リベラルアーツとは?注目を集める理由と社会人が学ぶ方法を解説

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働き方改革
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リベラルアーツとは?注目を集める理由と社会人が学ぶ方法を解説

目次

リベラルアーツとは、自由に生きるための知識を学ぶ学問を意味する言葉です。

リベラルアーツは、大学にリベラルアーツ教育として取り入れられているほか、変化の激しい現代社会を生きる社会人にも、習得が求められています。

リベラルアーツの意味と注目を集める理由、習得するメリットや方法を解説します。

リベラルアーツとは

リベラルアーツとは、生きるための力を身につける手法や、自由に生きるための知識を学ぶ学問を意味する言葉で、日本語では「教養教育」と訳されます。

リベラルアーツの起源は古代ギリシアで、人間を束縛から解放する知識や自由に生きるためのスキルとして生まれました。

その後、古代ローマ時代になると自由七科として定義され、13世紀に中世ヨーロッパで大学が誕生した際に、自由七科をもとにしたリベラルアーツ教育が始まり、17世紀になるとイギリスからアメリカに継承され、日本にもリベラルアーツが伝わりました。

自由七科とは

自由七科とは、自由人として生きるために必要な七つの教養のことで、初級である言語系の三学と上級である数学系の四学で構成されています。

言語系 文法、弁証、修辞
数学系 算術、幾何、天文、音楽

日本の大学は、入学時に学部を決め、入学後には専門的な知識を学ぶ傾向がありますが、現在ではリベラルアーツ教育を取り入れる大学も増えており、幅広い知識や考える力の教育が実施されています。

現代社会で求められるリベラルアーツとは

リベラルアーツは、明確な答えがない問題を解決するためのスキルや知識を習得する学問のため、ただ教養を身につけるのではなく、固定観念に縛られない自由な思考をする知識が求められます。

ひとつのものごとに専門的になることは強みではありますが、専門外のことになると思考に活かせる知識の欠如により考えの幅が狭まったり、疑問に思うこともなくなったりする恐れがあります。

