ダニングクルーガー効果とは? 具体例や原因、対策を紹介

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ダニングクルーガー効果とは? 具体例や原因、対策を紹介

目次

身の回りに実力以上に自分を過大評価している人はいませんか。

自己評価と実力が見合っていない場合、「ダニングクルーガー効果」に陥っている可能性があります。

本記事では、ダニングクルーガー効果が引き起こす問題や具体例、原因のほか、個人ができる対策と企業が取るべき対策を紹介します。

インポスター症候群の違い、「馬鹿の山」「絶望の谷」などについても説明していますので、ぜひ参考にしてください。

ダニングクルーガー効果とは

「ダニングクルーガー効果」とは、自分の能力や知識などを過大評価してしまい、実際の評価と自己評価にずれが生じる心理現象です。

思い込みや先入観によって誤った判断をしてしまう「認知バイアス」のひとつでもあります。

ダニングクルーガー効果に陥ると、自己や他者を正しく評価できなくなり、仕事や日常生活、人間関係などに支障をきたす場合も少なくありません。

事故や業務上の重大なミス、詐欺被害などを引き起こす恐れもあり、適切な対処が求められます。

>バイアスとは?に関する記事はこちら

ダニングクルーガー効果が発見された実験

ダニングクルーガー効果は、心理学者のダニングとクルーガーがおこなった実験から導き出された心理現象です。

学生を対象に「ユーモア」「論理的思考」「英文法」の3種目のテストをおこない、成績の自己評価をさせたところ、全種目において、成績の悪い学生ほど自己評価が高く、上位の学生ほど自己評価が低いという実験結果が示されました。

ダニングとクルーガーは、この2つの傾向を「ダニングクルーガー効果」として提唱しましたが、一般的には、過大評価してしまう傾向のほうを指す場合が多いようです。

この研究はのちにイグノーベル賞を受賞し、世界中で注目されるようになりました。

「インポスター症候群」の違いとは

ダニングクルーガー効果の反対ともいえる心理現象として、高い能力と実績があるにもかかわらず、自分を過小評価してしまう現象のことを、「インポスター症候群」と呼びます。

インポスター症候群に陥ると、仕事やプライベートが順風満帆な場合でも、自分の努力や能力を正しく評価できず、「運がよかっただけ」「周囲の助けがあったから」と思い込んでしまうようになります。

そのため、自分を「周囲を騙す詐欺師(impostor:インポスター)」のように感じてしまい、自分や他人への不信感、不安、ストレスなどを抱えてしまう場合もあるようです。

