「ご一緒させてください」の意味とは?ビジネスでの使い方や言い換え表現、例文を解説

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「ご一緒させてください」の意味とは?ビジネスでの使い方や言い換え表現、例文を解説

目次

「ご一緒させてください」は、目上の相手に対して、行動を共にしたいという意思を丁寧に伝える表現です。

目上の相手に敬意を示しながら、同行の意思を伝えることができる表現として、ビジネスシーンで活用している人も多いでしょう。

本記事では、「ご一緒させてください」の正しい使い方や言い換え表現を解説します。

「ご一緒させてください」の意味とは

「ご一緒させてください」とは、相手に対して「一緒に行動したい」「同行したい」など、行動を共にしたい意思を丁寧に伝える表現です。

「する」の謙譲語である「させていただく」に、接頭語の「ご」をつけた「ご一緒させていただく」は、目上の相手に問題なく使うことができる丁寧な表現です。

ビジネスシーンでは一般的な表現となっており、実際に耳にする場面も多いでしょう。

「ご一緒させていただく」は二重敬語にあたる?

「ご一緒させていただく」は、ビジネスシーンで使われることが多い表現ですが、人によっては「二重敬語」と捉えるケースもあります。

「ご一緒する」という表現そのものがすでに謙譲語表現であり、そこに「○○させていただく」を加えることで、敬語が二重になるためです。

しかし文化庁は、「敬語の指針」において、「○○させていただく」の使い方について以下のように解説しています。

「(お・ご)......(さ)せていただく」といった敬語の形式は、基本的には、自分側が行うことを、ア)相手側又は第三者の許可を受けて行い、イ)そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる。したがって、ア 、イ)の条件をどの程度満たすかによって「発表させていただく」など「...(さ)せていただく」を用いた表現には、適切な場合と、余り適切だとは言えない場合とがある。

つまり、「○○させていただく」という表現は、下記の2つの条件を満たすかによって、適切か不適切かが異なるとされています。

  • 相手側または第三者の許可を受けておこなう場合
  • そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちがある場合

「ご一緒させていただく」は、行動を共にすることで自分に恩恵を受ける事実が発生する可能性があるため、二重敬語ではあるが、失礼には当たらない表現とみなすことができます。

しかし、相手や状況に応じては、不適切になる可能性もあるため、使用に迷った場合は、言い換え表現を活用することを検討しましょう。

「ご一緒させていただく」の言い換え表現は後述します。[注]

「ご一緒させてください」を使う際の注意点

「ご一緒させてください」を使う際の注意点を3つ紹介します。

  • 使うタイミングを考慮する
  • 「ください」は失礼に聞こえる場合がある
  • 義務的に聞こえる場合がある

相手に失礼な印象を与えないために、3つの注意点を確認していきましょう。

使うタイミングを考慮する

「ご一緒させてください」は、相手に許可を得る場面で使う機会も多いため、タイミングを考えて使うことが大切です。

たとえば、相手が忙しいタイミングで声をかけてしまうと、自分の都合を押しつけてしまい、相手からの印象が悪くなることが想定されます。

相手の都合がわからない場合は「ご一緒させていただきたいのですが、問題ないでしょうか」など、相手を気遣う一言を含めると良いでしょう。

>ビジネスで使えるクッション言葉に関する記事はこちら

「ください」は失礼に聞こえる場合がある

「ご一緒させてください」は丁寧な表現ですが、「ください」が命令形に当てはまるため、人によっては上から目線に聞こえる可能性があります。

また、「ご一緒します」という表現も、行動を共にすることを断定してしまっているため、自分の都合を押し付けている印象を与えてしまいます。

「ご一緒させてください」は、相手と行動を共にしたいと依頼する表現のため、前述したような「問題ないでしょうか」や「よろしければ」のようなクッション言葉を添え、丁寧な印象を与えるようにしましょう。

