ビジネスシーンにおける責任感とは?必要性や強い人の特徴を解説

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ビジネスシーンにおける責任感とは?必要性や強い人の特徴を解説

目次

責任感とは、自分の仕事ややるべきことを途中で放り出さず、最後までやり遂げようとする気持ちや思考のことで、ビジネスシーンにおいて非常に重要なものです。

責任感が強いことには、周囲から信頼されたり、成果を出しやすくなったりなどのメリットがある一方で、強すぎる責任感が、仕事に支障をきたす恐れもあるため、注意が必要です。

ビジネスシーンにおける責任感の意味や必要性、責任感のメリットと注意点についてみていきましょう。

ビジネスシーンにおける責任感とは

ビジネスシーンにおける「責任感」とは、自分の仕事ややるべきこと、うけもっている任務などを途中で放り出さず、最後までやり遂げようとする気持ちや思考のことです。

責任感が強い人は、自分の仕事に誠実に向き合い、ミスや失敗があっても挫けず、完遂しようとするため、同僚や上司、取引先からの信頼を得られる可能性が高いです。

ビジネスシーンにおける責任感の必要性や、責任感を高める方法について詳しくみていきましょう。

当事者意識の責任感

「当事者意識の責任感」とは、発生する物事に対して、自分が関わっていない場合でも、自分事としてとらえ、解決策を考えたり協力したりすることです。

たとえば、自分の営業成績はよくても、企業全体の売上が落ちている場合などに、当事者意識の責任感を抱けると、売上があがる方法を考えて提案するなど、企業の問題解決につながる行動がとれるでしょう。

企業側は、当事者意識の責任感をもつ人材が多いほど、持続的な企業成長を目指すことができるでしょう。

自責の責任感

「自責の責任感」とは、自分の仕事の結果を問わず、すべての責任は自分にあるという思考のことです。

部下をもち、チームで仕事をしていると、部下の失敗によって計画が頓挫したり、取引先を怒らせたりすることもあるでしょう。

このような際に、自分のミスでなくても、部下を指導しきれていなかった自分が悪いと自責の念に駆られることが、自責の責任感です。

しかし、あまりにも自責の意識が強すぎると、心が疲弊してしまう恐れもあるため、注意が必要です。

責任感の必要性

ビジネスシーンにおいて責任感をもつことは、他者の信頼を得たり、仕事を完遂したりするために必要です。

責任感をもたず仕事にとりくむと、雑な仕事になったり、納期に間に合わなかったりして、社内外の関係者に迷惑をかけ、信頼を失う恐れもあります。

仕事を円滑に進めるためには、ミスが少なく、相手のことを考えたとりくみが大切なため、仕事の内容を問わず、責任感をもって真摯に向き合うことが大切です。

責任感が強い人の特徴

責任感が強い人は、周囲からの信頼を獲得しており、頼りにされることも多いため、責任感を強めたいと思う方も多いのではないでしょうか。

責任感をもっと強めたいと感じている場合は、責任感が強い人の姿勢や行動を参考にするのもひとつの方法です。

ここからは、責任感が強い人の特徴をいくつか紹介していきます。

時間や約束を守る

責任感が強い人は、時間や約束を守り、相手の都合や時間を大切にする傾向があります。

同僚や取引先との約束を守れない場合、相手の業務に支障を生じさせてしまい、信頼を失い、次の取引や仕事の依頼につながらなくなる可能性も高いです。

責任感が強い人は、打ち合わせや会議などに時間厳守で行動したり、約束を必ず果たしたりすることはもちろん、守れない約束はしないなど、相手を尊重した行動をとる特徴があります。

相手からの信頼を得ようとして、できない約束や無理な約束をしてしまう行為は、結果として信頼を失ってしまうリスクもあります。

責任感が強い人は、時間や約束は必ず守る、守れない場合は、事前に連絡することで適切に対応し、ビジネスシーンにおける信頼関係の構築をスムーズにおこなっているといえるでしょう。

