましいです。

>慇懃無礼に関する記事はこちら

「恐れ多い」の類語・言い換え表現

「恐れ多い」には以下のような類語や言い換え表現があります。

  • 恐縮
  • 申し訳ない
  • 僭越ながら
  • おかげさまで
  • ありがたい
  • もったいない

ほかの言葉に言い換えるとコミュニケーションの幅が広がるので、把握しておきましょう。

恐縮

「恐縮」は、身も縮まるほど恐れることを意味する言葉で、目上の相手に対し、申し訳ないという気持ちや感謝をあらわします。

「恐れ多い」と同様の意味をもつ言葉といえるでしょう。

  • このたびはお力添えいただき、恐縮でございます。
  • 恐縮ですが、明日の会議は欠席いたします。

申し訳ない

「申し訳ない」は、「ごめんなさい」という謝罪の言葉をより丁寧に表現しています。

「申し訳ない」は、目上の相手に使用できる言葉ですが、親しい間柄の相手にとどめ、上司や取引先などに謝罪する際には「申し訳ございません」を使いましょう。

  • 遅くなり、申し訳ないです。
  • 本日はお忙しいところお時間をいただき、申し訳ないです。

僭越ながら

「僭越ながら」は、自分の身分や立場以上の言動をする際に使う言葉で、「せんえつ」と読みます。

「僭越」は、自分の身分や地位を超えて出過ぎたことをすることや、その態度を意味します。

  • 僭越ながら、部長に申し上げます。
  • 僭越ながら、本日の進行役を務めさせていただきます。

>僭越ながらに関する記事はこちら

おかげさま

「おかげさま」は、「あなたのおかげで」を意味する言葉で、相手に感謝の気持ちを伝えられます。

「おかげさま」は、目上の相手に使える言葉のため、相手の助力のおかげで企画が成功したときなどに、謙虚な姿勢で感謝をあらわせるでしょう。

  • おかげさまで、企画は大成功でした。
  • おかげさまで、当店は10年目を迎えられました。

>「おかげさま」に関する記事はこちら

ありがたい

「ありがたい」は、感謝の気持ちを意味する言葉です。

敬いかしこまる気持ちより、感謝の気持ちが強いため、相手に敬意をあらわしたいときには「恐れ多い」を使うほうがいいかもしれません。

また、「ありがたい」を目上の相手に使う場合は、丁寧語である「ありがたいです」よりも、謙譲語の「存じます」をつけて「ありがたく存じます」と表現したほうが丁寧な印象を与えます。

  • 書類はまとめていただけると、大変ありがたいです。
  • お声がけをいただき大変ありがたいのですが、その日は予定が入っております。

もったいない

「もったいない」は、過分のことで恐れ多いことを意味する言葉で、ありがたいという感謝の気持ちをあらわします。

「恐れ多いお言葉」を「もったいないお言葉」と言い換えられます。

  • もったいないお言葉、ありがとうございます。
  • 私にはもったいないお言葉です。

円滑なコミュニケーションに「Chatwork」

「恐れ多い」は、目上の相手に対する申し訳ない気持ちや感謝を意味する言葉です。

相手が目上だからといって、「恐れ多い」を過度に使うと失礼な印象を与えるため、適度に使ったり、言い換え表現を用いたりするといいでしょう。

正しい日本語で円滑なコミュニケーションを取るには、ビジネスチャット「Chatwork」の活用をおすすめします。

チャット形式でコミュニケーションを取れる「Chatwork」は、相手へ気軽に感謝の気持ちを伝えられます。

また、社内外の人とコンタクトを取れるため、取引先とも業務の情報共有や必要事項の伝達をスムーズにおこなえます。[注]

「恐れ多い」のように、ビジネスシーンで活用できる言葉を使いながら、ビジネスチャット「Chatwork」で円滑なコミュニケーションをとっていきましょう。

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