仕事がつらくなってしまうのはなぜ?つらさの原因と5つの対処法を紹介

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働き方改革
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仕事がつらくなってしまうのはなぜ?つらさの原因と5つの対処法を紹介

目次

「仕事がつらい」「仕事から逃げたい」と思うのは、だれにでも起こりうることです。

しかし、つらい・逃げたいという思いが続いてしまうと、心身に悪影響が生じる恐れもあるため、適切に対処する必要があります。

まずは、ストレスの原因がどこにあるのかを整理して、仕事に対してポジティブな気持ちをもてるような対処法を探してみましょう。

仕事がつらいと感じる原因や、ストレスにより起こる心身への悪影響や対処法を確認しましょう。

仕事がつらいのは甘えなのか

「仕事がつらい」「仕事から逃げたい」と思った経験がある方は多いのではないでしょうか。

また、そのように思ってしまう自分に嫌気がさして、自己嫌悪に陥った経験がある方もいるかもしれません。

しかし、「仕事がつらい」「仕事から逃げたい」と考えるのは、与えられた自分の責務を全うしようと熱心にとりくんでいることから生まれる感情のため、甘えではありません。

実際に、仕事がつらいと感じる人が多いことを示すデータもあります。

全国の労働者の男女1,000人に対して株式会社ビズヒッツがおこなったインターネット調査によると、働きたくないと感じたことのある人の割合は、全体の84%となっています。[※1]

また、日本労働調査組合が、20歳以上の全国の会社員528名に対しておこなったアンケートでは、「仕事を辞めたい」もしくは「転職の意向がある」と答えた人は、全体の35.8%という結果もでています。[※2]

このように、働く多くの人が仕事をつらいと感じたことがあり、また実際に退職または転職を検討している人も3割以上いることがわかります。

仕事がつらいと思うことは、決して甘えではありません。

なぜそのように思ってしまうのかの原因を探り、適切に対処をはかれるようにしましょう。

仕事がつらいと感じる原因

まずは、仕事がつらいと感じてしまう原因についてみていきましょう。

自分に当てはまる項目がないかを確認してみてください。

原因(1):仕事量や残業が多い

仕事量が多く、労働時間が長くなることも、仕事がつらいと感じてしまう原因のひとつです。

自分自身のキャパシティをこえた業務量を割り当てられると、仕事に追われる状況が毎日続くため、精神的に落ち着く暇がなかったり、休憩時間にも作業をおこなってしまったりすることになるでしょう。

業務が終わらず、残業することが常態化すれば、疲れがとれずに出社をすることになり、それを繰り返してしまうと、心身ともに疲労が蓄積されてしまいます。

>長時間労働の悪影響に関する記事はこちら

>【社労士監修】残業の定義とは?に関する記事はこちら

原因(2):人間関係

部署やチーム内の人間関係に悩みを抱えている方も多いと思います。

職場の人間関係は、退職や異動などの特別な理由がない以外では変化せず、苦手な人がいても、業務上で最低限のミュニケーションをとらなければなりません。

苦手な人とコミュニケーションをとることは、業務に必要なことだとしても、ストレスが溜まるものでしょう。

原因(3):給与などの待遇への不満

労働時間に見あった給与が支給されない、身体的・精神的にきつい仕事にも関わらず、給与が少なかったり、評価基準が正当でなかったりするなど、待遇への不満が募るでしょう。

成果をだしたり熱心に働いたりしても、正当な待遇が与えられないことは、ストレスが溜まる原因となりえます。

原因(4):働きがいややりがいがない

仕事にやりがいを見出せない、仕事に対してポジティブな感情をもてない、苦痛が大きいなど、働きがいややりがいが見出せないことも、仕事をつらいと考える原因になります。

自分の性格や特性とは異なる仕事を毎日することは、精神的につらく感じるでしょう。

>働きがいの重要性に関する記事はこちら

原因(5):成果が出せない

思うような成果を出せないことも、仕事から逃げたいと考える理由のひとつです。

苦手な業務内容であったり、周りの人との相性により意思疎通や連携が上手くとれなかったりなどで、思うような成果を出せないと感じている方もいるでしょう。

思うような成果が出せないことで、環境や周囲の人に対してフラストレーションを感じてしまったり、自分自身に対して嫌悪感を抱いてしまったりなど、ストレスが蓄積される原因となります。

