組織開発とは?必要な背景やアプローチ方法、推進手順を解説

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業務効率化
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組織開発とは?必要な背景やアプローチ方法、推進手順を解説

目次

企業は、これまで以上にまとまりのある組織を作るためにも、組織開発を実施する必要があります。

しかし、どのように組織開発を進め、従業員の団結力を強化すればよいのでしょうか。

組織開発の概要やアプローチ方法、組織開発の進め方について解説します。

組織開発とは

組織開発とは、従業員によって会社組織をよりよいものにすることを意味します。

企業全体やチームが抱える課題を可視化し、当事者である従業員同士で話し合いや考え合うことで、解決に導くプロセスです。

具体的には、健全な職場環境の構築、コミュニケーションの活性化、業務の効率化、ワークライフバランスの向上などが組織開発に含まれます。

組織力を高めるためにも、従業員同士の関係性を深め、互いに協力しながら取り組むことが組織開発では重要です。

組織開発が必要とされる背景

組織開発の重要性が高まっている背景には、3つのポイントが考えられます。

自社の課題と照らし合わせながら、どのような理由から組織開発の必要性が高まっているのかを考えてみましょう。

従業員の離職を防ぐため

組織開発が必要とされている背景に、従業員の離職を防ぐ目的が挙げられます。

労働環境の悪化や、家庭の事情、待遇面での不満などの理由から、会社を退職せざるを得ない従業員が出てくることもあるでしょう。

会社内部の問題を放置したままにしていることが原因での離職が多いのであれば、一刻も早く改善を進める必要があります。

従業員の離職率が高まると、ほかの従業員の負担が増えるだけでなく、新しく採用するコストが発生し、経営にも大きなダメージを与えることとなります。

従業員の離職を防ぎ、働きやすい環境を作るためにも組織開発は必要です。

市場での優位性を確保するため

市場における優位性を確保するためにも、組織開発の必要とされています。

企業同士の競争が激しくなっている現代では、従業員個々の能力だけでなく、会社全体の組織力が重視されるようになりました。

とくに、従業員が多く在籍する企業では、個々のつながりを強め、チーム全体で取り組みことが求められます。

競争力を高めるために、生産性向上のためにも組織開発が大きなカギを握っているといえるでしょう。

働きやすい環境を整えるため

仕事に対する従業員のモチベーションを高めるためには、働きやすい環境を整えることが大切です。

多様な働き方やワークライフバランスが注目されるようになり、柔軟性のある働き方が求められています。

たとえば、家庭の事情を抱えている従業員でも働きやすいように、テレワークや、時差出勤などの導入が挙げられます。

従業員の生活や、社会的な変化に対応できるように、組織開発をおこなう必要があります。

組織開発のアプローチ方法

従業員が話し合って解決を進めるだけでなく、フレームワークと呼ばれる組織開発のアプローチ方法を活用してみましょう。

組織開発を実践するために、企業でおこなえるアプローチ方法を3つ紹介します。

コーチング

コーチングとは、コミュニケーションに重きを置いた組織開発の手法です。

具体的には、上司が部下に対して質問を繰り返しおこない、部下の仕事への考え方や取り組み方などにアドバイスをします。

たとえば、仕事で発生したミスの原因について、対話を通じて修正方法を見つけ出す際にコーチングが取り入れられます。

従業員のアウトプットを引き出せるようになることで、組織全体への還元を期待できます。

>コーチングに関する記事はこちら

AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)

AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)は、従業員や組織の長所を伸ばしていく手法です。

組織全体のパフォーマンスを向上させるためには、弱点を改善するだけでなく、強みを引き出すことも必要です。

また、AIでは、4Dサイクルと呼ばれる「課題の発見、理想の結果、解決の設計、アクションの実行」のステップを通して、新たな強みを見つけ出していきます。

ポジティブな部分を可視化する作業を繰り返しながら、組織力を高められるのがポイントです。

OKR

OKRとは、「Objectives and Key Results」を略したもので、従業員と組織の目標を統一するアプローチ方法です。

それぞれが一丸となって同じ目標に向かえるため、組織力の強化につながります。

OKRを活用する際には、確実に実現できそうな目標よりも、ワンステップ上の目標を設定することがポイントです。

大手IT企業でも導入されているアプローチ方法で、高いレベルの成果を出しやすいのが特徴です。

>OKRに関する記事はこちら

組織開発を進める手順

組織開発では、アプローチ手法を活用しながら、各ステップを踏んでいきます。

企業の課題解決や、目標を達成するためにも、組織開発の正しい手順を確認しましょう。

組織開発の目的設定の課題の可視化

組織開発を実施するのかについて、目的を明確することから始まります。

また、企業の課題解決や、将来的な企業の想像といった目的を定めるだけでなく、具体性を持たせることが重要です。

たとえば、「コミュニケーションに課題がある」というシンプルな表現ではなく、「チーム内でのコミュニケーションの機会が減少し、業務に支障が出ている」のように具体的に課題を提示します。

このとき、従業員に直接話しを聞いたり、アンケートを実施したりし、正確な状況を把握しましょう。

>課題解決能力を身につける方法とメリットに関する記事はこちら

アクションプランの計画

課題や目的を明確にしたあとは、アクションプランの計画です。

どのように解決できるのかを模索しながら、組織開発のアプローチ方法も活用します。

アクションプランを計画する際には、従業員単体や少人数でのグループなど狭い範囲でシミュレーションをおこなってみることもポイントです。

組織全体で実践可能かどうかを検証した上で、最適なアクションプランを取り入れましょう。

効果測定とフィードバックの実施

アクションプランを実施して終わりにするのではなく、効果測定やフィードバックも大切です。

「どのような効果が出たのか」、「課題を解決できたのか」、「副作用的な問題は生じなかったか」などを確かめます。

また、効果測定では、実際にアクションプランを実行した従業員からのフィードバックも忘れずに実施しましょう。

十分な効果が得られなかった場合、フィードバックの内容をもとに修正を続けます。

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組織開発を継続して進めるためには、従業員同士の協調性や、相互作用を高める必要があります。

日頃からコミュニケーションを重視し、お互いにサポートできるような環境を構築しましょう。

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