>仕事におけるタスク管理の重要性に関する記事はこちら

向上心がある

責任感が強い人は、自分の仕事に対して意欲的で、向上心をもってとりくむため、成果を出しやすかったり、急速に自己成長したりする特徴があります。

また、自分の担当業務だけでなく、所属する部署や企業全体に対しても責任感を抱いていることが多いです。

そのため、よりよい成果を出し、顧客や取引先、自社に貢献することを目標にして、自発的に動くことができるのです。

自分の非を認められる

自分の非を素直に認め、謝罪できることは、責任感が強い人の特徴です。

自分の評価が下がったり、自尊心が傷つけられたりすることを恐れて謝れない人もいますが、責任感が強い人は、自責の念を抱き、部下や後輩に対しても、自分の非を認められます。

また、非を認めたあとは、同じミスを繰り返さないように再発防止策を講じる前向きさももっています。

経験を積み、役職があがっていくと、なかなか自分のミスや非を認めることが難しくなってきますが、しっかりと自責の念をもって、うけいれる姿勢が、周囲から信頼を寄せられるうえでも重要でしょう。

>理想の上司の特徴とは?に関する記事はこちら

誠実

責任感が強い人は、真面目で真摯に物事に向きあい、相手を思いやる心で接する誠実さをもっています。

周囲に対する思いやりに欠けていたり、嘘をついてごまかしたりすることは、誠実とはいえません。

誠実さをもっている人は、何事にも全力で、偽ることなくとりくむため、同僚や上司からも好感を寄せられるでしょう。

周囲から信頼されている

責任感が強い人は、上述の向上心や誠実さなどのさまざまな特徴をもっていることで、周囲から厚い信頼を寄せられている傾向があります。

たとえば、仕事でミスがあった場合に、いい加減な対応をして他者の責任にする人と、すぐにミスを報告した上で謝罪し、必要な対応を丁寧におこなう人がいたとしたら、多くの人が丁寧な対応をする人と一緒に仕事をしたいと思うでしょう。

責任感が強い人の考え方や仕事へのとりくみ姿勢は、周囲から好感を抱かれて、結果として信頼につながっていくといえます。

責任感が強い人と弱い人の違い

ここまで責任感が強い人の特徴について確認してきましたが、責任感が強い人と弱い人には、どのような違いがあるのでしょうか。

自分は責任感が弱いのではと考えている人は、これから紹介する2つの特徴にあてはまっていないかを確認してみてください。

自制心の有無

責任感が強い人は、自制心があるため、急な仕事がはいったり、納期がはやまったりした場合にも、その場の欲望や感情にふりまわされることなく、途中で放り出さず、自分で最後までやり遂げようとする傾向があります。

一方で、責任感がない人は、「できるだけ楽な仕事をしたい」「ほかの人が対処してくれるだろう」など、欲望や感情に左右されたり、他者に仕事を押しつけたりする傾向があります。

自らの欲望や感情、行動をコントロールする力である自制心の有無は、日頃の言動から周囲にも自然と伝わってしまうもので、いざというときに、周囲からの信頼の有無というかたちで明確にあらわれることがあります。

たとえば、外せない予定がはいってしまっり、急な不在になってしまったりして、業務遂行が難しい状況に陥った時に、日頃から真摯に仕事に向き合い自制心をもって行動する人の場合は、周囲の人がすすんで協力してくれるでしょうが、普段から感情や行動をコントロールできずに態度にあらわれている人の場合は、すすんで助けてくれる人が周囲にいないでしょう。

