ファシリテーターとは?役割や求められる能力、育成する方法を解説

公開日: 更新日:
業務効率化
  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン
ファシリテーターとは?役割や求められる能力、育成する方法を解説

目次

ファシリテーターは、議論を円滑に進めるうえで欠かせない存在です。

ファシリテーターをおくことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ファシリテーターの役割や、必要とされる能力について見ていきましょう。

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは、会議や商談などの場で、意見をまとめたり、発言を促したりなど、その場を効率的に進める役割を担う人のことです。

ファシリテーターは、会議やミーティングを円滑に進める技法である「ファシリテーション(facilitation)が語源となっている言葉です。

ファシリテーターは、議論や会議を円滑に進める役割のほか、意見の対立や摩擦をうまくコントロールし、目的・目標の達成や、次のアクションを滞りなく進める役割ももっています。

>ファシリテーションとは?に関する記事はこちら

ファシリテーターの必要性

会議や商談の場では、異なる組織に属する人や、さまざまなバックグラウンドをもつ人が参加するため、効率的に目的・目標を達成し、ネクストアクションを策定するには、中立的な立場の調整役が必要になります。

また、ファシリテーターは、参加者に発言を促したり、意見の対立をコントロールしたりもするため、限られた時間内に、効率的に会議を進めることができるようになります。

このような理由から、司会ではなく、ファシリテーターが、議論の場に求められるようになっています。

 

司会との違い

司会は、議論を進める進行役という意味です。

司会者をおいた議論では、議論の内容は議論者に委ねられます。

それに対して、ファシリテーターは議論を円滑に進める役割をする人のことです。

進行役の意味もありますが、議論が生産的な時間になるような手助けも同時におこなうので、司会とは意味が異なります。

 

