「お世話になりました」の正しい使い方とは?意味や言い換え表現を解説
目次
ビジネスシーンで活用されることが多い「お世話になりました」は、お世話になった相手に感謝の気持ちを伝えられる表現です。
転職や異動の際に、別れの挨拶として使用できる表現ですが、それぞれポイントをおさえることで、より気持ちが伝わる表現にすることができます。
例文を交えながら、「お世話になりました」の正しい使い方や注意点、類語表現をみていきましょう。
「お世話になりました」の正しい意味とは
「お世話になりました」は、面倒や尽力をしてもらったことに対して、感謝するときに使用する表現です。
人と人とが支え合って成り立つビジネスでは欠かせない表現で、転職や異動、年末年始の挨拶など、さまざまな場面で使用することができます。
「お世話」の後に続く言葉を工夫することで、別れの挨拶以外にも使用することができるため、覚えておきましょう。
たとえば「お世話になっております」とすると、日ごろの挨拶として、「お世話になります」とすると、はじめて新しい環境にいくときの挨拶として使用できます。
過去・現在・未来系のどの言葉を使用するかによって、意味あいが異なるため、用途によって使いわけられるようにしましょう。
>「お世話になっております」の正しい使い方に関する記事はこちら
「お世話になりました」の正しい使い方と例文
シーン別の「お世話になりました」の正しい使い方と例文についてみていきましょう。
退職の際の「お世話になりました」
退職する際の「お世話になりました」は、一緒に仕事をおこなったメンバーや関わりのある人に対して使うことができます。
具体的な感謝のエピソードをあわせて伝えることで、より気持ちを伝えることができるでしょう。
- 家庭の事情により、本年の12月をもちまして、退職することとなりました。部署の皆様には温かくご指導いただき、大変感謝申し上げます。この度はお世話になりました。
- 一身上の都合により、本日をもちまして退職することとなりました。お世話になり、ありがとうございました。
異動の際の「お世話になりました」
部署異動や転勤などの際は、今後関わりがなくなる可能性が高いとしても、同じ企業の社員として関係が続くことを踏まえたうえで、感謝を伝えるようにしましょう。
新天地での抱負などを加えることで、より印象的にすることができます。
- この度4月より、○○支社に異動することとなりました。2年間という短い期間でしたが、お世話になりました。
- ○○部署へ異動することとなり、いままでサポートしてくださった皆様には感謝しております。大変お世話になりました。新天地ではより一層成果をあげられるように、励んでまいります。
転職の際の「お世話になりました」
退職をして新しい会社へ転職する際も、いままで一緒に仕事をした先輩・同僚・後輩などに対して、「お世話になりました」を活用して感謝の気持ちを伝えましょう。
いままでの感謝の気持ちを具体的なエピソードとともに添えると、より印象的な挨拶にすることができます。
- 4月をもって、○○を退職し、転職することとなりました。ご指導いただいたことを糧に、転職先でも精進してまいります。大変お世話になりました。
- 新卒で○○に入社し、その後6年間△△部署で仕事をおこなってきました。厳しくも温かく迎えてくださった皆様には大変感謝しております。本当にありがとうございました。
>転職の挨拶メールを作成する際のポイントに関する記事はこちら
年末年始の「お世話になりました」
「お世話になりました」は、1年間の感謝を伝える挨拶としても活用することができます。
年末年始にメールを送る際は、営業終了日や繁忙期の可能性などを加味して、送るタイミングを調整するようにしましょう。
件名などを工夫することで、相手がメールの内容を一目で判断できるようにすると丁寧でしょう。
- 今年もお世話になりました。来年も何卒よろしくお願いいたします。
- 今年度も大変お世話になりました。よい年末年始をお過ごしください。
「お世話になりました」を使う際の注意点
感謝の気持ちを伝えることができる「お世話になりました」ですが、使用する際に注意すべきポイントがあります。
「お世話になりました」を使う際の注意点についてみていきましょう。
初対面の人には使わない
「お世話になりました」は、いままでに関わりのある人に対して、感謝の気持ちを述べる表現のため、初対面の人に使用するのは不適切です。
初対面の人には、「これからどうぞよろしくお願いいたします」「お世話になります」など、これからの関係性をイメージさせるような言葉を用いるようにしましょう。
>初めての相手にビジネスメールを送るときのポイントに関する記事はこちら
類語表現と混同しない
「お世話になりました」と、似たような意味で感謝を伝える類語表現は多くあります。
より気持ちをこめて感謝を伝えたいときは、状況や伝える相手によって、表現を使い分けることが大切です。
