ワーカホリックとは?仕事中毒になる原因や特徴、対処法を解説

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働き方改革
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ワーカホリックとは?仕事中毒になる原因や特徴、対処法を解説

目次

ワーカホリック・仕事中毒という言葉を聞いた経験のある人は多いと思います。

ワーカホリックの人は、知らず知らずのうちに、燃え尽き症候群になってしまったり、心身に不調をきたしてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

本記事では、ワーカホリックの概要や、なりやすい人の特徴・危険性、また対処法について解説します。

ワーカホリックとは

「ワーカホリック」とは、自分のプライベートの生活よりも、仕事を優先にして、ほかの物事が疎かになっている状態の人のことです。

「ワーカホリック」とは、仕事という意味をもつ「Work」と、アルコール依存症という意味をもつ「Alcoholic」を組み合わせてできた言葉で、日本語では「仕事中毒」という意味になります。

その名のとおり、中毒のように仕事をしていないと落ち着かず、必要以上に取り組もうとするため、仕事以外のこと、たとえばプライベートの生活や趣味から、自分の健康などまでが疎かになってしまう状態を指します。

ワーカホリックになっている人は、仕事をしている状態が常態化してしまい、自分自身では自覚がないケースが多いです。

もし、生活のなかで仕事の優先度がなによりも高くなってしまっている人は、あらためて自分自身の生活を見直してみてください。

ワーカホリックになりやすい人の8つの特徴

ワーカホリックになりやすい人には、一定の特徴や傾向があります。

本記事では、ワーカホリックになりやすい人の8つの特徴を紹介します。

  1. 休みの日も仕事のことを考えている
  2. 健康よりも仕事を優先する
  3. 仕事以外に趣味がない
  4. 仕事以外の人間関係が希薄
  5. 完璧主義・負けず嫌い
  6. 責任感が強い
  7. 承認欲求が強い
  8. 自分に自信がない

自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

特徴(1):休みの日も仕事のことを考えている

ワーカホリックの人は、仕事が休みの日も仕事のことを考えてしまうため、心身をリフレッシュできません。

休日でも、仕事の進捗状況や、やらなければならないことを考えて、十分な休息をとらず、少しでも仕事を進めたいと業務をはじめてしまうケースがあります。

ワーカホリックの人は、休息よりも仕事の遂行を優先する傾向があります。

特徴(2):健康よりも仕事を優先する

ワーカホリックの人は、たとえ健康を害しても、仕事の円滑な遂行が大事だと感じていて、自分自身の休息を二の次にして仕事に取り掛かってしまう傾向があります。

自分の健康よりも仕事を優先してしまうと、健康状態をさらに悪化させる危険性があります。

なにをするにしても身体が資本のため、健康状態を悪化させてしまうと、仕事にも思うように取り掛かれなくなってしまうでしょう。

特徴(3):仕事以外に趣味がない

仕事以外に熱中できるような趣味がない状態も、ワーカホリックになる人の特徴です。

時間を忘れて没頭できるような趣味があれば、それをおこなうことで心身がリフレッシュできるでしょう。

しかし、そのような趣味がないと、仕事にそれを求めてしまう可能性があります。

特徴(4):仕事以外の人間関係が希薄

仕事にかける時間が多く、友だちや家族などと会ったり、交流したりする機会をもてないと、仕事中心の生活になってしまうでしょう。

仕事中心の生活が続くと、次第に連絡を取り合う関係の人が、仕事関係の人のみになってしまいます。

仕事とプライベートの区切りがつかなくなると、仕事中毒になりやすいです。

特徴(5):完璧主義・負けず嫌い

完璧主義や負けず嫌いの性質をもっていると、ミスなく、クオリティの高い仕事をしようとして、業務時間が長くなりがちです。

また、ミスをしてはいけないという意識で、自分自身を追い込んでしまう特徴もあります。

ある程度、自分のなかで尺度をもちながら、タスクの完成度が一定以上まで遂行できたら、よしとするなど、マイルールを決める対応も大切です。

特徴(6):責任感が強い

責任感が強く、与えられた仕事に対して自分でできる限り取り組もうとする人も、ワーカホリックになりやすいです。

責任感が強い人は、たとえ自分のキャパシティ以上のタスクがあったとしても、周りの人に助けを求めることなく、すべて自分だけでこなそうとするため、結果として労働時間が増え、仕事中毒に陥ってしまいます。

