アスピレーションとは?ビジネスにおける意味や必要性を解説

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アスピレーションとは?ビジネスにおける意味や必要性を解説

目次

「アスピレーション」という言葉を耳にしたことはありますか。

「志(こころざし)」の意味を含むアスピレーションは、産業構造や働き方に対する考え方が変化しているいま、企業の成長に大きく関与するものとして注目を集めています。

アスピレーションの意味や注目される背景、高める方法を、事例を交えて解説します。

アスピレーションとは

「アスピレーション」とは、「熱望・願望・大志」と訳される言葉で、ビジネスシーンにおいては、達成したい事柄に対する想いや向上心の意味をもつ用語です。

従来の日本企業では、従業員の成長環境を企業側が用意することが当たり前でしたが、近年では、従業員自身が自律性をもち、自発的に働くことが求められるようになりました。

そのため、従業員の向上心や熱意を意味する「アスピレーション」が注目を集めており、採用時にアスピレーションが判断されるような質問がされることも増えています。

アスピレーションは、企業によっては省略して「アスピ」と呼ばれることもあります。

アスピレーションのメリットや高める方法を、実際の事例を交えつつ、解説していきます。

アスピレーションが注目される背景

「アスピレーション」という言葉を聞き慣れない方も多いと思いますが、アスピレーションが注目を集めるようになったのは、最近の話です。

注目されるようになった背景には、仕事への考え方の変化や産業構造の変化が影響していると言われています。

従来の日本企業のように、会社側が人員配置や能力開発の主導権を握っていたころは、従業員の意思や熱意を指すアスピレーションは不要なものでした。

しかし、終身雇用制の衰退や働き方の多様化につれて、従業員のキャリアは、従業員自身の自律性に任されるようになりつつあります。

このような変化が影響して、個人のアスピレーションが重要性を増すようになりました。

アスピレーションのメリット

従業員のアスピレーションは、高いほど、企業にもさまざまなメリットがあると言われています。

アスピレーションによりもたらされるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

アスピレーションがもたらすメリットについて、詳しくみていきましょう。

従業員の主体性が高まる

アスピレーションが高いことで、従業員の主体性が高まるといったメリットがあります。

会社側の都合による人員配置や能力開発が少なくなっているいま、従業員の業務内容や責任領域は、従業員自らの主体性で担われるようになっています。

このように「会社にやらされている仕事」ではなく、従業員自らが主体性をもって仕事にとりくむようになると、自然に業務効率化や生産性向上をはかるようになり、結果として、企業の発展を期待することができます。

また、これまで見えてこなかったような斬新な意見なども生み出されるようになり、企業の活性化に貢献することも期待できるでしょう。

>従業員のオーナーシップを育む方法に関する記事はこちら

従業員に向上心が芽生える

アスピレーションが高いことで、従業員に向上心が芽生えるといったメリットもあります。

アスピレーションがあることで、従業員自らが、具体的な目標に向かい逆算した行動をとるようになります。

向上心をもって行動するようになると、積極的に発言するようになったり、新しい人脈作りをおこなったりなど、新しい仕事のチャンスが生まれることも期待できます。

アスピレーションによって生まれた新しい仕事は、企業の発展や売上向上にも効果的に働くでしょう。

>モチベーション管理のポイントとコツに関する記事はこちら

アスピレーションを高める方法

アスピレーションを高めることは、従業員自らのキャリアの選択肢が広がるメリットだけじゃなく、企業側にもメリットがあることを確認してきました。

では、多くの従業員のアスピレーションを高めるために、企業側にできることはあるのでしょうか。

アスピレーションを高める方法について、具体的にみていきましょう。

コミュニケーション機会を増やす

アスピレーションを高めるためには、コミュニケーションの機会を増やすことが効果的です。

従業員間で対話を積み重ねることで、志や理想、キャリアプランを意識した対話が生まれやすくなります。

このような対話が増えるようになると、自立性が高まりやすくなり、従業員間でアスピレーションを高める連鎖をつくることができるでしょう。

>仕事におけるコミュニケーションの目的に関する記事はこちら

人事評価にとりいれる

アスピレーションを人事評価にとりいれる方法もあります。

アスピレーションを評価基準にとりいれることで、チームの目線合わせや評価基準の齟齬が起こりにくくなります。

定量成果の評価だけでなく、定性的な行動や周囲からの評判などを評価する際に、志や熱意などの項目をとりいれることで、従業員の自律的・主体的な行動を促すことができるでしょう。

また、従業員が評価を意識するようになることで、より高いアスピレーションの向上も期待できます。

アスピレーションを評価項目にとりいれる際は、評価基準や内容が曖昧にならないように注意し、従業員からの納得感が得られるようにすることも大切です。

チャレンジできる環境をつくる

アスピレーションを高めるためには、チャレンジできる環境をつくることも大切です。

従業員に「やってみたい」「挑戦してみたい」という気持ちが芽生えても、チャレンジできる環境がないと実現できず、アスピレーションが育まれにくいです。

やりがいをもたせるためにも、やってみたいことに挑戦できる環境を、企業側で用意することが大切です。

コミュニケーションがとりやすい機会や、発言しやすい環境づくりを積極的におこない、従業員がいきいきと働けるようにしましょう。

>風通しのよい職場とは?に関する記事はこちら

アスピレーションの活用事例

アスピレーションが重要性を増すようになってきた昨今、アスピレーションを活用する企業が増えています。

アスピレーションを実際に活用している企業事例をみていきましょう。

消費財メーカーの事例

ある大手消費財メーカーでは、「成功を収めるためには、なにをして、なにをしないかを明確にすることが必要」と考え、これを「勝利のアスピレーション」と呼んでいます。

「顧客はだれか」「だれがライバルになり得るのか」を分析し、明確にすることが、適切なアスピレーションの組み立てには必要だと考え、さまざまな事柄を判断する際に、「アスピレーションに必要か否か」という判断基準をもっている事例です。

大手スポーツ用品メーカーの事例

ある大手スポーツ用品メーカーでは、キャリアアスピレーションを実現するために、能力開発を振り返る「CDP(Career Development Plan)シート」の作成を従業員に義務づけています。

入社X年目や昇格した際など、キャリアの節目のタイミングごとに、キャリアを棚卸する機会を設けることで、会社として成長を後押しする仕組みを作りあげた事例です。

社内コミュニケーションに「Chatwork」を活用しよう

産業構造の変化や働き方の変化が拡大するなかで、アスピレーションの重要性は、今度ますます増していくでしょう。

アスピレーションは、企業の持続的な成長にも関与するため、企業としても推進すべき事項です。

従業員のアスピレーションを高めるためには、個人の意思だけでなく、社内のメンバーとのコミュニケーションが欠かせない要素です。

企業側は、従業員のコミュニケーションが活性化するような場を提供することが大切です。

ビジネスチャット「Chatwork」は、円滑なコミュニケーションをオンライン上で実現できるコミュニケーションツールです。

1対1のコミュニケーションはもちろん、グループチャットを活用することで、複数人でもスムーズなコミュニケーションをとることができます。

また、チャット形式のコミュニケーションだけでなく、音声通話機能やビデオ通話機能も搭載されているため、必要に応じて、最適なコミュニケーション手段を選択することができます。

>Chatworkの機能についてはこちら

従業員間のコミュニケーションが活性化することで、アスピレーションの維持や向上をはかることができます。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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