部下からパワハラが起きる原因とは?逆ハラスメントの具体例と対策方法を解説

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働き方改革
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部下からパワハラが起きる原因とは?逆ハラスメントの具体例と対策方法を解説

目次

部下の立場を利用して上司に嫌がらせの言動を取る行為は、ハラスメント行為にあたります。

上司が我慢してしまうケースも多いため、問題が大きくなる前に相談できる社内体制を整えて改善する対策が必要です。

実際にどのような例が部下からのハラスメントに当てはまるのでしょうか。

部下からのハラスメントの例や対策を解説します。

部下からのパワハラとは?

部下から上司に嫌がらせの言動を取る行為は、パワハラの行為にあたり、逆パワハラとも言われています。

パワハラと聞くと、上司から部下におこなわれるケースをイメージしますが、部下から上司に向けたパワハラもあります。

部下からのパワハラの事例として、上司に対する嫌がらせや誹謗中傷などの行為があげられます。

パワハラの被害を受けた人は心のストレスや体調不良に悩まされてしまい、仕事のモチベーションなどが維持できなくなり、離職や退職につながる恐れがあるでしょう。

>【社労士監修】ハラスメントの定義とは?に関する記事はこちら

部下からハラスメントが起きる原因

仕事では、上司と部下がお互いに尊重し合える関係性が求められますが、実際にそうではないこともあります。

このような関係性の構築ができていないと、上司から部下、部下から上司へのハラスメントの危険性が高まってしまいます。

  • 部下との信頼関係ができていない
  • 上司のマネジメント能力に問題がある
  • ハラスメントに対する知識が欠如している

今回は、部下から上司への、逆ハラスメントが起こる原因を見ていきましょう。

部下との信頼関係ができていない

仕事をおこなううえでお互いに不信感があると、円滑なコミュニケーションを取りづらくなります。

上司が部下を信頼していなかったり、相手を傷つける言い方をしていたりするなど、気づかないうちに不快感を与え、部下がハラスメンを起こす原因を作っているかもしれません。

コミュニケーション不足で信頼関係ができていないときは、部下との意思疎通ができずにハラスメントが起きやすくなります。

上司のマネジメント能力に問題がある

部下は、上司が現場をまとめられていないと感じると、不満を態度に表す場合があります。

また、部下の能力が上司よりも高い場合は、自分自身のほうが仕事ができると感じてしまい、冷たい言動につながるケースもあるでしょう。

上司の指示が的確でなかったり、問題のある部下を放置して指導しなかったりするなど、職場環境の雰囲気が不安定になると、部下からのハラスメントが起きる原因になり得ます。

ハラスメントに対する知識が欠如している

部下が、どのような言動がハラスメントにつながるのか理解できていないと、ハラスメントが起きやすくなります。

社内でハラスメントの研修体制が整っていないと、部下だけでなく、上司もハラスメントの基準を理解できず、適切に指導ができなくなるケースもあるでしょう。

上司がストレスを感じないよう、社内全体でハラスメントの知識を適切に身につけられる機会が求められます。

部下からのハラスメントの具体例

部下からのハラスメントの具体例を見ていきましょう。

部下が嫌がらせの言動を取る

部下から上司に向けて反発したり、マウントを取ったりする言動が繰り返しある場合は、ハラスメントにあたります。

たとえば、部下のほうが学歴が高いことや上司を馬鹿にするなど、暴言が多いときは注意が必要です。

部下が集団で嫌がらせの言動を取ることや、上司に不当な解雇を要求するなど、相手に嫌な思いや悪意を言葉で向ける行為は、部下からのハラスメントにあたるので、そのような問題があった場合はすぐに対応をするようにしましょう。