インポスター症候群について、より詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご参照ください。

>インポスター症候群とは?に関する記事はこちら

ダニングクルーガー効果の曲線とは

ダニングクルーガー効果は、縦軸に「自信」、横軸に「知識・能力」を置いた曲線で表すことができます。

ダニングクルーガー効果の曲線

最初は、能力が低いにもかかわらず自信が高い「馬鹿の山」があり、その後、自身の無知に気がつき、自信を失う「絶望の谷」に落ち込みます。

そこから、知識や能力を着実に身につけていく「啓蒙の坂」をたどり、最終的には知識・能力が十分あり、自己評価も適切におこなえる「継続の大地」に至るとされています。

曲線の各段階について、詳しくみていきましょう。

馬鹿の山

「馬鹿の山」は、知識や能力が多少身についたことで、実際は未熟にも関わらず、自己評価が非常に高くなっている状態を指します。

ダニングクルーガー効果の典型的な段階で、自惚れている状態ともいえるでしょう。

たとえば、入社してしばらく経ち、業務に慣れてきた社員や、新しい分野や業務に取り組みはじめた社員などに当てはまります。

周囲のアドバイスを無視したり、自己判断でミスをしたりする場合も多いので、慎重な対応が必要です。

絶望の谷

「絶望の谷」とは、知識が増えたり、能力が高まったりするにつれて、自身の知識不足や能力不足を自覚し、自信を失う状態を指します。

具体的には、業務にも慣れ、知識やスキルも増えてきた入社2〜3年目の社員によくみられます。

成長の過程において避けられないフェーズですが、モチベーションが下がりやすい時期なので、向上させるためのサポートを適切におこなえば、乗り越えていけるでしょう。

啓蒙の坂

「絶望の谷」を乗り越えると、自分の知識不足や未熟さを自覚したうえで、自ら努力する「啓蒙の坂」に差しかかります。

入社から3〜4年ほど経った社員に当てはまる段階で、スキルや能力などが着実に高まっていくと同時に、自己評価も安定し、ほどよい自信を持ちはじめる時期です。

成長意欲や学習意欲が高まる時期なので、新しい役割を与えたり、学習の機会を提供したりすると、モチベーションが高まり、さらなる成長につながります。

継続の大地

「啓蒙の坂」をのぼり切ると、ダニングクルーガー効果の曲線の最終段階「継続の大地」に至ります。

知識や能力が深まり、自己評価を正しくおこなえるようになるため、自信と謙虚さが両立する成熟した状態といえるでしょう。

企業でいうと、中堅社員やベテラン社員に当てはまります。

経験やスキル、知識だけでなく、判断力や問題解決能力、対応力などが身についている場合も多いので、他の社員の指導や新しい仕事、難易度の高い仕事などを任せるとよいでしょう。

ダニングクルーガー効果が引き起こす問題

ダニングクルーガー効果の曲線について見てきましたが、正しい自己評価がおこなえないと、具体的にどのような悪影響があるのでしょうか。

ダニングクルーガー効果が引き起こす問題の具体例を6つ紹介します。

  • 自分を過大評価してしまう
  • 他者を適切に評価できなくなる
  • 困難に対処できなくなる
  • 学習意欲や成長意欲が低下してしまう
  • 人間関係が悪化しやすくなる

それぞれ詳しく解説します。

自分を過大評価してしまう

第一の問題は、自分を過大評価してしまうことです。

自動車の運転をたとえに取ると、初心者は運転に慣れていない分、慎重に運転しますが、慣れてきたドライバーは、自身の運転スキルを実際以上に高く評価してしまうため、事故を起こしやすくなるといわれています。

このように、自己評価が実際の能力や実力を上回ってしまうと、自惚れにつながり、判断ミスや確認不足によるミスが起きやすくなるでしょう。

他者を適切に評価できなくなる

ダニングクルーガー効果に陥ると、自己評価だけでなく、他者に対する評価も正しくおこなえなくなります。

自分を過大評価している場合、認知に偏りが生じているだけでなく、自分と相手の能力差を正確に把握するのが難しくなるため、公平な評価ができなくなってしまうのです。

騙されやすくなる

自分を過大評価していると、物事の信憑性を確かめる力がないにも関わらず、「騙されるはずがない」と思い込んでしまうため、人の嘘に騙されやすくなります。

交渉の場面で不利な条件をのまされたり、場合によっては、詐欺被害に遭ったりするケースもあるでしょう。

とくに、知識や知見がない分野や、少しだけ触れたことのある分野では、ダニングクルーガー効果が働きやすくなるため、自分の判断や相手の言動を疑ってみる意識づけが大切です。

困難に対処できなくなる

自己評価に実力がともなっていない場合、困難な課題に直面した際に、対処できない場合も少なくありません。

自分の手に負えない課題に直面すると、自分の認識と現実に差があることを実感するため、自信を失ってしまう場合もあります。

ギャップを自覚できれば、成長につながりますが、自己評価が高すぎると、失敗の原因を他者や環境に求めやすくなるため、注意が必要です。

学習意欲や成長意欲が低下してしまう

自分の知識や経験はすでに十分だと勘違いしてしまい、新しくなにかを学習したり、自分を成長させたりする必要性を感じなくなるのも、ダニングクルーガー効果が引き起こす問題のひとつです。

学習意欲や成長意欲が低下すると、スキルアップや知識のアップデートを怠ったり、先輩社員のアドバイスを聞き流したりするようになるため、自己評価と自分の実力の差に気づく機会を逃してしまいます。

