GX(グリーントランスフォーメーション)とは?DXとの関係や国内の企業事例を解説

働き方改革
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目次

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、カーボンニュートラルなどの地球環境をよくするとりくみのことです。

GX(グリーントランスフォーメーション)には現在多くの企業がとりくんでおり、注目が高まっています。

地球環境だけでなく、企業にもメリットがあるGX(グリーントランスフォーメーション)の意味やDXとの関係、国内の企業事例を解説します。

GX(グリーントランスフォーメーション)とは

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、経済、産業の発展を化石燃料に頼るのではなく、クリーンエネルギーを主とした社会システムへの変革を目指すとりくみです。

化石燃料を主としている場合、温室効果ガスが排出され、地球温暖化などの気候変動がさらに加速する恐れがあります。

そのため、太陽光発電や風力発電などの、環境に負荷がかからないクリーンエネルギーを利用し、経済活動をしていくことが求められます。

GXとDXの関係性

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を発展させ、人々の生活をよりよくしていこうという活動のことです。[※1]

GXとDXは、並行してとりくむことで地域、とりわけ地方の課題解決につながる可能性があります。

現在の日本は、人口が都市部に集中傾向にあり、都市から地方への移動も活発ではなく、地方の経済活動が停滞し、エネルギーなどの地産地消が難しい状態です。

そのため、DXが促進されワーケーションが可能になれば地域に人が増えたり、デジタル技術の活用によってクリーンエネルギーがうみだされたりすれば、経済の発展やエネルギーの地産地消も可能となるでしょう。

GXとDXは、どちらか一方にとりくむのではなく、それぞれへのとりくみに注力することが重要です。

>DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する記事はこちら

GX(グリーントランスフォーメーション)が注目されている理由

GX(グリーントランスフォーメーション)が注目されている理由を解説します。

地球温暖化などの環境問題

環境省によると、2020年において、世界の平均気温は1850年から1900年代の工業化以前と比較し、約1.1度上昇しています。

また、今後温室効果ガスの排出が非常に多い場合には、2050年には約2.5度、2100年には約5度も気温が上昇する推移が発表されています。

一方で、温室効果ガスの排出が非常に少ない場合では、2050年から2100年にかけて上昇気温が2度に到達することなく、緩やかに気温が低下していく予測です。[※2]

現代は地球温暖化による生態系への影響、気候変動による豪雨や洪水などの被害が高まっているため、環境問題に配慮した経済活動が注目されています。

カーボンニュートラル宣言

2020年当時の日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする、カーボンニュートラルを目指す宣言をしました。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を、植林などの森林管理による吸収量によって、実質的にゼロにすることです。

カーボンニュートラルは、日本だけでなく世界の120以上の国と地域がとりくんでおり、「2050年カーボンニュートラル」を目指しています。[※2]

>カーボンニュートラルに関する記事はこちら

重点投資分野のひとつになった

2022年6月、日本政府はGXを重点投資分野のひとつとし、この先10年程度の民間投資を前倒しして150兆円超の官民投資を引き出す考えを示しました。

150兆円超という金額は、GX実現のための研究開発や設備投資に必要な額であり、具体的には製造業の省エネ、燃料転換に約8兆円以上、脱炭素目的のデジタル投資に約12兆円以上投資される予定です。[※3]

日本政府のGX(グリーントランスフォーメーション)のとりくみ

日本においては、経済産業省が2022年2月に、2050年のカーボンニュートラル目標達成を目指して「GXリーグ」を設立しました。[※4]

GXリーグとは、GXへとりくむ企業や日本政府が一体となって社会システム変革のために議論や実践する場のことで、2022年10月31日までに551社が賛同しており、製造業や情報通信業、金融業・保険業など、賛同企業の業種はさまざまです。

GXリーグが目指す世界は、企業の意識や行動変容によってうまれた価値が新たな市場の創造につながり、生活者の意識や行動変容を引き起こします。

また、企業のさらなる意識、行動変容につながるという循環構造によって、企業が成長するとともに生活者の生活が豊かになり、地球環境もよくしていく世界を目指しています。

企業がGXにとりくむことのメリット

自然環境を守りつつ経済発展させるGXにとりくむことで、企業が得られるメリットを解説します。

ブランディングにつながる

GXへのとりくみは、企業のブランディングにつながる可能性があります。

近年では、SDGsという言葉をよく耳にしたり、異常気象による被害が多かったりするため、地球環境問題に意識を向ける人が多いでしょう。

企業が地球環境問題に配慮したとりくみをしている場合、世間やステークホルダーからの好感度や信頼度があがり、環境問題にとりくむ企業としてブランディングできるかもしれません。

