リソースマネジメントとは?種類やマネジメント方法、ポイントを紹介

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業務効率化
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リソースマネジメントとは?種類やマネジメント方法、ポイントを紹介

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目次

プロジェクトを成功させるには、ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知的財産といった経営資源を適切に分配し、管理することが大切です。

リソースマネジメントは、これら各種リソースを効果的に活用し、生産性を高める効果があります。

今回の記事では、リソースマネジメントの概要、種類、具体的なマネジメント方法を解説します。

リソースマネジメントを行う際のポイントも紹介するので、ぜひ運用時の参考にしてください。

リソースマネジメントとは?

リソースマネジメントとは、経営資源と呼ばれる各種リソースを適切に分配・管理し、プロジェクトを成功へ導くための管理手法です。

経営資源は企業が事業を行う上で必要な資源を指し、ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知的財産などが含まれます。

プロジェクトによって必要なリソースは異なるため、それぞれのリソースを見極めて適切に分配しましょう。

また、プロジェクトを成功させるには過不足なく効率的にリソースを活用する必要があります。そのため、プロジェクト進行中の管理も求められます。

目標達成のためには、どのリソースがどれくらい必要なのかを把握することが大切です。

リソース管理に関する記事はこちら

リソースマネジメントの重要性

適切なリソースマネジメントができないと、リソースの不足が生じたり、無駄な作業が増えたりする恐れがあります。

さらに、余計なコストがかかり予算をオーバーすることもあるでしょう。

したがって、プロジェクトをトラブルなく進行させ、成功に導くにはリソースマネジメントが欠かせません。

プロジェクトマネージャーが適切にリソースマネジメントを行えば、無駄なコストや作業を削減し、生産性の向上が期待できます。

プロジェクト管理手法に関する記事はこちら

リソースマネジメントの種類

リソースマネジメントでは、どのようなリソースを分配・管理する必要があるのでしょうか。

ここでは、リソースマネジメントの種類を解説します。

ヒト

ヒトは人的資源とも呼ばれ、リソースマネジメントで最も重要とされています。

モノやカネ、時間、情報、知的財産といったほかのリソースを扱うのはヒトです。そのため、ヒトの配置や管理によって生産性は大きく変わります。

ヒトのマネジメントでは、一人ひとりのスキルや特性、価値観などを把握し、適切なポジションに配置することが重要です。

また、メンバーそれぞれに合わせたコミュニケーションを取り、モチベーション管理を行う必要もあります。

メンバー一人ひとりと向き合い、配置や役割、進め方などを適切に設定することで、パフォーマンスの向上が期待できるでしょう。

HRM(人的資源管理)に関する記事はこちら

モノ

モノは物理的資源とも呼ばれており、設備や環境、備品など業務に必要な道具全般を指します。

具体的には、オフィスの設備や備品など会社の物理的な所有物のほか、ソフトウェアやサーバー、ネットワークといったインフラなども含まれます。

高性能な設備を整えるほど業務を効率化でき、生産性も向上するでしょう。

ただし、メンバーが使いこなせないような設備にしてしまうと、かえって作業効率が低下する恐れがあります。

また、設備が高性能になるほど導入・維持にコストがかかるため、収入とコストのバランスを考えることも重要です。

カネ

カネはプロジェクトを進めるための運営資金です。

具体的には、人件費や設備の維持費といった各種資金、借入金、株式、債券などが含まれます。

ヒトやモノなどのリソースには資金が必要です。そのため、資金が尽きてしまうとプロジェクトの中止など大きな損失を招く恐れがあるでしょう。

したがって、プロジェクトを成功させるためには、必要な資金を算出して適切に運用することが大切です。

使用していない設備の維持費や必要以上の従業員を雇うことによる人件費など、無駄なコストが発生していないかチェックしましょう。

時間

プロジェクトを成功させるには、時間のマネジメントも重要です。

プロジェクトには必ず期日があり、その期日から逆算して計画を立てる必要があります。

期日までに必要なマイルストーンを設定し、そこからさらにタスクを細分化してタスクごとの期日も設定しましょう。

また、急なトラブルによる遅延が発生する可能性があるため、計画を作成して終わりではなく、進行状況をリアルタイムで監視することも大切です。

限られた時間の中で効率的にプロジェクトを進められれば、成果を最大化でき、クライアントとの関係も向上させられます。

情報

技術やノウハウ、顧客情報など、企業が持つさまざまな情報もマネジメントが必要です。

過去のプロジェクトで蓄積したノウハウや技術を体系化して保管し、社内で適切に共有しましょう。

また、顧客情報などの機密情報は、外部に流出すると信頼の低下など多大な損害を招きます。