また、成果がだせないことによって、周りから認められず、人事評価も悪くなってしまい、よりストレスが溜まるという悪循環にも陥ってしまう可能性があります。

原因(6):社風があわない

社風や風土は企業ごとに大きく異なるため、時には自分とあわないと感じる場合もあるでしょう。

たとえば、意思決定の仕方がトップダウン型もしくはボトムアップ型であるのか、コミュニケーションスタイルがビジネスライクであるのか親身であるのかなど、社風を形成する要素は多くあります。

社風があわないと、企業に馴染むことが難しく感じてしまい、ストレスの原因になりえます。

周囲の人だけでなく、所属する企業全体が関わる部分のため、変化させることが難しく、大きなストレスにつながることもあるでしょう。

仕事がつらいことによる悪影響

日々の業務やコミュニケーションにつらさを感じている人もいるかと思います。

「仕事だから」と考え、ストレスを隠したままにしている人も多いかと思いますが、その気持ちを無視してとりくみ続けてしまうと、身体と精神に悪影響を及ぼす危険性もあります。

仕事のストレスが及ぼす悪影響について把握しておきましょう。

身体への悪影響

ストレスを感じた際に、身体に起こる悪影響は以下のようなものがあげられます。[※3]

  • 身体のふしぶしが痛くなる
  • 頭痛
  • 肩がこる
  • 食欲が低下する
  • 下痢や便秘を繰り返す

身体への悪影響は、ストレスが原因で引き起こされていると気がつきにくいものもあります。

知らずのうちに体調を崩していたということがないように、自分の体調や内面と向き合う機会を定期的にもつようにしましょう。

精神への悪影響

仕事のストレスは、身体だけでなく、精神にも悪影響を及ぼす危険性があります。

精神に起こる悪影響は、以下のようなものがあげられます。[※3]

  • 活気が低下する
  • 気分がふさぎ込む
  • わけもなくイライラしたり、不安になったりする
  • 仕事のミスが増加する

自分だけは大丈夫と思っていても、知らずのうちに限界を迎えていたという可能性もあります。

少しでも「おかしい」と思ったら、休暇をとったり、環境を変えてみたりなど、適切な対処をおこない、自分を守れるようにしましょう。

仕事がつらいときの対処法5選

ここまで仕事がつらいと感じる原因やストレスの悪影響について確認してきました。

では、具体的にどのように対処することが適切なのでしょうか。

仕事がつらいときの対処法についてみていきましょう。

対処法(1):仕事への向き合い方を変える

仕事への向き合い方を変えてみることも、仕事から逃げたいと思った際の対処法として有効です。

仕事をおこなうことで生じるメリットや、目標を達成することで得られる自己成長を考えてみるなど、意識的にポジティブな面に目を向けてみましょう。

一度つらいと感じてしまうと、「業務をやらされている」という感情が先行してしまい、うけ身でネガティブな気持ちになりやすいですが、仕事に対する姿勢・考え方を変えることで、つらさが和らぐ可能性があります。

たとえば、「この仕事をこえれば新たな経験や知見が身につく」「この仕事が達成できれば、スキル向上につながる」など、さまざまなことが考えられるでしょう。

>スキルアップの効果に関する記事はこちら

対処法(2):環境を変化させてみる

上司や人事に相談して、外部環境を変えることも対処法のひとつです。

たとえば、仕事がつらい理由が人間関係であれば、事情を話すことで、別の部署に異動することができるかもしれません。

また、環境を変えれば解決できるような悩みであれば、新たな環境に変わることで仕事へのネガティブな気持ちが消える可能性が高いです。

対処法(3):上司や周囲の人に話してみる

自分自身の悩みや気持ちを上司や周囲の人に打ち明け、知ってもらうことで、つらさが和らぐことがあります。

改まって相談することのハードルが高い場合には、軽いコミュニケーションや雑談として話してみるだけでも心が軽くなるでしょう。

>上司に相談する方法に関する記事はこちら

対処法(4):自分の強みを知る

自分の苦手・嫌いな業務をおこなっていることがストレスになっている場合は、自分の強みはなにかを考えてみてください。

もしかしたら、苦手・嫌いと決めつけてしまっているだけで、自分の強みや得意を見過ごしてしまっているかもしれません。

担当業務のなかで、自分の得意なことはないか、強みを活かせる業務はないかを探し、そのスキルをさらに伸ばすことや、強みをより活かせる部分がないかを模索してみましょう。

