ピラミッドストラクチャーとは?事例付きで作成方法やメリットをわかりやすく解説

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目次

相手に自分の意見を伝えるとき、どのように伝えれば理解してもらいやすいか、頭を悩ませたことがある人も多いのではないでしょうか。

ピラミッドストラクチャーを活用すれば、物事を論理的にまとめて自分の意見を伝えられるため、相手に言いたいことが伝わるだけでなく、説得力も増すでしょう。

ビジネスの場において効果的なピラミッドストラクチャーの意味や作成方法、活用事例を解説します。

ピラミッドストラクチャーとは

ピラミッドストラクチャーとは、結論と根拠をセットにして論理的に伝えるためのフレームワークです。

論理的思考法と呼ばれるロジカルシンキングのフレームワークとして活用されており、相手に結論と根拠をセットにして伝えることで、より説得力のある伝え方ができたり、言いたいことが相手に伝わりやすくなったりします。

結論を頂点におき、結論の下に根拠となる事柄を並べることでピラミッド型となることから、「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれます。

 

マッキンゼー流のピラミッドストラクチャーとは

ピラミッドストラクチャーは、アメリカに本社のあるマッキンゼー・アンド・カンパニーという大手コンサルティング会社により作られました。

ピラミッドストラクチャーが作られた目的は、報告書などの文章力の向上や、コンサルタントの育成のためです。

現在では、プレゼンテーションなどの意見を主張する場でも活用されているため、ピラミッドストラクチャーは、ビジネスのさまざまなシーンで活用できる重要なものといえるでしょう。

 

ロジックツリーとの違い

ピラミッドストラクチャーがピラミッドのように上から下に広がるのに対し、ロジックツリーは左から右に広がるフレームワークです。

ピラミッドストラクチャーとロジックツリーは構造が似ていますが、ピラミッドストラクチャーは説得力をもって相手に結論を伝えるために活用されるのに対し、ロジックツリーは問題を左におき、右に細分化していくことで問題の解決策を導き出すために活用されます。

>ロジックツリーとは?に関する記事はこちら

ピラミッドストラクチャーの作成方法

ピラミッドストラクチャーは5つの流れで作成します。

 

手順(1):キーメッセージとなる主張を考える

キーメッセージとは、議題に対する自分の主張のことです。

たとえば、「新卒を採用すべきか」という議題があった場合、主張は「新卒を採用すべき」もしくは「新卒を採用すべきではない」になります。

しかし、「自社の人手不足を問題視している」と、議題を誤って認識してしまった場合、「パートを雇えばいい」などの主張が出てきて、導き出したい結論とは異なってしまう恐れがあります。

そのため、まずは議題に対し、的確な結論を導き出す主張を考えることが重要です。

 

手順(2):論理のフレームワーク(枠組み)を考える

主張を考えたあとは、主張に対する論理のフレームワークをおおまかに考えます。

おおまかに考える理由は、めまぐるしく変化するビジネス社会において、ひとつひとつの論理を深堀して考えていては、情勢が変化し、まとめた論理が意味をなさなくなる恐れがあるためです。

「新卒を採用すべきか」という議題に対し、「新卒を採用すべき」と主張する場合は、「戦力になるか」「採用コストをいつ回収できるか」などのフレームワークを、おおまかでいいのでまとめましょう。

 

手順(3):関連するデータを洗い出しまとめる

フレームワークに対し、関連するデータを調べてまとめます。

フレームワークごとにデータをわける作業は、データの収集後におこなうため、収集の段階ではフレームワークの分類を意識せず、ひとまず多くのデータを集めましょう。

「戦力になるか」「採用コストをいつ回収できるか」というフレームワークを設定した場合、集めるデータは「新卒が戦力になった企業情報」「新卒が自社売上に貢献する勤続年数の割合」などが考えられるでしょう。

 

手順(4):メッセージ(根拠)をまとめる

根拠をまとめ、自分の主張を設定しますが、根拠から主張につなげるためには「so what?(だからどうした?)」を意識しましょう。

たとえば、「新卒が戦力になった企業情報」を収集した結果、「新卒の物覚えがよく、業務意欲にあふれていたことから、入社後、比較的短期間で戦力になった企業が多い」という根拠を得られたとします。

すると、「新卒の物覚えがよく、業務意欲にあふれていたことから、入社後、比較的短期間で戦力になった企業が多い」だから「新卒採用は戦力になる」という主張が可能となります。

 

手順(5):作成した内容が成立しているか確認する

作成したピラミッドストラクチャーが矛盾なく成立しているか、「why so?(なぜそうなる?)」を意識して確認します。

「so what?(だからどうした?)」は根拠から主張につながりますが、「why so?(なぜそうなる?)」は主張から根拠につながっているかを確認するため、主張と根拠が論理的にセットになっているかを二方向から確認でき、説得力のある主張が可能となるでしょう。

>ロジカルシンキングとは?に関する記事はこちら

ピラミッドストラクチャーを活用するメリット

ピラミッドストラクチャーを活用することで5つのメリットが得られます。

 

