【専門家監修】オープンクエスチョンとは?クローズドクエスチョンとの違いや具体例、ポイントを解説

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【専門家監修】オープンクエスチョンとは?クローズドクエスチョンとの違いや具体例、ポイントを解説

目次

質問方法には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの2種類があります。

質問方法によって、それぞれメリットデメリットがあり、有効なシーンも異なります。

この記事では、オープンクエスチョンのメリットデメリットや具体例、使うときのポイントについてくわしく解説します。

オープンクエスチョンとは

オープンクエスチョンとは、回答者が自由に答えられるタイプの質問のことです。

たとえば、「先日の○○社への訪問の手ごたえはどうだった?」といった質問がオープンクエスチョンにあたります。

クローズドクエスチョンでは、「はい」「いいえ」や限られた選択肢のなかから回答するのに対し、オープンクエスチョンでは回答者は自由に回答ができるため、得られる情報量も多いなどさまざまなメリットがあります。

クローズドクエスチョンとの違いと使い分け

クローズドクエスチョンは「現在パソコンの買い替えをお考えですか?」など、「はい」「いいえ」で回答を求めるタイプの質問方法です。

「新品と中古品では、どちらがよろしいでしょうか?」など、回答の選択肢を2〜3択に絞った質問もクローズドクエスチョンとされています。

オープンクエスチョンは、「どのような商品をお探しでしょうか?」など、「はい」「いいえ」では答えられないタイプの質問です。

オープンクエスチョンは「開かれた質問」、クローズドクエスチョンは「閉ざされた質問」とも呼びます。

クローズドクエスチョンは、相手からすばやく回答を得られる、回答者がこたえやすいなどのメリットがあります。

答えやすい質問を重ねてすばやく回答を得つつ、相手との会話のテンポをつかんでいきたいときには、クローズドクエスチョンが有効です。

オープンクエスチョンを使うメリット

オープンクエスチョンを使うメリットを解説します。

一度に多くの情報が得られる

オープンクエスチョンは、回答者の回答を制限しないため、一度の質問で回答者から多くの情報を引き出すことが可能です。

商談や交渉の場面では、限られた時間のなかで相手のニーズを把握し、目的を達成する必要があります。

オープンクエスチョンで必要な情報をすばやく集めることができれば、ビジネスシーンにおいて成果をあげやすくなるでしょう。

会話が弾みやすい

クローズドクエスチョンのように「はい」「いいえ」や、限られた選択肢のなかから回答をする場合、質問する側とされる側で会話が一方的になり、質問される側に圧迫感を与えてしまうおそれがあります。

オープンクエスチョンであれば、一度の質問で回答者もさまざまな回答ができ、会話が弾みやすいというメリットがあります。

自由な回答を引き出せる

オープンクエスチョンでは、クローズドクエスチョンとは異なり、「はい」「いいえ」や限られた選択肢の枠に収まらない自由な回答を引き出せます。

質問者側が想定していなかった自由な回答が回答者から出てくることもあり、さまざまな気付きや発見を得られます。

オープンクエスチョンを使うデメリット

オープンクエスチョンを使うデメリットを解説します。

回答者の言語能力への依存度が高い

オープンクエスチョンに回答するには、回答者に自分の考えや感情を言語化して伝える能力が必要です。

そのため、言語発達が十分でない子どもや、自分の考えや感情を言語化するのが苦手なタイプの人の場合、オープンクエスチョンに対してうまく言葉で回答できない可能性があります。

信頼関係の構築が必要

質問者と回答者の信頼関係が十分でない場合、回答者がよりくわしく深い部分まで回答できず、浅い回答になってしまうこともあるでしょう。

「○○についてどう思いましたか?」などと聞かれても、回答者は「どのような回答が求められているのだろうか?」「質問者の意図は?」など考えてしまうことがあります。

信頼関係が十分でないと、質問者の意図を気にしすぎて本当にいいたいことをいえないこともあるので注意が必要です。

話がそれる可能性がある

オープンクエスチョンでは、回答者が自由に回答できるため、話の本筋とは関係ない部分まで話が飛んでしまうなど、話がそれる可能性があります。

打ち合わせなど、限られた時間でヒアリングをおこなわなければいけないシーンでは、話がそれてしまうと本来聞きたかったことが聞けないなどのデメリットにつながります。

オープンクエスチョンの具体例

具体的にどのような質問がオープンクエスチョンにあたるのか、具体例を紹介します。

オープンクエスチョンの具体例は以下のとおりです。

・今日のプレゼンテーションを見ての感想を教えてください
・具体的にどのようなお困りごとがあるのか教えていただけますでしょうか
・現在お使いの商品の使い心地はいかがでしょうか

オープンクエスチョンを使うときのポイント

オープンクエスチョンを使うときのポイントを解説します。

クローズドクエスチョンもまぜて使う

クローズドクエスチョンは、すばやく情報を得やすかったり、会話の主導権を握りやすかったりするメリットがあります。

会話のはじめはクローズドクエスチョンを使って会話のテンポをつかみ、後半にオープンクエスチョンを使うと、効果的に情報収集ができるでしょう。

オープンクエスチョンだけではなく、クローズドクエスチョンもまぜて、回答者の答えやすさも考えながら質問することが大切です。

信頼関係の構築を優先する

「情報を集めたい」「ニーズを把握しよう」という気持ちが強すぎると、相手の気持ちを考えず質問することになります。

とくにビジネスシーンで、打ち合わせや商談などを「うまく進めたい」「仕事で成果を出したい」という気持ちがあると、うまく質問することばかり考えてしまいがちです。

相手の本当のニーズや困りごとを聞き出すには、お互いの信頼関係があることが重要です。

クローズドクエスチョンや軽い世間話から会話をはじめ、きちんと信頼関係をつくっておくことでオープンクエスチョンも効果を発揮できるでしょう。

相手との信頼関係をないがしろにしないようにしてください。

オープンクエスチョンを上手に活用しよう

オープンクエスチョンとは、「○○について、どのようにお考えですか?」といったように、回答者が自由に答えを回答できる質問を指します。

オープンクエスチョンには、一度に多くの情報が得られる、会話が弾みやすい、自由な回答を引き出せるなどのメリットがあります。

一方で、回答者の言語能力への依存度が高い、信頼関係の構築が必要、話がそれる可能性があるといったデメリットもあります。

クローズドクエスチョンをまぜて使う方法や、信頼関係の構築を優先するといった方法により、状況に合わせてコミュニケーションを工夫することで、効果的にオープンクエスチョンを使えるようになるでしょう。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

記事監修者:山崎ゆうき(やまざきゆうき)

臨床心理士・公認心理師の資格を所持。司法・障害福祉領域などでの勤務を経て、独立開業。メンタルヘルス系の記事を中心に、心理学の知識をいかした記事執筆・監修を担当。心理学の知識をわかりやすく、日常でも実践しやすい形で発信しています。

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