情報の管理には十分注意し、提供先にも気を付けて情報漏えいを防止しましょう。

マネージャーなど情報を閲覧・共有できる立場にある人は、誰にどのような情報を提供するかを考慮し、適切な配分を行うよう心がけてください。

知的財産

著作権や特許権、商標権など、企業が独自に開発し、保有している知的財産もリソースに含まれます。

商標権や特許権などを取得すると法的に保護され、自社の強みとして企業の競争力を高められます。

自社の知的財産を効果的に運用するためにも、権利の取得は必ず行いましょう。

知的財産に対しても適切な運用を行うことで、他社には扱えない自社独自の権利として活用でき、企業により多くの利益をもたらします。

リソースマネジメントの方法

リソースマネジメントはどのように行えばよいのでしょうか。

ここでは、リソースマネジメントの方法をリソースの種類ごとに解説します。

ヒトのマネジメント

ヒトのマネジメントはHRM(Human Resource Management)とも呼ばれており、リソースマネジメントの中で最も重要視されています。

ヒトはモノやカネ、時間、情報、知的財産といったほかのリソースを扱います。そのため、ヒトを適切に配置・管理すると生産性の向上が期待できるでしょう。

また、ヒトは人間関係や労働環境によってもパフォーマンスが大きく変化します。

メンバー一人ひとりに合わせたコミュニケーションを行い、モチベーションを管理することも大切です。

以下の見出しで、ヒトに関する具体的なマネジメント方法を解説します。

タレントマネジメント

タレントマネジメントは、従業員の持つ能力やスキル、経験などの情報を見極めて人事情報の一部として一元管理し、人材を適切なポジションに配置するマネジメント手法です。

従業員の持つ能力を生かしやすいポジションに配置しやすくなり、パフォーマンスの向上が期待できます。

従業員にとっても得意分野で仕事ができるので、モチベーションアップやさらなる能力向上にもつながるでしょう。

また、新規部門やプロジェクトチームを発足させる際にも、適正に合った人材をスムーズに選択できるようになり、素早くビジネスを展開できます。

ストレスマネジメント

ストレスマネジメントでは、従業員のストレス状況を把握し、適切なケアを行います。

過度なストレスは従業員の心身に悪影響をもたらし、パフォーマンスの低下や従業員の体調不良につながる恐れもあるでしょう。

従業員が体調を崩してしまうとプロジェクトの進行にも影響が出るため、ストレスマネジメントが重要です。

具体的な方法としては、定期的なストレスチェックがあげられます。

月に1回などの頻度で定期的にストレスチェックを行い、ストレス値の高い従業員にはケアを行いましょう。

また、相談窓口の設置やメンバーとの面談など、従業員のストレスをキャッチアップしやすい体制を整えるのもおすすめです。

パフォーマンスマネジメント

パフォーマンスマネジメントは、従業員の能力やモチベーションを引き出し、目標達成に向けた主体的な行動を促すマネジメント手法です。

上司と部下が密にコミュニケーションを取り、目標の設定から達成までを管理します。

目標は「月の契約率80%を達成する」など、具体的な数字を用いて定量的に設定しましょう。

定量目標にすることで、目標に対しての達成率や差異を認識しやすくなります。

また、目標達成に向けてとった行動やこれから何をすべきかについて定期的にフィードバックを行い、従業員自身が主体的に行動できるようコーチングも行いましょう。

モノのマネジメント

モノのマネジメントでは、業務に必要な備品や設備などの調達・管理を行います。

高性能なモノが充実するほど業務を効率的に進められますが、その分、調達・管理にかかるコストも上がるので注意しましょう。

また、モノの撤去にもコストがかかるため、始めから余剰分が出ないように設備や備品を揃えることが大切です。

プロジェクトに対して何がどのくらい必要なのか考慮し、最も費用対効果の高い方法を採用しましょう。

モノを新しく導入する際は、最初は小規模でテスト的に導入し、効果が期待できそうなら規模を大きくしていくのがおすすめです。

さらに、調達した備品や設備は整理して適切に管理し、紛失や重複調達などが起きないようにしましょう。

カネのマネジメント

安定した経営を行うためには、カネのマネジメントも重要です。

プロジェクトを進めるにあたって、どこにどのくらいの費用がかかっているのか洗い出し、無駄なく資金を分配するようにしましょう。

また、事業を継続させるには、売上から費用を引いた利益が黒字である必要があります。

最終的に利益が黒字となるように、資金の調達・分配を効率的に行うことが大切です。

資金を適切に調達・管理できれば、生産性の向上や事業の拡大などが実現できるでしょう。

時間のマネジメント

プロジェクトには期限があります。

また、従業員の業務時間にも限りがあるため、決められた時間の中でパフォーマンスを最大化させるために時間のマネジメントが必要です。

業務の優先順位を定め、適切な時間配分を行いましょう。

さらに、作業時間の目標と実際の作業時間を比べれば、目標達成率の振り返りができ、さらなる業務の効率化が可能です。

以下の見出しで、時間のマネジメントに関する具体的な方法を解説します。

WBS

WBSはWork Breakdown Structureの略で、プロジェクト全体の工程を細かいタスクに分解し、各工程ごとにスケジュールをまとめた計画表です。