特徴(7):承認欲求が強い

承認欲求が強く、仕事を通して人に認められたい気持ちが強い人は、仕事中毒に陥りやすいです。

承認欲求が強い人は、他人から承認されたいという気持ちがモチベーションとなり、成果を上げようと、膨大な業務量をこなそうとする可能性があります。

また、行き過ぎると、他人の業務のミスをしつこく指摘するなど、他者を巻き込んで承認欲求を満たそうとすることもあります。

職場の雰囲気も悪くなってしまうため、注意が必要です。

特徴(8):自分に自信がない

自分に自信がない人が、自尊心を満たすために、仕事中心の生活を送り、ワーカホリックになってしまう場合があります。

仕事で成果を出したり、職場で頼りにされたりする状況が、自己肯定感を満たす方法となってしまうと、仕事以外がないがしろになってしまうでしょう。

>劣等感が強い人の特徴とは?に関する記事はこちら

ワーカホリックのデメリット・危険性

ワーカホリックのデメリットや危険性、弊害とは、どのようなものでしょうか。

長く健康的に働くためにも、ワーカホリックのデメリット・危険性を、いま一度確認していきましょう。

燃え尽き症候群になりやすい

仕事にのめり込みすぎると、ある日いきなり心が折れたようにやる気がなくなってしまう「燃え尽き症候群」になってしまう危険性があります。

燃え尽き症候群になると、いままで当たり前に熱意をもって取り組んでいた物事が、できなくなってしまいます。

また、仕事だけでなく、家事や遊びなどにも行動を起こすことが億劫になり、プライベートにも支障が出る可能性があります。

>燃え尽き症候群とは?に関する記事はこちら

心身に不調をきたす恐れがある

ワーカホリックになると、自分のキャパシティを越えた量の仕事を抱えている状態が常態化してしまうため、心身に不調をきたす恐れがあります。

一度大きく健康を損ねてしまうと、もとに戻すのは容易ではなく、回復にも時間がかかってしまいます。

ワーカホリックになっている状態は、自分では気がつきにくいものです。

長く健康的に働くためにも、一度立ち止まり、自分の働き方を確認することが大切です。

コミュニケーション不足に陥る

仕事に熱中しすぎると、プライベートで関わりがある人たちとのコミュニケーション不足に陥ってしまうでしょう。

仕事が忙しいと、家族や友人とゆっくりと向き合う時間が取れず、すれ違いが起こってしまう可能性があります。

周りの人との関係性を大切にして良好に保つためにも、プライベートの時間をしっかりと確保するようにしましょう。

ワーカホリックの5つの対処法

健康に悪影響を及ぼす可能性があるワーカホリックには、正しく向き合い、対処する必要があります。

では、ワーカホリックにならないためには、どのような対策ができるのでしょうか。

本記事では、ワーカホリックの対処法として、以下の5つの方法を紹介します。

  • 業務を見える化する
  • 休憩をタスク化する
  • オンオフのメリハリをつける
  • 仕事と関係のない趣味を見つける
  • 仕事を持ち帰らない

ワーカホリックの特徴に当てはまってしまった場合は、これ以上進行させないためにも、簡単な対処法から取り組んでみましょう。

業務を見える化する

現在おこなっている業務を書き出して見える化をすると、客観的に自分がどれぐらいの仕事を抱えていて、どの業務に時間を多くとっているのかが分かります。

頭の中で把握できていると思っていても、実際に可視化してみると、気がつくことや、発見できることがあるでしょう。

また、自動化できないか考えたり、減らしてもよい業務はないか考えたりするきっかけにもなります。

>業務の見える化の方法に関する記事はこちら

休憩をタスク化する

ワーカホリックの人は、仕事に熱中して、休憩をとることを忘れたり、疎かにしてしまったりするため、まずは休憩をタスク化して、休息をとる意識付けをしましょう。