自制心の有無によって、日頃の仕事に向き合う姿勢や、周囲とのコミュニケーションの姿勢に違いがうまれ、結果としてビジネスシーンにおける信頼関係にも差がでます。

責任感が弱いのではと感じている人は、改めて、自分の日頃のおこないや姿勢を見直してみましょう。

言動への責任有無

責任感が強い人は自責思考であり、自分の言動に責任をもっているため、できない約束をしなかったり、わからないことが発生した場合には、確認してから顧客や取引先にあらためて説明したりして、他者に迷惑をかけないようにします。

しかし、責任感がない人は他責思考であり、自分の言動に対して責任を感じることがなく、できない仕事なのに安請け合いして取引先に迷惑をかけたり、自分の指示でミスが発生した場合に、他者のせいにしたりする傾向があります。

先述の自制心同様に、言動への責任有無によっても、信頼関係の構築や、業務遂行の円滑さにも違いがうまれますので、自分の言動に責任をもつことが大切です。

責任感が弱いのではと感じている人は、その場しのぎの対応をとらないように注意しましょう。

責任感が高いことのメリット

ビジネスシーンにおいて、責任感があることにはどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。

周囲から信頼される

責任感が強い人は、仕事に対して誠実に向き合ったり、他者を尊重したりしているため、周囲から信頼が寄せられる傾向にあります。

周囲から信頼されると、人望が厚くなり、重要なポジションの仕事に就けたり、部下や同僚が協力を惜しまなくなったりして、さらに企業の成長に貢献できるでしょう。

>信頼関係を築くコミュニケーションに関する記事はこちら

成果を出しやすい

強い責任感をもって仕事にとりくむ人は、向上心が高く、意欲的な傾向にあるため、自分に足りないスキルや経験を積もうという意識も高く、自己成長を惜しみません。

また、仕事の完遂を目指して、何事も最後まで粘り強くとりくむため、成果に結びつきやすいです。

たとえば、日頃から誠実に仕事に向き合っていると、自然と周囲から信頼されるようになり、サポートをうけられるなどして、さらなる成果もだせるようになるでしょう。

責任感を強める方法

責任感をもって仕事をすると、周りからの信頼を得られたり、自己成長につながったりするなど、仕事をより円滑に進められるようになります。

では、責任感を強めたいと思った場合、どのようにとりくめばいいのでしょうか。

責任感を強める方法についてみていきましょう。

完遂することを意識する

自分がうけもった仕事を、最後までやり遂げることを意識しましょう。

仕事を頼まれた際に、忙しいからできなくてもしょうがない、できなければ同僚に任せればいいなどと、後ろ向きな考えを抱いていては、仕事に対する責任感が芽生えず、完遂が難しくなります。

まずは、自分で責任をもって完遂することを意識し、真摯にとりくんでも難しい場合は、同僚に手伝ってもらったり、期日を延ばしてもらったりなどの、仕事を完遂するための行動を検討しましょう。

時間や約束を守る

時間や約束を守ることは、仕事・プライベート問わずに、信頼関係を築くために重要です。

時間や約束を守れないことは、相手からの信頼を失う可能性が大きいため、決められた時間やとりかわした約束は、必ず守るようにしましょう。

時間や約束を守るためには、たとえば、スケジュールを詰め込みすぎるのではなく、打ち合わせが長引くことを考えて、打ち合わせと打ち合わせの間にバッファをもうけるなど、余裕をもたせることが大切です。

また、仕事が手一杯の状態であれば、新たな仕事を断る勇気をもつことも大切です。

守れない約束をしてしまうと、一度約束を交わした期待があるぶん、期待が失われた落差も大きいでしょう。

タスク管理や工数管理を日頃からしっかりとおこない、自分のキャパシティを把握したうえで、約束や依頼をうけるようにしましょう。

>タスク管理ができない原因に関する記事はこちら

人の声に耳を傾ける

人のアドバイスや指摘に耳を傾け、素直に聞き入れたり、非を認めたりすることで、自己成長につながったり、責任感が芽生えたりする可能性があります。

人は、それぞれ自分の考えややり方をもっているため、アドバイスや指摘に反発したくなることもありますが、とりいれてみると、仕事がスムーズに進むこともあるかもしれません。

