ジョブローテーションとは?目的や効果的に行う方法、メリットを解説

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働き方改革
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ジョブローテーションとは?目的や効果的に行う方法、メリットを解説

目次

将来的に企業で活躍できる人材を育成するために、ジョブローテーションを取り入れる企業が増えています。

ジョブローテーションは、さまざまな業務を経験することを目的として、人材育成に活用できます。

しかし、従業員・会社それぞれにとって、ジョブローテーションにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

ジョブローテーションの特徴や、効果を高めるコツを紹介します。

ジョブローテーションとは

ジョブローテーションとは、従業員の能力やスキルの開発を目的とし、人材育成計画に基づいて実施する異動のことです。

戦略的人事異動、計画的人事異動とも呼ばれることが多く、部署を跨いだ異動や、勤務地が変わる異動などさまざまです。

また、通常の人事異動は、経営戦略に基づいて、部署の強化や組織活性化を目的として行われる一方で、ジョブローテーションは、人材育成を目的としています。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「企業における転勤の実態に関する調査」によると、規模が大きい企業ほど、ジョブローテーションを取り入れる傾向があります。[※1]

ジョブローテーションのメリット

ジョブローテーションは、人材育成につながる戦略として活用されています。

しかし、ジョブローテーションには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

会社、従業員、それぞれに与えるジョブローテーションのメリットを紹介します。

適材適所の配置

ジョブローテーションは、従業員が活躍できるポジションに配置することができます。

会社の生産性や利益を追求するためには、適材適所の環境に配置をしなければなりません。

とくに、新入社員は、入社した段階において、業務の適性を見抜けない可能性があります。

ジョブローテーションを通じて、さまざまな業務を経験してみることで、各従業員の強みを活かしながら仕事を行えるようになります。

社内コミュニケーションの活発化

会社の規模が大きくなるほど、社内コミュニケーションが希薄になる恐れがあります。

部署を跨ぐようなプロジェクトを遂行するためには、あらかじめ人間関係を構築することが大切です。

ジョブローテーションを実施すると、異動した従業員が橋渡しの役目として、部署間の連携を強化できます。

会社全体のコミュニケーションを活性化させ、組織力の向上につながります。

>社内コミュニケーションを活性化する方法に関する記事はこちら

新しいアイデアの創造やイノベーション

会社が持続的に成長するためには、新しいアイデアやイノベーションを起こす必要があります。

ひとつの部署だけしか経験できないと、考え方が偏ってしまったり、ビジネスに変革を起こせなかったりと、さまざまな問題が生じます。

ジョブローテーションをとおして、ほかの部署で知見を増やすことで、従業員の想像力を養えます。

これまで思いつかなかったビジネスアイデアを生み出し、会社の変革につなげていけます。

ジョブローテーションのデメリット

ジョブローテーションには多くのメリットがある一方で、デメリットにも気を付けなければなりません。

デメリットにも注意した上で、自社で導入するかどうかを見極めましょう。

一時的な生産性の低下

ジョブローテーションを導入すると、一時的に生産性が低下する恐れがあります。

というのも、定期的に所属する部署や業務が変わるため、新しい環境に慣れる必要があるためです。

また、受け入れ側である部署も、一から業務を教育することから、仕事に使える時間が減少します。

生産性を低下を防ぐためにも、ジョブローテーションの対象となる人数や受け入れ部署の環境を整えなければなりません。

専門性が付きにくい

ジョブローテーションは、さまざまな業務を経験できるメリットがありますが、一方で専門性が身に付きにくい点がデメリットです。

新しい業務を表面的に理解できても、深い部分まで業務を理解するには適していません。

人材育成を目標が、スペシャリストの従業員を育てることであれば、ジョブローテーションの導入を避けましょう。

従業員のモチベーション低下

ジョブローテーションは、ひとつの業務に集中できないため、従業員のモチベーション低下も起こり得ます。

また、将来的なビジョンが大きく変わることもあることから、退職を選択する従業員も出る恐れがあります。

従業員のモチベーションを低下させないためには、実際にジョブローテーションを実施する前に、従業員の希望を汲み取ることも大切です。

本人のビジョンが実現できるように、ジョブローテーションのやり方を工夫しましょう。

>やりたい仕事が見つからない原因とは?に関する記事はこちら

ジョブローテーションの効果を高めるコツ・ポイント

ジョブローテーションの効果を高めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

今回は、効果的にジョブローテーションを行うコツの一例として、以下の3つのコツを紹介します。

  • 目的を共有する
  • サポート体制を整える
  • コミュニケーション機会を増やす

効果的なジョブローテーションを実現するために、それぞれのコツについて詳しく確認していきましょう。

ジョブローテーションの目的を共有する

ジョブローテーションを実施する前に、対象者となる従業員と目的を共有しましょう。

なぜジョブローテーションを実施するのかを明確にし、従業員の意欲を高めることが大切です。

また、ジョブローテーションによる不安を払拭できるように、ジョブローテーションの意味や、今後のキャリアなどを伝えます。

サポート体制を整える

ジョブローテーションを成功するためにも、サポート体制を整えるようにしましょう。

部署が頻繁に変わっていくなかで、本人の負担を軽減できるような環境が求められます。

とくに、勤務地が変わるジョブローテーションでは、本人だけでなく、家族のサポートも対応しなければなりません。

コミュニケーション機会を増やす

人間関係もスムーズに構築できるように、異動前からコンタクトを取りながら、ジョブローテーションを進めていきます。

ジョブローテーションでは、定期的に部署や勤務地が変わることから、すぐに馴染みやすい環境を整える必要があります。

とくに、異動先が離れた場所であれば、チャットツールやWEB会議ツールなどを用いて、定期的にコミュニケーションを実施します。

ジョブローテーションの対象者が働きやすいように、コミュニケーションをとおして、不安や悩みを解決できる準備をしましょう。

>部下とコミュニケーションをとることの重要性に関する記事はこちら

ジョブローテーションはコミュニケーションが大切

ジョブローテーションを実施するにあたり、組織内でのコミュニケーションが大切です。

従業員が異動先で業務に集中するためにも、話しやすい環境を整える必要があります。

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受け入れ先と対象となる従業員とのコミュニケーションを活性化し、働きやすい環境を作り出せます。

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[※1]出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「企業における転勤の実態に関する調査」
https://www.jil.go.jp/institute/research/2017/documents/174_00.pdf
※本記事は、2021年12月時点の情報をもとに作成しています。


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