社内SNSの成功事例10選!導入・運用のポイントと失敗原因を徹底解説

目次
社内SNSは、社員間の情報共有やエンゲージメント向上に役立つ一方、運用に失敗して逆効果になることもあります。
この記事では、社内SNSの導入・定着・活用の成功事例10選を解説します。
あわせて、つまずきやすい運用の落とし穴や、成功に導くポイントも解説しますので、社内コミュニケーションを改善したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
社内SNSとは?導入によって得られるメリットも解説
社内SNSとは、社内の情報共有やコミュニケーションを円滑にするためのツールです。
従来のメールや電話と比べて気軽に使える点が特徴で、チャットや投稿、スタンプなどの機能を活用することで、社員同士のコミュニケーションを促進します。
近年では、コミュニケーション活性化だけでなく、業務効率化や人材育成、多様な働き方のサポートなどの目的でも導入が進んでいます。
基本的な4つの機能
社内SNSにはさまざまな機能がありますが、基本的な機能は以下の4つです。
【グループ機能】
部署やプロジェクト単位でグループを作成し、進捗報告やファイル共有などを効率よくおこなうことができます。
【リアルタイムな情報発信】
メッセージや投稿が即時に反映され、タイムライン上に時系列で表示されます。
オンラインのメンバーはすぐに反応でき、自分宛のメッセージに対する通知機能もあるため、意思疎通のスピードが向上します。
【カジュアルなコミュニケーション】
メールのような堅苦しさがなく、スタンプや短文でも気軽にやり取りできるのが魅力です。
会話のハードルが下がり、チームの雰囲気も柔らかくなります。
【検索機能】
特定のキーワードを設定し、過去の会話や共有ファイルを素早く検索できます。
業務に必要な情報へすぐにアクセスでき、再利用やナレッジ共有にも役立ちます。
社内SNSの導入で得られる5つのメリット
社内SNSを導入すると、いくつかのメリットがあります。
ここでは、社内SNSの導入で得られる5つのメリットについて解説していきます。
1. 情報共有がスムーズに
チャットや投稿による迅速なやり取りによってスムーズな情報共有が実現し、業務のスピード感が格段にアップします。
2. コミュニケーションが活発化
部署を越えた連携や世代間の交流がしやすくなり、社内の風通しが良くなります。
ちょっとした投稿が、会話や共感のきっかけになることもあります。
3. 効率的なマネジメントが可能に
投稿を通じてメンバーの進捗が把握できるため、問題点の早期発見につながります。
アンケートやリアクション機能を活用すれば、文章では伝えにくい内容を回答してもらうこともできます。
4. 多様な働き方を支援
在宅勤務やフレックス勤務でも、オフィス勤務と変わらない速度でやり取りをすることが可能です。
働く場所や時間に縛られない柔軟な体制が実現します。
5. ナレッジの蓄積と再利用が可能
共有された資料や会話のログが残るため、業務ノウハウが属人化しにくくなります。
新入社員の早期戦力化や業務の引き継ぎにも有効です。
社内SNS導入の成功事例10選
続いて、実際に社内SNSをうまく活用し、成果を上げた企業の事例をご紹介します。
【製造・メーカー】社内SNSを使用し、心理的安全性を醸成
創業60年を迎えた製造業では、事業拡大と共に増える従業員間の断絶が課題となっており、部門を越えた交流を促すために社内SNSを導入しました。
導入後は「部署の垣根を越えたコミュニケーション」を目標とし、定期的な称賛文化の定着・投稿の活性化などを促進する施策が実施されました。
その結果、社員同士が安心して意見を出し合える雰囲気が生まれ、自発的に情報を発信する動きが広がりました。
【医薬品開発・製造】社内SNSで相互理解が進み、エンゲージメントが向上
専門性の高い業務が多く、部門ごとの縦割りが進行していた医薬品開発企業では、部門間の相互理解の欠如が課題でした。
そこで社内SNSを導入し、成果の可視化とフィードバックの習慣化を目指しました。
ツールの定着を促すために、経営層も巻き込んだ導入プロジェクトが実施され、全社的な文化づくりをおこなった結果、社員同士の関係性が改善され、エンゲージメントも上昇しました。
社内の風通しが良くなり、カルチャー変革にもつながったといいます。
【マーケティング】コミュニケーション活性化とナレッジ共有のために社内SNSを活用
クリエイティブ業務の多いマーケティング会社では、情報共有の属人化が課題となっており、社内SNSを導入しました。
SNSのタイムライン上にアイデアやノウハウを投稿すると、チームでナレッジを共有しやすくなり、社員が自発的に情報共有する文化が醸成されました。
導入初期に「投稿しやすい雰囲気づくり」や「成果の共有ルール策定」などの工夫をおこなったことも功を奏したと考えられます。