休憩を仕事の一環とすれば、普段であれば後回しにしがちな休息も、意識的にとれるようになるでしょう。

また、適度な休息は、リフレッシュとなり、仕事の生産性向上につながります。

オンオフのメリハリをつける

始業時間・終業時間を明確に決めたり、プライベートの時間は仕事を一切しないと決めたりするなど、オンオフのメリハリをつけることを意識しましょう。

就業時間を決めていないと、だらだらと際限なく業務に取り組んでしまい、効率が悪くなる可能性があります。

オンオフのメリハリをつけると、集中的に仕事に取り組めるようになり、生産性もあがるでしょう。

>オンオフを切り替えるコツに関する記事はこちら

仕事と関係のない趣味を見つける

仕事以外で自分が熱中できる趣味を見つけることも、ワーカホリックの対処法のひとつです。

ワーカホリックの人のなかには、仕事が趣味という人もいるかもしれませんが、結果として燃え尽き症候群になる、健康を崩すなど、さまざまな面で弊害がでてくる可能性があります。

オンオフのメリハリをつける、意識的に休憩を取るという意味でも、好きな趣味を見つけられれば、その取り組みも容易になるでしょう。

仕事を持ち帰らない

自宅に業務を持ち帰らないようにすることも、オンオフのメリハリをつけるためには重要です。

自宅にも仕事を持ち帰ってしまうと、仕事のことを考えている状態が当たり前になる可能性があります。

プライベートの空間に仕事を持ち込んでしまうと、頭の切り替えもつきにくく、心身が休まらなくなってしまいます。

集中して仕事に取り組めるようにするためにも、オフィスやテレワーク環境など、特定の場所のみで仕事をおこなうようにしましょう。

>持ち帰り残業の危険性に関する記事はこちら

オンオフのメリハリをつけて働きましょう

ワーカホリックは、生活のなによりも仕事を優先してしまう状態で、行き過ぎると、心身の健康を崩す、燃え尽き症候群になってしまう可能性があるため、適切に対処する必要があります。

休息をタスク化する、仕事と関係のない趣味を見つけるなど、簡単なものから、自分自身を労わりながら働く工夫を取り入れましょう。

ビジネスチャット「Chatwork」は、ビジネスコミュニケーション専用のツールのため、オンオフのメリハリをつけたコミュニケーションを実現することができます。

たとえば、業務時間外は通知音を鳴らさない設定にして、休息に専念することもできます。

>Chatworkの通知設定に関する記事はこちら

また、タスク管理機能を活用すれば、業務を見える化したり、休息をタスク化することもできます。

仕事とプライベートのメリハリを付けた働き方の実現に「Chatwork」をぜひご活用ください。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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ワーカホリックに関するQ&A

「ワーカホリック」とは?

「ワーカホリック」とは、自分のプライベートの生活よりも、仕事を優先にして、ほかのことが疎かになっている状態の人のことです。

「ワーカホリック」とは、仕事という意味をもつ「Work」と、アルコール依存症という意味をもつ「Alcoholic」を組み合わせてできた言葉で、日本語では「仕事中毒」という意味になります。

「ワーカホリック」になりやすい人の特徴は?

「ワーカホリック」になりやすい人には、休みの日も仕事のことを考えていたり、健康よりも仕事を優先する・仕事以外に趣味がない・完璧主義など、一定の特徴や傾向があります。

特徴にあてはまる人は、いま一度、自分の働き方や仕事に対する考え方などを見直してみるとよいでしょう。

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