反対に、能力の高い人は、自己評価が低い傾向があるため、さらなる成長を求めて積極的に学ぼうとします。

その結果、能力の高い人と低い人の差が開いていく場合も少なくありません。

人間関係が悪化しやすくなる

自己評価が高すぎると、コミュニケーションにも問題が生じやすくなり、人間関係に悪影響を及ぼすケースがあります。

自信過剰な場合、上から目線で発言したり、高圧的な態度をとったりしてしまう傾向があるため、周囲の人たちから距離を置かれる場合もあります。

また、自己評価と周囲からの評価にギャップがあるため、忠告や皮肉を正しく受け取れなかったり、他者評価がうまくできず、相手の立場や理解に見合った対応をとれなかったりして、コミュニケーションに食い違いが生じる可能性もあるでしょう。

本人はうまくコミュニケーションを図れていると思い込むケースも少なくないため、対人トラブルが起きやすくなってしまうのです。

ダニングクルーガー効果の具体例

ダニングクルーガー効果によって生じる問題は、ビジネスシーンをはじめ、さまざまな場面でトラブルを引き起こす原因になります。

ここからは、ビジネスシーン、投資、プライベートの3つのシーン別に、ダニングクルーガー効果が引き起こす問題の具体例を詳しく解説します。

ビジネスシーン

ダニングクルーガー効果に陥ると、自分の能力やキャパシティに見合っていない仕事を積極的に引き受けたり、自信満々な様子から「仕事ができそう」と評価されて、難しい業務を任されたりするケースも少なくありません。

すると、「業務を処理しきれない」「納期に間に合わない」などのトラブルを起こしやすくなります。

また、部下をもつ人や人事評価をおこなう人がダニングクルーガー効果に陥ると、相手の評価を必要以上に低くしたり、反対に高くしたりしてしまい、不信感や不満を抱く社員が増えたり、生産性が低下したりするリスクもあります。

さらに、実力以上に評価されて昇進したり、高報酬を得たりすると、「自分は他者より優れている」という誤った認識に陥りやすくなるため、注意が必要です。

経営層がダニングクルーガー効果に陥ってしまうと、「自分の判断は絶対に正しい」という思い込みから、重要な意思決定を誤る危険性もあります。

投資

インターネットの普及により、投資情報へのアクセスが簡単になったため、「投資で利益を上げるのは簡単」という誤った認識をもつ人も少なくありません。

認識がずれた状態で株式や債券などの投資を始めると、ダニングクルーガー効果に陥りやすくなります。

自分の投資能力を過大評価し、十分な分析や検討をせずに直感で投資をおこなうため、大きな損失を被るケースもあるでしょう。

また、投資の知識や経験が不足しているにも関わらず、自分は知識があると思いこんでしまい、専門家や知人などの意見を聞き入れずに失敗してしまうケースもあります。

プライベート

ダニングクルーガー効果は、日常生活にも影響を及ぼします。

たとえば、インターネットやテレビなどを通じてヘルスケアについて知った気になると、自己判断で健康管理や検診などを怠ってしまい、健康が損なわれるケースがあげられます。