自分の意見や考えを整理できる

ピラミッドストラクチャーを活用することで、頂点に結論をおき、結論の下に根拠となる事柄をまとめられるため、結論と根拠が明確になり、自分の意見や考えを整理できます。

また、ピラミッドストラクチャーで意見や考えを整理することで、結論の根拠として足りない事柄や、根拠となるデータ不足などがわかるため、自分の意見を補強することにも活用できます。

 

提案や報告が伝わりやすい

相手に自分の提案や報告を伝えたいときに、頭に浮かんだままに内容を書き出したり、話したりしては、結局何が言いたいのかと思われ、十分に伝わらない恐れがあります。

ピラミッドストラクチャーのフレームワークにあてはめて提案や報告をすれば、結論と根拠が記された図式として見てもらえるため、伝えたいことがスムーズに伝わるとともに、説明にかかる時間を短縮でき、意見交換などの生産的な時間を増やすことにつながるでしょう。

 

主張の説得力が増す

ピラミッドストラクチャーは結論と主張だけでなく根拠も提示でき、ただの思いつきや直感ではないことが相手に伝わるため、自分の主張の説得力が増します。

また、主張には複数の根拠が提示されているため、複数の事実から結論を導き出す帰納法の要素もあることから、事実に基づいた主張として相手も納得しやすくなるでしょう。

>帰納法・演繹法の活用方法に関する記事はこちら

 

会議や議論をスムーズにおこなえる

経験や感情任せの会議では、物事を客観的に判断できず、結論を導くのに時間がかかったり、生産的でない発言により会議の進行がスムーズにいかなかったりする恐れがあります。

ピラミッドストラクチャーを活用すれば、論理的思考により客観的事実に基づいて結論を図式で示せるため、会議の場で相手に伝わりやすいだけでなく、根拠がわかることで経験則の議論や感情論になることを回避できるでしょう。

 

物事を本質的にとらえられる

 

ピラミッドストラクチャーの活用により、結論と根拠をセットにして考える癖がつくため、感情や経験に左右されずに、物事の本質をとらえられるようになります。

物事の本質をとらえられるようになれば、主張すべき点や報告すべき点を見極められるため、ビジネスの場においてより能率的に活躍できるでしょう。

ピラミッドストラクチャーを作成するコツ

ピラミッドストラクチャーを作成する際には、2つのコツを意識しましょう。

 

論点と主張がずれていないか確認する

議題の論点を正確に見極められていない場合、ピラミッドストラクチャーを活用して論理的に意見をまとめられたとしても、主張が議題の答えとなっていなければ「論点が違う」となり、議論への参加も難しくなる可能性があります。

議題の論点を誤らず、自分の意見を存分に伝えるためにも、論点と主張がずれていないかを確認しましょう。

 

ピラミッドの構造を意識する

ピラミッドストラクチャーは、頂点に結論(主張)、下部に根拠を並べ、根拠のためのデータはさらに下部に配置するという構造です。

ピラミッドストラクチャーを示しながら、自分が主張から根拠の順で論理的に説明しやすくなることや、相手が図式を見て結論と根拠を理解しやすくなることを意識し、結論と根拠の配置が乱雑にならないようにしましょう。

ピラミッドストラクチャーの活用事例

ピラミッドストラクチャーはビジネスの場において、さまざまなシーンで活用できます。

ピラミッドストラクチャーの活用例を3つ紹介します。

 

プレゼンテーション

プレゼンテーションは、相手に自分の意見を伝え、納得してもらうためにおこなわれます。

そのため、自分の意見を、結論と根拠を提示して相手に伝えるピラミッドストラクチャーは、プレゼンテーションでとても効果的に活用できます。

プレゼンテーションで相手に納得してもらうためには、主張となる根拠に不足がないだけでなく、声のトーンやボディランゲージにも気を配り、熱意を見せることが大切でしょう。

>プレゼンテーションのコツとは?に関する記事はこちら

 

課題解決

業務をおこなっていると課題が発生することは多くあります。

課題解決を目指し、自分はどのような方法を選択したいかという意見を相手に伝える際に、ピラミッドストラクチャーを活用できます。

課題解決に向けた根拠やデータを提示することで、自分が考えた課題解決方法を相手へ効果的に伝えられるでしょう。

 

上司や顧客との交渉

ピラミッドストラクチャーは、交渉の場面でも活用できます。

たとえば、新しい設備を導入したいとき、上司を説得するためにピラミッドストラクチャーを活用すれば、設備を導入することでどのようなメリットがあるかの根拠を示しながら伝えられます。

また、顧客に自社商品を購入してもらいたいときには、自社商品がどれほど優れているかを、ピラミッドストラクチャーによって感情論ではなく客観的事実から説明できます。

結論と根拠をセットにしたピラミッドストラクチャーは説得力が増すため、社内外問わず効果的に活用できるでしょう。

ピラミッドストラクチャーを活用して業務効率化を目指そう

ピラミッドストラクチャーは、結論と根拠をピラミッド型で記した、論理的思考で活用されるフレームワークです。

ピラミッドストラクチャーは、報告や提案時だけでなく、プレゼンテーションや交渉の場面でも活用できるため、ビジネスの場において欠かせないでしょう。

相手に自分の意見を論理的に伝えることで、言いたいことをすぐに理解してもらえて業務の効率化を目指せるため、ピラミッドストラクチャーを業務にとりいれるといいでしょう。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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