自ら疑問を感じ、解決策を考えられないと、世の中にあるさまざまな概念にとらわれて自由に生きていくことが難しくなります。

現代社会では、専門的な知識のほかにも幅広い知識をもち、柔軟に思考したり判断したりするスキルが求められています。

リベラルアーツが注目を集める理由

古代ギリシャで生まれた歴史ある学問であるリベラルアーツがなぜ今また注目されているのでしょうか。

それには主に3つの理由があります。

  • 急速なグローバル化に対応するため
  • 複雑化する現代社会に対応するため
  • 多様性や新たな価値観が広がったため

リベラルアーツが注目を集める理由を解説します。

急速なグローバル化に対応するため

現代は急速にグローバル化が進んでおり、外国人と取引したり海外の顧客を相手にしたりすることが今後増えてくるかもしれません。

グローバル化に対応するには、相手に不快な思いをさせないように、外国人の暮らし方や考え方を理解することが求められるため、リベラルアーツが注目されています。

複雑化する現代社会に対応するため

現代社会はデジタル技術の発達により、さまざまな情報が行き交ったりAIが人間の仕事をしたりなど、複雑化してきています。

しかし、錯綜する情報がすべて正しい、AIが最善の解決策を出してくれる、ということはなく、人間の判断能力や問題解決能力は世の中を生き抜くために必要です。

そのため、判断に必要な知識、固定観念にとらわれない思考など、リベラルアーツが求められています。

多様性や新たな価値観が広がったため

国籍や年齢、性別、障害の有無などにとらわれず、多様性を尊重する現代社会において、自分とは異なる人に対する理解を深め、受け入れることは大切です。

また、人々の価値観も時代の変化とともに移り変わるため、新たに生まれた価値観に適した商品やサービスを提供できるように、柔軟な思考が求められます。

多様な人々とビジネスをおこない、変化する時代を乗り越えていくためにも、リベラルアーツを習得することが大切です。

>ダイバーシティに関する記事はこちら

社会人がリベラルアーツで得られるメリット

リベラルアーツを習得すると、固定観念に縛られなくなったり、課題解決の質が上がったりするメリットがあります。

社会人がリベラルアーツで得られるメリットを解説します。

固定観念に縛られないようになる

リベラルアーツを習得すると、固定観念に縛られなくなるというメリットがあります。

リベラルアーツは幅広い知識を取り入れるため、ものごとの見方が多角的になり、固定観念でものごとをとらえなくなります。

固定観念に縛られなくなると、問題の本質に気づけたり、相手を正しく理解できたりするため、適切な判断をくだせるでしょう。

課題解決の質が上がる

リベラルアーツの習得によって、ものごとに対して疑問を持ち、解決策を理論的に思考できるようになります。

ものごとに対して疑問を持たない、人から教えてもらって解決する、という業務状況では、大きなトラブルを招いたり思考力が低下したりする恐れがあります。

自ら「なぜ?」を発見し、持ちうる知識で柔軟に発想できると、ただ課題を解決するだけでなく、斬新なアイデアによって新たな事業の確立にもつながるかもしれません。

社会人がリベラルアーツを習得する方法

社会人がリベラルアーツを習得する方法には、以下の3つの方法があります。

  • 自分が興味関心を持てる分野・題材を選ぶ
  • 仮説・検証を繰り返すクセをつける
  • 論理的思考を鍛える

リベラルアーツを身につけ、業務に活かしていきましょう。

自分が興味関心を持てる分野・題材を選ぶ

物事の判断軸をつくるために、自分が興味関心を持てる分野や題材を選んで、正しい情報を学習していきます。

専門知識を身につけられると、学習した分野に関して答えのない問題に対応できるようになったり、正しい判断ができるようになったりします。

あわせて、多角的な視点を持てるように、専門外の知識も学ぶことが大切です。

専門的な知識と専門外の知識という、幅広い知識を習得することで、自由な発想や適切な判断力を手にいれられるでしょう。

仮説・検証を繰り返すクセをつける

仮説と検証を繰り返すクセをつけると、思考の幅が広がる可能性があります。

ひとつの仮説しか立てられず、立てた仮説が誤っていた場合、問題解決できずに業務が行き詰まる恐れがあります。

しかし、仮説をいくつも立てて検証を繰り返せると、ものごとを多方面から見る能力が養われるため、柔軟な思考力を身につけられます。

論理的思考を鍛える

論理的思考を鍛えることは、リベラルアーツの習得につながります。

ものごとの結論と根拠を順序立てて理解する論理的思考は、問題解決に役立てることができます。

また、論理的思考は固定観念や思い込みが介入しないため、正しい判断ができる可能性が高いです。

論理的思考を鍛える方法として、結論から話すことや話に具体性を持たせること、哲学書を読んで結果に対する疑問を論理的に考えることなどがあげられます。

>ロジカルシンキングに関する記事はこちら

思考整理にも「Chatwork」

リベラルアーツとは、自由に生きるための知識を学ぶ学問を意味する言葉で、現代社会においては、幅広い知識から柔軟に思考したり判断したりするスキルが求められています。

リベラルアーツの習得には、仮説と検証を繰り返すことや論理的思考を鍛えることが大切なため、思考の整理に役立てられるビジネスチャット「Chatwork」の活用をおすすめします。

ビジネスチャット「Chatwork」は、チャット形式で社内外の人とコミュニケーションをとれるほか、自分しか入力、閲覧できない「マイチャット」機能を利用して自分の思考を整理することが可能です。

思考を整理できると、問題解決の糸口が見えたり、他者に自分の考えを伝えやすくなったりするため、円滑な業務を実現できます。

>マイチャットの効果的な使い方に関する記事はこちら

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