また、自分を過大評価していると、家族や友人を見下すような発言をしたり、相手の意見を聞き入れなかったりするケースもあるため、関係に亀裂が生じる可能性があります。

前述のような詐欺被害などに遭った経験から、日常生活に支障をきたしてしまう場合もあるかもしれません。

ダニングクルーガー効果が発生する原因

問題点や具体例についてみてきましたが、そもそも人はなぜダニングクルーガー効果に陥ってしまうのでしょうか。

ここからは、ダニングクルーガー効果に陥ってしまう原因について解説します。

正しい自己評価ができていない

ダニングクルーガー効果に陥る最大の原因は、正しい自己評価ができていないことです。

とくに、自分の認知を客観的にとらえる「メタ認知能力」が不足していると、現実に即した自己評価ができなくなります。

その結果、自分の能力を高く見積もってしまい、ダニングクルーガー効果に陥ってしまうのです。

他責の意識が強い

問題や課題の原因を、自分以外の他人や環境に見出す「他責思考」が強いと、自分の言動を振り返る機会が少ないため、自分の認識の偏りや誤りに気づくことができません。

その結果、誤った自己評価を続けてしまい、ダニングクルーガー効果から抜け出せなくなってしまいます。

また、自分を客観視したり、原因を把握したりする能力が育たないので、成長のチャンスも逃しやすいです。

>他責思考とは?に関する記事はこちら

フィードバックを受け入れない

他人からのフィードバックは、自分の能力やレベルなどを把握し、行動や考え方を改善するのに役立ちます。

そのため、フィードバックを受けつけない姿勢でいると、自己評価に対する認知がゆがんでしまい、ダニングクルーガー効果に陥りやすくなるでしょう。

とくに、フィードバックを受ける機会が少なかったり、意図的に避けていたりすると、自分を過大評価しやすくなるため、注意が必要です。

ダニングクルーガー効果の対処方法:従業員編

ここからは、ダニングクルーガー効果に対処する方法を従業員編と企業編に分けて紹介します。

まず、個人ができる対処法には、以下の方法があります。

  • メタ認知能力を高める
  • 目標や成果を数値で表す
  • 他人の意見に耳を傾ける
  • 積極的にフィードバックを受ける
  • さまざまな人とコミュニケーションをとる
  • チャレンジと失敗を経験する