ネゴシエーターとの違い

ネゴシエーターは、「ネゴシエイト」が語源となっています。

「交渉する人」という意味を持っています。

特定の相手と、問題や事項について話し合うことを意味するため、ファシリテーターとは意味が異なります。

ファシリテーターの役割

ファシリテーターには、具体的には以下のような役割があります。

  • 複数人の話の要点を整理する
  • 議論を次の話題に展開させる
  • 全員に話を均等に振る
  • 時間管理をおこなう

それぞれの役割について、詳しくみていきましょう。

複数人の話の要点を整理する

ファシリテーターは複数人の意見の要点をまとめ、議論の参加者に分かりやすく伝える役割があります。

議題をおこなうなかで、各々が考えを話していると、誰がどんな意見を持っていたか分からなくなったり忘れてしまったりすることがあるでしょう。

ファシリテーターがいれば、複数人の話の要点をまとめて議論の大事な点や進捗具合を整理してもらえます。

議論を次の話題に展開させる

時間管理をおこないながら、適切なタイミングを見て次の話題を振る役割があります。

議論が白熱しすぎたり、反対に意見が出にくかったりなど、議論時の雰囲気や進捗によって話題をうまく展開します。

たとえば、意見が出づらいときは参加者に別の視点から考えてみることをうながします。

また、ひとつの議題で多く時間が取られている場合は、適切なタイミングを見計らって次の話題に誘導する役割をします。

全員に話を均等に振る

議論で全員の考えが反映されるように、参加者に平等に話題を振っていきます。

参加者のなかには考えがまとまっていない、または考えがあるものの発言が少ない人もいるでしょう。

ファシリテーターは議論で発言ができていないメンバーに、話題を振って話しやすい雰囲気をつくったり会話の糸口を見つけたりします。

全員の意見が反映され、意義のある話合いができるでしょう。

時間管理をおこなう

議論の時間管理をおこなうこともファシリテーターの役割です。

たとえば、議題に対する考えを述べる時間を多くとりすぎると、議題をまとめる時間が少なくなってしまいます。

ファシリテーターがいれば、適切に時間管理をおこなってくれるので、議論時間が足りなくなるなどの事態を避けられるでしょう。

なお、より詳しくファシリテーターの役割について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

>ファシリテーターの役割に関する記事はこちら

ファシリテーターをおくメリット

ファシリテーターをおくメリットを見ていきましょう。

建設的な議論が進む

ファシリテーターをおくと、建設的な議論が進みます。

司会者のみであると、参加者が議論に白熱した場合に、客観的な視点で物事を見られなくなる場合があります。

ファシリテーターがいれば、客観的な意見や気づきを述べたり、議題の脱線を防げたりするメリットがあります。

参加者全員の意見が反映される

ファシリテーターは発言が少ない人に対して、話を振る役割も果たします。

また、反対意見を持っていそうな人や、新たな視点を持つ人にあえて話を振り、議論を活発化させる役割もおこないます。

そのため、参加者全員の意見が反映されるようになるでしょう。

ファシリテーターに求められる能力

ファシリテーターに求められる能力を見ていきましょう。

時間管理能力

ファシリテーターに求められる能力のひとつに、時間配分を意識して適切に管理することがあげられます。

ひとつの議題について深く討論する、また派生した話題について話し合いたいとき、適切な時間配分を設ける必要があります。

>時間管理のコツに関する記事はこちら

状況把握能力

リアルタイムで状況を素早く把握する能力は、ファシリテーターにとって大切です。

議論の論点とずれていないか、深掘りできそうな話題はないかなど、状況を素早く理解することが必要です。

状況を適切に把握することで、議論者に新たな論点を提供できます。

課題遂行能力

ファシリテーターは、与えられた課題をしっかりと遂行する能力が必要です。

ファシリテーター次第で、ひとつの議題の時間配分や議題の方向性が変わります。

議論が有意義になるかは、ファシリテーターにかかっていると言ってもよいでしょう。

多角的な視点で物事を見る力

ファシリテーターにとって、多角的な視点で物事を見る力はとても大切です。

ファシリテーターは、スムーズな議論にするためにも、議題に関する幅広い知識と、さまざまな価値観を受け入れる視点を持つ必要があります。

ファシリテーターを育成するための取り組み

ファシリテーターを育成するための取り組みについて見ていきましょう。

研修や講座受講の機会を設ける

ファシリテーターを育成するために、研修や講座を受講する機会を設けましょう。

社内でファシリテーターを使った議論をおこないたい場合、社員にファシリテーションの知識を与える必要があるでしょう。

研修や講座を受ける機会を設け、実践を積むことで、ファシリテーションの技術向上が見込めるでしょう。

従業員同士でアドバイスをおこなう

従業員同士で、ファシリテーションに対してアドバイスをし合う方法もあります。

ファシリテーターとして、よかった部分や改善点などについて話し合うといいでしょう。

ファシリテーターは議論を建設的に進めるうえで重要な存在

ファシリテーターは、議論を生産的かつ円滑に進めるうえで重要な役割を担います。

ファシリテーターの進行や関わり次第で、議題を深堀りしたり、次の要素にスムーズに展開したりできるでしょう。

効率よく議論を進めるためにも、ファシリテーターをぜひ設置してみてください。

  今すぐChatworkを始める(無料)

Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。

Chatwork新規登録

ムダな会議ばかりしていませんか?
ムダな会議を徹底削減!会議の効率化

「会議」は、組織で意思決定や情報共有するための手法として非常に重要です。しかし、会議自体に「ムダ」が多いと、会議に出席することに日々追われ、本来の業務時間を圧迫することになりかねません。

会議のムダは、会議の前、会議中、会議終了後のコミュニケーションを活性化することで削減できる可能性があります。

本資料では、会議を効率化するためのツールの使い方など、具体的なテクニックをお伝えします。

ダウンロード
Chatwork

Chatwork

Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

  • facebookシェアボタン
  • Xシェアボタン
  • はてなブックマークボタン
  • pocketボタン

関連記事