個人もしくはチームがいつまでに何をすべきかを表で一覧化し、全体に共有できます。

WBSを作成すると、プロジェクト全体でやるべき作業の洗い出しができ、プロジェクト完了までの見通しを立てやすくなるでしょう。

また、各タスクの進捗状況が把握しやすくなり、どの作業が遅れているかも一目瞭然となります。

作業に遅延が発生した場合はWBSを作り直し、随時メンバーに共有しましょう。

プライオリティー選定

プライオリティーには「優先順位」「先取権」といった意味があります。

業務を進める上では、各タスクの優先順位を見極めるプライオリティー選定が重要です。

どのタスクの優先度が高いのか見極め、優先度の高いタスクから取り組むようにしましょう。

また、上司から部下に仕事を任せる場合には、優先度に認識のズレが発生しないように注意が必要です。

タスクを割り振る際は、どのタスクを優先すべきかも合わせて伝えるようにしましょう。

情報のマネジメント

技術やノウハウ、顧客情報などの情報は企業にとって重要な資産であり、外部に流出させてはなりません。

したがって、プロジェクト全体の情報を管理し、適切に活用できる環境を整えることが大切です。

また、情報共有がスムーズになれば、業務の効率化も実現できます。

企業が所有している情報を洗い出した上で業務のプロセスごとに情報を整理し、各従業員が適切にアクセスできるように権限を設定しましょう。

情報を適切に活用できれば、効率的なプロジェクトの進行が可能となります。

知的財産のマネジメント

著作権や特許権、商標権などの知的財産にもマネジメントは必要です。

重要技術や有用な知的財産を効果的に運用するため、知的財産権の取得を行いましょう。

知的財産権を取得すると、自社の持つ技術や権利などを法的に保護できます。

その結果、他社には扱えない自社独自の強みとして活用が可能となり、自社の競争力を高められるでしょう。

さらに、企業により多くの利益をもたらし、事業の拡大などを可能にします。

リソースマネジメントのポイント

リソースマネジメントを行う際は、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。

最後に、リソースマネジメントのポイントを解説します。

リソースを把握する

リソースマネジメントを始めるには、まず、マネジメントの対象となるリソースを把握する必要があります。

リソースを正確に把握できていないと、適切な分配や管理ができません。

ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知的財産などのリソースを正確に把握し、適切な分配・管理ができる体制を整えましょう。

特に、ヒトのマネジメントは重要です。各メンバーの持つスキルや抱えている仕事などを見極めることが大切です。

リソースの優先順位を決める

リソースの把握ができたら、プロジェクトに必要なリソースを特定し、各リソースの優先順位を決めます。

リソースは不足が発生しないように、必要分ギリギリではなく余裕を持って確保しましょう。

また、リソースはすべてのプロジェクトに平等に配分するのではなく、優先度の高いプロジェクトにより多く分配することが大切です。

優先度を決定する際は、利益への影響力やブランドイメージへの影響力など、あらかじめ何を基準にするのか決めておきましょう。

リソースの優先順位を決めれば効果を最大化でき、生産性の向上が期待できます。

コミュニケーションを大切にする

リソースマネジメントを行う際は、日常的なコミュニケーションも大切です。

各メンバーの特性やスキルなどを見極めるには、日頃からコミュニケーションを取り、本人のことを理解する必要があります。

また、プロジェクトの優先順位を決めるためにも、各プロジェクトの担当者とコミュニケーションを取り、それぞれのプロジェクトの重要性を見極めなければなりません。

日頃からコミュニケーションが十分に取れていれば、リソースマネジメントをスムーズに進められるでしょう。

研修でマネジメントを学ぶ

リソースマネジメントについて、研修やセミナーなどで理解を深めるのもおすすめです。

書籍などで独学も可能ですが、自分一人では理解しきれない部分や解決できない問題が生まれる可能性があります。

研修やセミナーなどを活用して専門家から学べば、疑問点を解消しながらリソースマネジメントについてより深い理解を得られるでしょう。

また、研修のワークなどで行動に落とし込みながら学べるため、より実践的なマネジメント方法を身につけられます。

適切なリソースマネジメントで利益を最大化しよう

リソースマネジメントは、ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知的財産などの経営資源を適切に分配・管理するマネジメント手法です。

マネジメントの対象となるリソースを正確に把握し、プロジェクトの優先順位に合わせて適切に分配しましょう。

各種リソースを効果的に活用できれば、生産性が向上し、プロジェクトを成功させられる可能性が高まります。

各メンバーやプロジェクト担当者ともコミュニケーションを取りながら、リソースマネジメントを進めていきましょう。

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