>SDGsの必要性と企業にもたらすメリットに関する記事はこちら

コスト削減

企業は、GXにとりくむことでコストを削減できる可能性があります。

たとえば、クリーンエネルギーである風力発電や太陽光発電に移行した場合、燃料費がかからなくなるためコスト削減につながるでしょう。

クリーンエネルギーを導入する費用や発電費を気にする企業もあるかもしれませんが、2020年と2030年の資本費を比較すると減少する予測です。[※5]

また、事業用の太陽光発電コストは、2020年では12.9円/kWhでしたが、2030年では8.2~11.8円/kWhと下がる試算が出ています。

事業用太陽光発電コストに限らず、陸上、洋上風力発電コストも下がる予測です。

企業ができるGXのとりくみ

企業ができるGXのとりくみについて解説します。[※4]

排出量の削減

自社が排出する温室効果ガスの削減目標を掲げ、実際に削減できるように戦略を立てて実践し、進捗状況を毎年公表しましょう。

日本政府は2030年までに46%の温室効果ガス削減を目標として掲げているため、日本政府の目標より排出量削減目標を引き上げることも、GXリーグの任意項目として設けられています。

サプライチェーンにおけるカーボンニュートラルに向けたとりくみ

サプライチェーンにおいても、カーボンニュートラルに向けたとりくみをおこないましょう。

サプライチェーンとは、材料の調達、製造から顧客のもとに製品が届けられる流れにおいて、工場や小売店、運送業者など関わりのあるすべての企業と顧客のことです。

企業間でカーボンニュートラルに向けたとりくみ支援をおこなったり、製品に温室効果ガスの排出量を表示して顧客にも意識させたりします。

グリーン製品の購入

グリーン製品とは、廃棄物などを資源とした製品のことで、廃棄物を有効活用しているため環境に配慮されています。

グリーン製品の購入により、環境に優しい買い物ができるだけでなく、廃棄物を有効活用できるという気づきから新たな事業がうまれたり、グリーン市場の拡大を図れたりするでしょう。

GX(グリーントランスフォーメーション)の企業事例

GX(グリーントランスフォーメーション)にとりくんでいる企業事例を紹介します。

GXのために投資をおこなう自動車メーカー

GXリーグに賛同している大手自動車メーカーは、2030年代早期より新型車を電動車両としたり、技術革新を進めたりするために、5年間で2兆円の投資をおこなっています。

大手自動車メーカーは、短期ビジョンではなく長期ビジョンを掲げ、持続可能な企業となることを目指し、エコシステムの構築から社会の可能性を広げていこうとしています。

たとえば、バッテリーを二次利用するための施設を拡大したり、カーボンニュートラル技術などの分野でコスト削減を進めたりしています。

自社目標を掲げる大手金融機関

大手金融機関は、GXリーグに賛同し、カーボンニュートラル宣言を公表しています。

また、金融機関グループで2030年までに温室効果ガスの排出量ネットゼロを目指したり、投融資ポートフォリオでは2050年までにネットゼロにする方針を掲げたりしています。

投融資のみでなく、資産運用や資産管理ビジネスからも新たな投資機会を創り出すことで、持続可能な社会を実現する考えを示しています。

GXのとりくみにはChatworkの活用がおすすめ

GXとは、クリーンエネルギーを主とした社会システムへの変革を目指すとりくみのことで、カーボンニュートラルの実現のために世界の多くの国が活動しています。

日本においてもGXリーグに多くの企業が賛同し、持続可能な社会になるよう努めています。

自社内でGXにとりくむために、ビジネスチャット「Chatwork」の導入をおすすめします。

ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式でコミュニケーションがとれるため、GXを推進するチームやメンバー間で気軽に意見を発言できます。

タスク管理機能も備わっているため、情報の共有漏れなどを防ぐことができるでしょう。

ビジネスチャット「Chatwork」は無料簡単に使い始めることができます。

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[※1]DXとGXの同時推進による地域課題の解決
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/dai6/siryou12.pdf

[※2]カーボンニュートラルとは
https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/#:~:text=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%81%AF%20%E6%B8%A9%E5%AE%A4,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E5%AE%A3%E8%A8%80%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

[※3]GXを実現するための政策イニシアティブ
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/dai3/siryou1.pdf

[※4]GXリーグ基本構想
https://gx-league.go.jp/aboutgxleague/document/GX%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%A7%8B%E6%83%B3.pdf

[※5]電気をつくるには、どんなコストがかかる?
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/denki_cost.html


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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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