仕事の指示に耳を傾けない

部下が業務の範囲内であるにも関わらず、上司の指示を聞かなかったり、無視したりする行為はハラスメントにあたります。

たとえば、余裕があるのに仕事の依頼や指示を断る行為が何度も続くなどの例があげられます。

部下が指示に耳を傾けない状況が続くと、上司の仕事や職場全体の進行が止まってしまう懸念があるため早めの対応が必要です。

悪口や言いがかりを広められる

実際にありもしない上司のうわさ話や言いがかりを職場で広める行為も、ハラスメントにあてはまります。

職場以外でも、SNSやインターネットに誹謗中傷を書き込む行為も、ハラスメントの例としてあげられるでしょう。

たとえば、上司によるハラスメントの事実がないのにも関わらず、ハラスメントを受けたと嘘の噂を広げるなどの行為があげられます。

部下から上司の存在や名誉を傷つける言動があった場合は、企業側が指導や厳しい処分をおこなう必要があります。

部下から暴力を受ける

部下からのハラスメントの例には、部下から上司に向けての暴力行為もあげられます。

たとえば、部下が大声を出して怒鳴ることや、手を出したりする行為が当てはまるでしょう。

心身にダメージを受けてしまうと、仕事に悪影響が生じ、被害を受けた上司は仕事を継続できなくなる可能性があります。

状況によっては裁判や事件につながり、企業の責任が問われる問題になるため、企業側からの迅速な介入が求められる問題です。

部下からのハラスメントの対策

部下からのハラスメントの相談をしやすくするためには、企業の社内体制を整えて対策を打つことが大切です。

部下からのハラスメントについて取り組める対策を4つ紹介します。

  • ハラスメントの研修・教育を実施する
  • 通報窓口を設置する
  • 部下の注意指導・部署異動を検討する
  • 改善が見られないときは懲戒処分を検討する

従業員が健康的に生き生きと働ける職場にするためにも、積極的にハラスメント対策に取り組みましょう。

ハラスメントの研修・教育を実施する

社内全体でハラスメントの知識を身につけるためにも、研修や教育の機会を設けましょう。

たとえば、どのような言動がハラスメントに当てはまるのか、パワハラを含めたハラスメントの例とともに研修をおこないます。

外部の研修サービスや専門家を活用しながら実施し、形だけの実施にならないよう、組織全体で意識を高める機会につなげてください。

>ハラスメント教育をおこなう目的や実施方法に関する記事はこちら

通報窓口を設置する

ハラスメントの相談や早期発見につなげるためにも、社内に専用の通報窓口を設けましょう。

相談者が発信しやすいように男女の担当者を設けながら、直接対面で話す以外にもメール対応を取り入れるなど、利用しやすい工夫を取り入れるようにしてください。

相談者のプライバシーに配慮しながら、従業員が安心して話せる空間づくりを意識しましょう。

>社内相談窓口の果的な運営方法に関する記事はこちら

部下の注意指導・部署異動を検討する

上司から部下に指導しても耳を傾けないときは、人事部や上層部に相談して、今後の部下の対応を検討していきましょう。

各担当者を交えながら、部下からのハラスメント内容を詳しく聞いて、注意指導や部署移動を実施します。

ハラスメントの問題が上がった場合は、そのまま放置しないよう、必ず対応するようにしましょう。

改善が見られないときは懲戒処分を検討する

部下からのハラスメントに注意指導をしても問題が解消されないときは、懲戒処分の検討が必要です。

ハラスメントの内容によって減給や出勤停止などの選択肢もあるので、担当者と相談しながら慎重に対応を進めましょう。

部下からのハラスメント改善にChatwork

部下からハラスメントがあると、上司は仕事に対する意欲を失ったり、心身に不調が生じたりし、休職や離職に追い込まれてしまうこともあります。

企業では対策として、社内研修などの実施をはじめ、ハラスメントがあった際にすぐに連絡できるように窓口の設置をおこないましょう。

ビジネスチャット「Chatwork」は、部下からのハラスメントに関する情報共有の連絡手段に役立ちます。

チャット形式で気軽にやりとりができるので、直接相談しづらい要件に関しては、チャットを使って相談したり、ビデオ通話機能も備わっているので、通話でもコミュニケーションをとったりすることができます。

ハラスメントの問題解決や改善の取り組みに、ぜひChatworkをご活用ください。

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