「お世話になりました」は、上述のとおり、さまざまな締めの挨拶で汎用的に使用できる表現であるため、利用シーンによっては、具体性に乏しくなり気持ちが伝わりにくくなる可能性もあります。
具体的な事項について感謝を伝えたい場合は、「〇〇の際はご協力いただきありがとうございました」「××についてご教授くださり、感謝しております」など、ひとつひとつの事柄をとりあげて言及するように、表現を工夫しましょう。
「お世話になりました」の言い換え表現
上述した通り、「お世話になりました」は汎用的に活用することができる感謝の表現です。
活用シーンや相手によっては、より適切な感謝の表現もあるため、「お世話になりました」と同じく感謝を伝えることができる表現について確認しておきましょう。
「お力添えをいただきありがとうございました」
「お力添え」は、ほかの人からの援助を指す言葉の敬称であり、助けやサポートをもらったことに対して感謝の意を述べたいときに最適な表現です。
目上の人や、取引先、プロジェクトメンバーなど、さまざまな人に対して使用できる表現のため、覚えておきましょう。
「ご高配を賜りありがとうございました」
「ご高配」は、相手から受けた気遣いや配慮を指した敬称であり、「賜る」は「もらう」の謙譲語です。
「ご高配を賜りありがとうございました」で、「気遣いをいただき、ありがとうございました」という意味になります。
かしこまった表現のため、主にメールや文書で使用されることが多く、取引先などの社外の人に使用することが多い表現です。
口頭で伝えると、少々仰々しさを感じさせる表現のため、「お世話になりました」や「お力添えをいただきありがとうございました」などの類語表現と使い分けるようにしましょう。
「ご愛顧を賜り大変感謝申しあげます」
「ご愛顧」は、「贔屓にする」という意味がある言葉で、「ごあいこ」と呼びます。
「ご愛顧を賜り大変感謝申しあげます」で、「贔屓にしてくださり、とても感謝をしている」ことを伝えることができるでしょう。
サービス・商品を継続的に使用してもらっていることに対する感謝の意を伝える際に用いられる表現です。
「お引き立ていただきありがとうございました」
「お引き立て」は、「贔屓にする」という意味がある言葉です。
主に顧客に対して使われる言葉で、目をかけてもらったことへの感謝を伝える際の丁寧な表現です。
文書でも口頭でも使いやすい表現のため、覚えておきましょう。
「お世話になりました」の英語表現
「お世話になりました」の英語表現は、「thank you for helping me」となり、サポートしてもらったことに対して感謝の意を示す表現です。
感謝を伝える際は、日本語の表現と同じように、具体的なエピソードをつけくわえることで、より気持ちを伝えることができるでしょう。
- Thank you for your help for 3 years.It was a pleasure working with you. (3年間お世話になりありがとうございました。あなたと一緒にお仕事できて嬉しかったです。)
- Thank you for your help this year.Have a good end of the year. (本年もお世話になりました。よい年末をお過ごしください。)
「お世話になりました」をつかって感謝の気持ちを伝えよう
「お世話になりました」は、感謝の気持ちを伝えるシーンで、汎用的に活用できる表現です。
感謝の気持ちを伝えることは、ビジネスにおける人間関係やコミュニケーションを円滑にするためにとても重要です。
お礼の気持ちは、積極的に伝えるように心がけてみてください。
また、具体的なエピソードを交えることで、より丁寧に感謝の気持ちを伝えることができるため、メッセージを作成する際は意識するようにしましょう。
円滑なコミュニケーションを実現する「Chatwork」を活用しよう
テレワークやリモートワークなどの働き方が増えてきたなかで、社員同士のコミュニケーションに課題感を覚えている企業も多いのではないでしょうか。
本記事で紹介した「お世話になりました」などの表現を使って感謝の気持ちを伝えたいときに、離れていても気軽にコミュニケーションがとれる手段があると、お互いにお礼を言いやすくなり、人と人とが支え合って成り立つビジネスにおいて信頼感も醸成できるでしょう。
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また、1対1のコミュニケーションはもちろん、複数人でのグループチャット機能も活用できるため、部署全体や社内全体への情報共有も簡単におこなうことができます。
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「お世話になりました」はビジネスシーンにおいて感謝を伝えたいときに汎用的に活用できる表現ですので、本記事を参考にしながら、円滑なコミュニケーションを実現しましょう。
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