オーナーシップを育む方法とは?意味やメリット、リーダーシップとの違いを解説

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業務効率化
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オーナーシップを育む方法とは?意味やメリット、リーダーシップとの違いを解説

目次

組織の生産性をあげて、企業の成長をうながすために欠かせないものとして、オーナーシップがあげられます。

社員ひとりひとりのオーナーシップを育てるためには、当事者意識を高めることのできる、心理的安全性の高い職場をつくることが大切です。

オーナーシップの必要性や、もっている人の特徴、育む方法について解説します。

オーナーシップとは

オーナーシップとは、社員が、企業をよりよくしたいと考え、当事者意識をもって向き合うことです。

社員ひとりひとりが、与えられた業務を遂行するだけでなく、強い責任感や使命感をもって、能動的に業務を改善していくことで、企業は成長することができます。

ジョブ型雇用がとりいれられ、個の力が重要視されるようになった現代では、当事者意識をもって行動することは、スキルアップのうえでも大切なことです。

>ジョブ型雇用に関する記事はこちら

 

リーダシップとの違い

リーダーシップとは、チームの業務が円滑に進むように、メンバーを管理したり、成果を出すために士気を上げたりと、チームメンバーをマネジメントすることです。

オーナーシップは、個人がもつ意識のことをさすため、異なります。

>リーダーシップとは?に関する記事はこちら

 

フォロワーシップとの違い

フォロワーシップとは、成果を出すために、効率的に仕事をおこない、自主的にほかの人の仕事をフォローすることです。

オーナーシップは、当事者意識をもつことをさしますが、フォロワーシップは、オーナーシップをもちながら、自主的にほかの人を手助けする行動のことをさします。

オーナーシップの必要性とは

オーナーシップの必要性について解説します。

 

時代の変化に対応するため

さまざまなテクノロジーが発達し、社会が急速に変化するなかで、時代の変化に対応していくことが求められます。

そのためには、与えられた業務を遂行するだけでなく、自主的に業務改善を提案したり、新しい事業に積極的にとりくんだりする姿勢が必要です。

さらに、企業をよくしたい、成長させたいという思いを、社員個人がもつことで、変化の早い時代のなかで、企業は成長し続けることができるでしょう。

 

生産性が高い組織づくりのため

当事者意識をもって仕事にあたるため、限られた時間で、最大限の成果を出そうとする意欲が高まります。

当事者意識をもつと、社員ひとりひとりが企業成長について考えるようになるため、社員同士で業務ノウハウや、ビジネススキルを積極的に共有するようになるでしょう。

社員同士が、目標に向かって、高めあう状態になるため、生産性の高い組織づくりができるでしょう。

>生産性向上に関する記事はこちら

オーナーシップをもっている人の特徴

オーナーシップをもっている人の特徴を解説します。

 

自分を客観的に分析することができる

オーナーシップをもっている人は、自分を客観的に分析する特徴があります。

企業や組織の成果を最大化するためには、なにが足りていないかを、常に考えるようになるため、自分や自分をとりまく環境を客観視する習慣がつきます。

自分を客観視することができると、なにが自分の弱みで、なにが自分の強みであるかが明確になるため、企業や組織への貢献方法を最適化することができます。

また、自分の強み弱みを把握できていると、チームメンバーのフォローや、自分の長所が活きる工程に的確に介入できるようになります。

 

強い責任感・主体性をもっている

企業をよりよくしたいという思いをもっているため、自分が企業や組織に貢献できることはなにかを考え、強い責任感や主体性をもって仕事にあたります。

責任感や主体性をもっている人は、与えられた仕事に真摯に向き合う姿勢や、業務の改善点を積極的に提案する姿勢、企業や組織をよりよくするために周囲に働きかける姿勢などの特徴があります。

このような特徴をもっている社員が、企業にもたらすメリットは大きいでしょう。

 

柔軟に考えることができる

オーナーシップをもっている人は、強い目的意識や成果意識があるため、目的や成果を達成するためには、なにをすべきかを、柔軟な方法で考えることができます。

現状に満足せず、常に高みをめざすことを念頭に置いているため、既存のやり方に執着せず、確実に目標を達成する方法を考えます。

このような特徴をもっている人は、個人だけでなく、企業全体の利益も考えるため、企業目的を達成するために、自分だけでなく、周囲の人の目的達成にも気を配れるでしょう。

 

コミュニケーションスキルが高い

周囲の人の動機づけやモチベーション向上を図ろうとするため、コミュニケーションスキルが高いです。

オーナーシップをもった人は、業務を円滑に進めるために、一緒に働くメンバーが、どのようなことでモチベーションがあがったり、動機づけされたりするかを把握しようとします。

把握した内容をもとに、働きかけをおこなうことで、チームメンバー全員が、心理的安全性を保ったまま、高い意欲をもって、業務を進められるでしょう。

 