対処法(5):思いきって休みをとる

仕事がつらいときに無理をしすぎると、心身に不調をきたして、長期間仕事を休まざるをえなくなることがあるでしょう。

このようなことを避けるためにも、疲労が蓄積していると感じたら、思い切って休みをとり、自分自身を労わり、ケアをすることも立派な対処法のひとつです。

一度しっかりと休養をとることで、心身の疲労がとれたり、自分をみつめ直す機会になったりするでしょう。

仕事がつらいときの注意点

ストレスへの対処法を確認してきましたが、最後に仕事がつらいときにやってはいけないことを確認しておきましょう。

ストレスを抱えている時に、自分を責めてしまったり、突発的に欠勤してしまったりすると、大きな自己嫌悪につながり、心身に悪影響を及ぼしかねません。

このような事態を避けるためにも、仕事がつらいときの注意点についてみていきましょう。

自分を責める

「仕事がつらい」「仕事から逃げたい」と思ってしまったときに、自分を責めることはやめましょう。

仕事がつらいと感じている人は、自分が想像しているよりも多く存在するため、甘えだと決めつけて、自分を責めることはありません。

「仕事がつらい」と感じてしまう自分を責めずに、だれにでも起こりうることだとありのままに自分自身を受け止めてあげることが大切です。

自分がつらいと感じることは、客観的にみればだれでも納得する内容の可能性もあります。

自分自身を責めることはせず、まずは客観的な視点で原因を確かめながら、どのようにしたら解決できるのかに焦点をおいて、冷静に考えるようにしましょう。

無断欠勤をする

無断欠勤をすることは、周囲の人のことを考えられていない、自分本位な行動です。

身体的・精神的につらいなどの理由に関わらず、必ず連絡をいれたうえで休むようにしましょう。

無断欠勤をしてしまうと、自分がおこなうはずであった業務などを、だれかがおこなわなければならず、周囲に混乱を招いてしまう可能性があります。

社会人として与えられた仕事を全うするためにも必ず連絡するようにしましょう。

また、無断欠勤をしてしまったことに対して、自己嫌悪の気持ちが生まれてしまう可能性もあります。

自分の心を守るためにも、社会人としての責任を果たすようにしましょう。

突発的に退職する

仕事がつらく、いますぐにでも逃げたいと感じている人は、辞めることのみに意識が向かってしまうかもしれません。

しかし、突発的に退職することは、後悔がともなう可能性があるため、避けましょう。

転職先が決まらないまま退職してしまうと、希望の条件にあう職場に出会えず、また現在の状況と同じような悩みを繰り返してしまう危険性もあります。

退職をしたいと考えるなら、転職活動を並行しておこない、納得のいく職場が決まってから行動に移すようにしましょう。

仕事がつらいのは甘えではありません!

「仕事がつらい」「仕事から逃げたい」と感じるのは、甘えではなく、仕事の責任をまっとうしようと日々頑張っているからこそ、生まれる感情です。

まずは、仕事がつらいと感じる原因を明らかにして、解決にむけて対処できる方法はないかを考えてみてください。

無断欠勤はしないなどの最低限の社会人としてのマナーは守りつつも、自分を労わりながら対処をしていくことが、自分を守るうえでも重要です。

業務量が多い・コミュニケーションがうまくいかないことにストレスを感じている場合は、効率化をはかることも、対処法のひとつになりえます。

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[※1]出典:Biz Hits「働きたくないと思う理由は何?働く男女1,000人にアンケート調査」
https://bizhits.co.jp/media/archives/2652

[※2]出典:日本労働調査組合「【日労公式】仕事を辞めたい人は全体の3割強!退職動機に関する労働調査(2021年4月度プレスリリース)」
https://nichirou.com/2121

[※3]出典:厚生労働省「1 ストレスとは:ストレス軽減ノウハウ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/nh001/

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