【クリーニング業】社内SNSで人間関係の円滑化・帰属意識の向上
複数拠点を抱えるクリーニング業では、拠点間のつながりの希薄さや、従業員の孤立感が問題となっていました。
そこで、従業員間の「感謝の可視化」を仕組み化すべく社内SNSを導入しました。
「誰かの頑張りを全社で見える化する」という投稿ルールを設け、日々の小さな貢献にフォーカスした取り組みを開始しました。
その結果、従業員のやる気や連帯感、モチベーションが向上し、離職率の低下や会社への愛着も強まりました。
【ノベルティ製作】社内SNS で理念浸透を実現
急成長中のノベルティ製作会社では、社員数の急増により理念の共有が難しくなっていました。
そこで、社内SNSを導入し、経営理念や価値観に基づく「ありがとう」の投稿を推奨する試みをおこないました。
理念の実践例を投稿形式で共有し、メンバー同士が共通の価値観でつながる仕掛けを設けた結果、行動指針の理解度が高まり、社員が自ら理念に即した行動を取るようになるなど、よい社内文化の醸成に成功しました。
【金融】社内SNSを活用し、マネジメント力が向上
全国に支店を持つ金融系企業では、部下との距離感やマネジメントの属人化を課題としていました。
社内SNSの導入によって、上司からのフィードバックや評価を積極的に伝える行動を推奨したり、全社員参加型の投稿キャンペーンを実施したりしたことで、ミドルマネジメント層の発信を後押ししました。
その結果、マネージャー層の投稿が増え、現場の声を拾う精度が向上し、組織全体のマネジメント力強化につながりました。
【総合電機】情報共有、人力FAQなど社内カルチャーに変革を巻き起こした社内SNS
グローバル規模で展開する電機メーカーでは、拠点間のナレッジ共有の難しさが長年の課題でした。
そこで、社内SNSを活用し、従業員の声を集約する「人力FAQ」やQ&A掲示板を導入しました。
社内情報を集約し、誰もが発信・質問・フィードバックできる仕組みを整備したところ、導入後は約10万人規模のユーザーが社内SNSにアクセスするようになり、カルチャー変革と情報資産の活用効率化を同時に実現できました。
ビジネスチャットでコミュニケーションを活性化した事例①
成長中の不動産企業では、メールでのやり取りの煩雑さや情報の属人化が課題でした。
そこで、ビジネスチャットツール「Chatwork」を導入したところ、情報共有や部署間の連携がスムーズになり、必要な情報が迅速に届く体制が整いました。
社内のやり取り全般が円滑になり、社員の業務効率と協業意識の向上が実現しました。
>事例詳細はこちらビジネスチャットでコミュニケーションを活性化した事例②
店舗運営会社では、業務連絡が個人のメールやLINEに分散し、要件の見落としや作業の抜け漏れが発生しやすい状況が課題でした。
そこで、Chatworkの導入によって社内でのやり取りを一本化し、グループ単位での連絡体制を構築しました。
タスク機能やファイル共有機能を効果的に活用することで、情報伝達ミスの減少・作業効率の向上も実現しました。
さらに、紙ベースだった業務連絡がデジタル化されたことで、連絡にかかるコストも約10%削減できました。
>事例詳細はこちらビジネスチャットでコミュニケーションを活性化した事例③
コロナ禍から続くコミュニケーション不足に悩んでいたサービス関連企業でChatworkを導入したところ、社員間のやりとりが増加し、以前よりも情報共有がスムーズになりました。
グループチャットの活用によって、業務連絡だけでなく、雑談や気軽な報告もしやすくなり、個人売上アップにもつながるなど、パフォーマンス向上の効果も見られました。
>事例詳細はこちら社内SNSで失敗してしまう4つの落とし穴
社内SNSがうまくいかない背景には、いくつか理由があります。
ここでは、失敗の原因になりやすい4つの落とし穴について解説します。
1. 導入目的があいまい
社内SNSの導入でよく見られる失敗要因が、「何のために使うのかが曖昧なままスタートしてしまう」ことです。
導入目的が明確でないと、投稿内容に一貫性がなくなる・投稿場所がわからなくなるなどの問題が発生し、効果的な運用につながりません。
結果的に従業員は使いづらさを感じ、社内SNSの定着率が下がることとなってしまいます。
導入前に「どんな課題を解決したいのか」「SNSをどう活用して改善するのか」を明確にし、全社へ共有しておくことが必要です。
2. 既存ツールとの棲み分けができていない
すでにメールやチャットツールなどが社内に根付いている中でSNSを導入すると、使い分けに迷いが生じます。
既存ツールとの棲み分けがはっきりしていないと、新たに導入したSNSは定着しません。
たとえば、業務連絡はチャット、ナレッジ共有やカジュアルなやり取りは社内SNS、といったように明確な使い分けのルールを設けることが重要です。