チームプレイができる

企業や組織の成果を最大化するために、チームプレイができる点も特徴としてあげられます。

成果を最大化するためには、自分だけが成果を出すのではなく、チーム全体のパフォーマンス向上が必要だと考え、行動することが求められるでしょう。

オーナーシップをもつ人は、チームの中での自分の役割を認識したうえで、その役割において最大限の力でチームに貢献しようとします。

オーナーシップのメリット

オーナーシップのメリットについて解説します。

 

従業員満足度・顧客満足度の向上

オーナーシップをもつ社員は、目標をもって、主体的に仕事にとりくむため、従業員満足度が向上するというメリットがあります。

主体的に行動したことが、ほかの社員に肯定的に評価されると、自身の喜びや自信につながるため、働くことに対する満足度が上がるでしょう。

また、成果を出そうと主体的に行動するため、より高い成果を上げられるようになり、結果として顧客満足度も向上させることができます。

 

生産性の向上

当事者意識をもつ社員が増えると、目標の実現に向かってやりたいことや、やるべきことを考える社員が増えるため、生産性が向上するというメリットがあります。

生産性が向上すると、社員も以前より少ない時間で、多くのアウトプットができていると感じるため、仕事への満足感や、スキルへの自信がもてるでしょう。

また、オーナーシップをもった社員が、他の社員へ、生産性向上のノウハウを共有することで、企業全体にノウハウが普及していくことも期待できます。

 

リーダー候補を育成できる

オーナーシップをもった人は、企業全体の成果最大化を目指すようになるため、結果として、将来のリーダー候補を育成することができるでしょう。

自主的に企業の成長視点に立って、物事を考えられるようになるため、視座が上がり、さまざまなことを能動的に学ぶようになるでしょう。

オーナーシップを活用することができれば、社外の研修・教育のノウハウに頼らずに、リーダー候補を育成することができるでしょう。

 

離職率が低下する

当事者意識をもつことにより、主体的な行動が増えるため、離職率が低下するというメリットがあります。

主体的な行動が増えると、自分で仕事を動かしているという、自己コントロール感が高まるため、仕事が楽しいと思う瞬間が増えるでしょう。

仕事が楽しいと思うことで、企業満足度が上がるため、結果として離職率の低下が期待できます。

オーナーシップを育む方法

従業員満足度や生産性の向上だけでなく、離職率の低下も期待することができるオーナーシップですが、具体的にはどのように育めばいいのでしょうか。

今回は、オーナーシップを育む方法の一例として、以下の3つの方法について解説します。

  • 当事者意識を高める
  • 心理的安全性の高い職場環境をつくる
  • 挑戦しやすい雰囲気をつくる

それぞれの方法を理解して、従業員のオーナーシップ育成を目指しましょう。

 

当事者意識を高める

オーナーシップを育むためには、当事者意識を高めさせることが必要です。

当事者意識を高める方法としては、マネージャーの仕事を手伝ってもらったり、業務を体験してもらったりする方法があげられます。

マネージャーは、チームメンバーを統括し、チーム全体でいかに成果を上げるかという責任をもっているため、メンバーとは異なる意識で仕事をしています。

マネージャーの職務内容や、仕事をするうえで意識していることを学ぶことで、社員ひとりひとりが、企業を動かす力となっていることがわかり、当事者意識が芽生えるでしょう。

 

心理的安全性の高い職場環境をつくる

心理的安全性が高く、率直な意見交換がしやすい職場環境をつくることも必要です。

オーナーシップを高めるためには、社員が主体的に発言し、各人の価値観にもとづいて能動的に行動することが求められます。

そのためには、社員一人ひとりが感じたことや、気になった点を積極的にアウトプットし、企業をよりよくしていく姿勢を受け入れる職場環境が必要です。

社員それぞれが、他の人の意見を尊重し、耳を傾ける姿勢をもつことで、心理的安全性は担保されるでしょう。

>心理的安全性に関する記事はこちら

 

挑戦しやすい雰囲気をつくる

社員が挑戦しやすい雰囲気をつくることも大切です。

たとえば、研修やワークショップを頻繁に開催する、意見交換の場を定期的に設けるなどで、社員の自社的に学びたいという思いを刺激することができるでしょう。

また、能動的に学んだことから創出された行動について、上司が受け入れ、尊重することで、失敗を恐れずに、挑戦できる雰囲気がつくれるでしょう。

オーナーシップの育成で生産性向上を目指そう

オーナーシップを育成することで、社員の仕事に対する意識を変えることができれば、生産性の向上が期待できます。

責任感をもって、能動的に行動するようになると、自分で仕事をコントロールしているという意識が芽生え、仕事を楽しめるようになるでしょう。

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