>「ください」の正しい使い方に関する記事はこちら

義務的に聞こえる場合がある

「ご一緒させてください」は、状況によっては「義務的に言っているだけではないのか」という印象を相手に与える可能性があります。

自分の意思で行動を共にしたいことが伝わるように、「ご一緒させてください」を伝える際は、ハキハキとした声に加えて明るい表情で伝えることを意識しましょう。

>非言語コミュニケーションの効果に関する記事はこちら

場面別の「ご一緒させてください」の使い方と例文

「ご一緒させてください」の使い方と例文を3つのシーンにわけて解説します。

  • 同行の依頼をする場面
  • お礼の気持ちを伝える場面
  • 上司に誘いに返答する場面

それぞれの場面別に「ご一緒させてください」の使い方と例文を解説します。

同行の依頼をする場面

「ご一緒させてください」は、上司や先輩社員など、目上の人に同行を依頼する際に活用できます。

たとえば、取引先や営業先への同行を依頼する際に活用しましょう。

  • x日の営業訪問にご一緒させていただきたいです。
  • ○○の外回りに、ご一緒させていただけないでしょうか。

相手に許可を得たい場面では「ご迷惑ではないでしょうか」などの言葉を付け足すと、丁寧な印象を与えることができます。

お礼の気持ちを伝える場面

「ご一緒させてください」は、目上の人にお礼の気持ちを伝える場面で使うケースがあります。

たとえば、目上の人に取引先や営業先への訪問に誘われる機会があるでしょう。

声をかけてもらったことに対して、感謝の気持ちを伝える場面で「ご一緒させてください」を使うことが可能です。

  • セミナーにお誘いいただきありがとうございました。おかげさまで貴重な機会となりました。またなにかあれば、ぜひご一緒させてください。
  • 本日は取引先に同行させていただきありがとうございました。大変勉強になりました。またぜひご一緒させてください。

上司に誘いに返答する場面

「ご一緒させていただく」は、上司や取引先などの目上の相手から誘いを受けた際の返答にも活用できます。

たとえば、ビジネスシーンでは食事や勉強会の誘いを受けて、返答する場面が挙げられます。

  • 勉強会の件、喜んでご一緒させていただきます。
  • 株式会社○○との懇親会にぜひご一緒させていただきたいです。

「ご一緒させていただく」の言い換え表現

前述したとおり「ご一緒させていただく」は、人によっては二重敬語と捉えられてしまうケースがあるため、適切な言い換え表現を覚えておくことがおすすめです。

「ご一緒させていただく」の言い換え表現を4つ紹介します。

  • 同席させていただく
  • お供させていただく
  • 参加させていただく
  • ご一緒させていただきたいです

それぞれの表現の適切な活用シーンを確認していきましょう。

同席させていただく

「同席」は「同じ会に出席する」という意味を持つ言葉のため、会議や打ち合わせなどの席に加えて欲しい場合に適切な表現です。

また「○○させていただきたく存じます」とすることで、より丁寧な表現にすることができます。

  • 来週の定例会議に同席させていただきたいです。
  • 勉強会に同席させていただきたく存じます。

>「存じます」の意味と使い方に関する記事はこちら

お供させていただく

「お供(とも)」には「付き従っていく」という意味があります。

そのため「お供させていただく」で、「ご一緒させていただく」と同じく「一緒に着いていく」という意思を相手に伝えることができます。

ややフォーマルな場で使われることが多く、目上の人に寄り添う姿勢や敬う気持ちを強調して伝えたい場合に適している表現です。

  • ○○部長にお供させていただきます。
  • 来週の会議は、わたしもお供させていただきたいです。

参加させていただく

「参加」には「仲間に加わる」という意味があり、ビジネスシーンでは、会議やプロジェクトなどに参加する際に用いられます。

  • 来月の企画会議に参加させていただきたいです。
  • 新規プロジェクトのメンバーとして、ぜひ参加させていただきたいです。

ご一緒させていただきたいです

相手の都合に配慮しつつ、共に行動することを依頼する表現として、「ご一緒させていただきたいです」を活用できます。

自分の都合を一方的に押し付けるのではなく、「できれば一緒に行きたい」という遠慮の気持ちを伝えることができる表現です。

  • 食事会の件、ご一緒させていただきたいです。
  • ゴルフコンペの件ですが、ぜひご一緒させていただきたいです。

円滑なコミュニケーションに「Chatwork」

「ご一緒させてください」は、取引先や営業先への訪問に同行させて欲しい場合や、目上の人からの誘いに返答する場合に活用できる表現です。

使用する際は本記事で紹介した注意点をおさえ、相手に好印象を与えるコミュニケーションの実現を意識しましょう。

昨今、テレワークやリモートワークなどの新しい働き方を導入する企業が増え、オンライン上で営業や会議に同席するシーンも多いでしょう。

また、離れた場所で働いていることで、同行の依頼をメールや電話などのツールを用いて実施するケースも増えていると思います。

このようなコミュニケーションをスピーディに実施するツールとして、ビジネス専用のコミュニケーションツール「Chatwork」の活用が便利です。

「Chatwork」は、社内外問わずに使用することができるため、上司や先輩社員への同行依頼や取引先への挨拶もチャット形式で実施することができます。

メールや電話よりも手軽に連絡がとれることに加えて、「Chatwork」にはビデオ通話機能も搭載されているため、Web会議や商談を実施することも可能です。

ぜひ「Chatwork」を活用して、円滑なビジネスコミュニケーションを実現してください。

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[注]出典:文化庁「敬語の指針」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf

※本記事は、2025年1月時点の情報をもとに作成しています。


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