ツールごとの役割を明らかにすることで従業員の混乱を防ぎ、スムーズな導入・運用につながります。
3. 従業員にとって利用するメリットがない・負担が大きい
導入側の思いとは裏腹に、従業員にとって「投稿する意味がわからない」「気を使うばかりでつらい」と感じられてしまうケースもあります。
とくに、ITに不慣れな社員やSNSの文化に抵抗感を持つ社員にとっては、広い公開範囲で情報発信をすること自体が大きなストレスになる場合もあるでしょう。
こうした心理的ハードルを下げるには、使い方の例示や投稿テンプレートの準備、初期段階での成功体験づくりが重要です。
また、投稿を強制するのではなく、「見るだけでもOK」といった柔軟な運用も大切です。
4. 運用ルールが浸透していない
社内SNSはオープンな場であるがゆえに、ルールがないことがトラブルの原因になることもあります。
たとえば、業務に関係のないプライベートな投稿が増えすぎたり、特定の社員への批判的なコメントが見られたりすると、場の空気が悪化してしまいます。
これを防ぐには、導入前に運用ルールを明確化し、社員全体に浸透させておく必要があります。
「投稿してよい内容、投稿を控えるべき内容」「投稿時の注意点」「投稿してよい時間帯」などの点をわかりやすく共有し、定期的なリマインドや研修もセットで実施するとよいでしょう。
ルールを明確化することで、信頼性と安心感の醸成にもつながります。
>社内SNS・ビジネスチャットのマナーやルールに関する記事はこちら
社内SNSの導入・運用を成功させるためのポイント
社内SNSは、うまく活用すればコミュニケーションの活性化や情報共有の効率化に大きな効果を発揮します。
しかし、ただ導入するだけでは効果は得られません。
ここでは、社内SNSの導入・運用をスムーズに進め、浸透させるために押さえておきたいポイントを解説します。
利用するメリットを提示する
「なぜ社内SNSを使うのか」が伝わらなければ、従業員の積極的な利用にはつながりません。
社内SNSの利点を伝えるときは、個人ベースのメリットに焦点をあてることがポイントです。
たとえば、他部署の知見を学べる、自分の投稿に「いいね」やコメントがつくことで承認欲求が満たされるなどのように、具体的にわかりやすく伝えることがポイントです。
積極的な利用促進を図る
導入初期の社内SNSは投稿やリアクションが少なく、盛り上がりに欠けるものです。
そんなときこそ、管理職や若手を巻き込んで利用促進を図りましょう。
積極的に投稿を行うロールモデルを設けたり、ちょっとした賞賛の投稿を習慣化したりすることで、SNSに対するポジティブな雰囲気が広がります。
また、定期的な活用勉強会や「今月のベスト投稿」を紹介するなど、楽しみながら続けられる工夫も大切です。
初期段階ではスモールスタートを意識し、小さな成功体験を積み重ねて全社展開につなげましょう。
おすすめの社内SNSツールの選び方
社内SNSを選ぶ際は、自社の課題や目的に合ったスタイル・機能で使えることを確認する必要があります。
情報共有が目的ならタイムライン形式のもの、迅速なやり取りが必要ならチャット機能が充実したものを選びましょう。
また、ITリテラシーに不安がある企業には、操作がシンプルで直感的に使えるツールが向いています。
トライアルを活用し、現場の声を反映させながら選定を進めることで、導入後の定着率も高まります。
ビジネスチャットで代用するならChatwork
社内SNSの代替としてビジネスチャットを活用するなら、Chatworkがおすすめです。
Chatworkは、チャットを軸にファイル共有やタスク管理まで一括で行えるビジネス特化型ツールです。
複数のグループを分けて運用できるため、部署間の交流や情報共有もスムーズです。
SNSのように気軽なやり取りが可能でありながら、業務に必要な情報を整理・共有しやすく、チームの生産性向上にもつながります。
また、使いやすさにも定評があり、ITリテラシーに不安のある職場にも導入しやすい点が魅力です。
社内SNSやChatworkでコミュニケーションを活性化させよう
社内SNSは、情報共有やエンゲージメント向上に役立つ一方、導入目的が曖昧だったり運用が形骸化すると失敗につながります。
成功企業の事例に学び、目的の明確化・ルール整備・現場の巻き込みを意識することが重要です。
SNS導入に不安がある場合は、Chatworkのようなビジネスチャットの活用もおすすめです。
操作が直感的で業務に役立つ機能も揃っており、スモールスタートにも最適です。
身近で使いやすいツールから、社内コミュニケーションの第一歩を踏み出してみてください。
Chatwork(チャットワーク)は多くの企業に導入いただいているビジネスチャットです。あらゆる業種・職種で働く方のコミュニケーション円滑化・業務の効率化をご支援しています。