ダニングクルーガー効果を克服したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

メタ認知能力を高める

前の章でも解説したとおり、ダニングクルーガー効果に陥る背景には、「メタ認知能力」の不足があります。

そのため、自己の認知を客観視し、冷静にコントロールする能力を高めていく取り組みが重要です。

まずは、自己評価が過剰になっていないか疑ってみましょう。

すると、完璧だと感じている業務でも、改善点がみえてくる場合があります。

さらに、同じ業務をおこなっている同僚の仕事ぶりを観察したり、話を聞いてみたりすると、客観的な視点を得ることができ、メタ認知能力も高まっていくでしょう。

>メタ認知能力を鍛える方法に関する記事はこちら

目標や成果を数値で表す

目標や成果を数値化するのも、自己評価を見直すうえで効果的な方法です。

たとえば、成約件数やプロジェクト達成率などを定めて把握すると、自己評価と現実のギャップに気づきやすくなります。

また、成果がなかなか出ていない場合でも、適切な努力につなげられるので、ダニングクルーガー効果を克服しやすくなるでしょう。

ただ、データだけに固執すると正しく自己評価できない場合もあるため、数値はあくまで業務改善や成長のための手段として用いるようにしましょう。

他人の意見に耳を傾ける

他者の意見を取り入れると、自己評価がより客観的になるため、ダニングクルーガー効果から抜け出すきっかけになります。

とくに、自分とは異なる考え方に耳を傾けるようにすると、認知のゆがみに気づけるだけでなく、自分の強みや改善点を理解しやすくなり、自己成長にもつながるでしょう。

積極的にフィードバックを受ける

他人の意見を取り入れるうえでとくに役立つのが、上司や同僚などからのフィードバックです。

フィードバックを積極的に受けて、認知のゆがみを修正していくと、メタ認知能力が高まり、ダニングクルーガー効果を克服しやすくなります。

フィードバックを受ける機会が少ない場合は、上司に面談をお願いしたり、普段おこなっている業務について相談してみたりするのもよいでしょう。

さまざまな人とコミュニケーションをとる

ダニングクルーガー効果に対処するには、普段は接しない人と交流し、多様な意見に触れる取り組みも重要です。

自分や自分の所属するコミュニティーの見解だけが絶対ではないと気づくきっかけになり、より客観的な自己評価につながるでしょう。

他部署の人と話してみたり、異業種の人と交流したりして、さまざまな考えに触れることができる機会を増やしていきましょう。

チャレンジと失敗を経験する

新しいことにチャレンジしたり、失敗したりするのも、ダニングクルーガー効果への対策として効果的です。

自分を過大評価している場合は、失敗を通じて、自分に足りていないものに気づき、自己評価を見直すきっかけになるケースもあります。

一方で、一度自信を失ってしまうと、成長につながる行動を取れなくなる場合もあるでしょう。

そのため、自分の実力にあった仕事を着実にこなし、成功体験を積むことが大切です。

自信を回復できるだけでなく、能力やスキルも高まっていくので、正しい自己評価を行えるようになります。

ダニングクルーガー効果の対処方法:企業編

従業員がダニングクルーガー効果に陥っている場合は、フィードバックの機会を提供したり、評価基準を明確にしたりして、従業員を正しい自己評価に導く必要があります。

企業が取り組むべきダニングクルーガー効果の対処法を4つ紹介します。

  • 定期的なフィードバック機会を設ける
  • 評価方法やシステムを最適化する
  • チャレンジする機会を提供する
  • コミュニケーションの場を設ける

自社に取り入れやすいものから、ぜひ取り入れてみてください。

定期的なフィードバック機会を設ける

まずは、1on1など、フィードバックをおこなう機会を定期的に設けるようにしましょう。

フィードバックをおこなう習慣がない場合は、人事評価制度や社内ルールを見直し、環境整備を進める取り組みが必要です。

たとえば、報告をおこなう場面では、結果だけでなく、背景や要因なども含めて報告し、上司がフィードバックを返すようにすると、フィードバックを習慣化できます。

チャットツールなどを活用して、気軽にフィードバックをおこなえるようにすると、ダニングクルーガー効果を防止しやすくなるでしょう。

>1on1の効果的な進め方に関する記事はこちら

評価方法やシステムを最適化する

人事評価制度を確立し、評価方法やシステムを最適化すると、企業は従業員の能力や成果を適切に評価でき、従業員は正しい自己評価を実施できるようになります。

たとえば、目標を明確にし、達成度合いによって評価する「MBO(目標管理制度)」や、社内のさまざまな人が多面的に評価をおこなう「360度評価」などを取り入れるのもよいでしょう。

人事評価の内容については、結果だけでなく、その評価に至った理由やよかった点、改善点などをフィードバックすると、従業員の成長につながりやすく、ダニングクルーガー効果の改善・防止にも役立ちます。

>360度評価を導入するメリット・デメリットに関する記事はこちら

チャレンジする機会を提供する

従業員が新しいことにチャレンジし、視野を広げる機会を提供する取り組みも大切です。

達成しがいのある少し難易度の高い目標を設定するほか、新規のプロジェクトに参加する機会を設けたり、社内公募制度を導入したりするのもよいでしょう。

また、資格取得支援制度や社内表彰制度などを設けて、社員のチャレンジや活躍を応援する社風をつくるのも効果的です。

コミュニケーションの場を設ける

さまざまな人と意見交換する場を設けると、従業員が自分を客観的に見直すきっかけを創出できます。

たとえば、他部署との交流イベントを実施するなどして、幅広い人と交流できる環境を整備するのもよいでしょう。

また、メンター制度を導入し、年齢や経験の異なる社員が交流できる場を作るのも効果的です。

ビジネスチャットツールやWeb会議ツールなどを活用すれば、部門を超えた交流もスムーズになり、意見交換やフィードバックのやり取りも促進されるでしょう。

ダニングクルーガー効果のメリットと活かす方法

ここまで、ダニングクルーガー効果が引き起こす問題やデメリットを紹介してきましたが、根拠のない自信は、自己肯定感や失敗を恐れずに挑戦する気概などにつながる面もあります。

そのため、従業員がチャレンジできる機会を増やして経験を積めるようにすると、ダニングクルーガー効果のメリットが活かされて、自信やモチベーションを保ちつつ能力を向上できるでしょう。

また、失敗した場合はその原因を整理したり、フィードバックをおこなったりして、メタ認知能力の向上を意識し、自己評価を正しくおこなう取り組みも重要です。

社内のコミュニケーション活性化に「Chatwork」

ダニングクルーガー効果は、ビジネスシーンや日常生活など、さまざまな場面でトラブルを引き起こす可能性があるため、注意が必要な認知バイアスです。

もし、「ダニングクルーガー効果に陥っているかもしれない」と感じたら、目標や成果を数値で把握したり、さまざまな人とコミュニケーションをとったりして、客観的な視点を取り入れていきましょう。

従業員のダニングクルーガー効果に対処したい場合は、定期的にフィードバックできる環境やチャレンジを促す環境を整えることが大切です。

チャットツールやWeb会議ツールなどを導入して、コミュニケーションを活性化させるのもよいでしょう。

たとえば、チャット形式でやりとりができるビジネスツール「Chatwork」を活用すれば、社員同士がリアルタイムでコミュニケーションできるので、フィードバックを習慣化したり、部門を超えた交流を促したりするのに役立ちます。

社内のコミュニケーション活性化に「Chatwork」をぜひご活用ください。

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