人からの好意を素直にうけいれたり、自分が間違っていたら素直に謝ったりすることで、相手との信頼関係も高まるでしょう。

人の話を聞きいれ、耳を傾けることに苦手意識をもっている方もいるかもしれませんが、傾聴力はトレーニングすることで鍛えることができるスキルです。

円滑なコミュニケーションを目指す場合は、ぜひトレーニング方法を確認してみてください。

>傾聴力を身につける方法に関する記事はこちら

言動に責任をもつ

自分の言動に責任をもち、確信のもてない発言や無責任な行動はしないようにすることも、ビジネスシーンにおいては重要です。

曖昧な知識や記憶で発言すると、誤った情報が顧客に伝わって、のちのトラブルにつながったり、業務の進行に支障がでたりする危険性があります。

自分の言動に責任をもてるようになれば、不明瞭なことを明確にしてから、行動を起こせるようになるため、トラブルやミス防止につながるでしょう。

また、責任感が強まると、他者に迷惑をかけた際にも、他責や責任転嫁をせず、素直に非を認められるようになります。

責任感をもつ際の注意点

ビジネスシーンにおいて、責任感をもつことは大切ですが、あまりにも強い責任感は、自分や人を傷つける恐れもあるため、注意が必要です。

責任感をもつ際の注意点についてみていきましょう。

人に厳しくしすぎない

責任感が強い人は、自分に厳しいといえますが、人に対しても厳しくなりすぎてしまう恐れがあります。

たとえば、厳しさを人に向け、過度に叱責したり仕事へのとりくみ方を強制したりすると、人間関係の悪化や相手の心身の消耗を招きかねません。

人に厳しくしすぎることは、組織のパフォーマンスの低下を招くかもしれないため、自分に向ける厳しさを他者に向けすぎないようにしましょう。

仕事を抱えこみすぎない

責任感が強い人は、仕事に対し、自分が完遂するという意識が強いため、他者を頼ったり、頼まれた仕事を断ったりできない傾向があります。

しかし、仕事を抱え込みすぎると、残業や休日出勤をする必要性がでてくるなどして、自分の心身を追い込んでしまい、体調不良を引き起こして、仕事を完遂できなくなることも考えられます。

仕事が完遂できなかった場合、社内外に迷惑をかける恐れがあるため、自分の仕事量や体調を考慮し、仕事を抱え込みすぎないことも大切です。

また、仕事で失敗した際に自分を責めることは、度を過ぎると大きなストレスにつながりかねません。

責任感をもつことは大切ですが、すべてに自責の念を抱き、心身のバランスを崩さないように注意しましょう。

>【社労士監修】過重労働とは?に関する記事はこちら

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タスク管理には「Chatwork」を活用しましょう

ビジネスシーンにおいて、自分の仕事ややるべきことを途中で放り出さず、最後までやり遂げようとする責任感は非常に重要なものです。

責任感をもって、真摯に仕事に向き合うことで、自然と周囲からも信頼を寄せられるようになり、円滑なコミュニケーションを実現できるでしょう。

テレワークやリモートワークなど、多様な働き方が拡大されている昨今、仕事を円滑に進める手段として、ビジネスチャットを導入する企業が増えています。

ビジネスチャット「Chatwork」は、オンライン上で簡単にコミュニケーションがとれるビジネスツールで、責任感をもって仕事を進めるうえでも、効果的に活用することができます。

たとえば、「タスク管理機能」を活用すれば、だれが責任をもっているのかの整理や、期日や納期の意識にもつながるため、責任感を芽生えさせることができるでしょう。

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また、電話やメールなどの従来のビジネスコミュニケーションの手段と比較して、簡単にスピーディに社内外と連携をとることができるため、情報共有漏れや遅れなどを防ぐこともできます。

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Chatworkのお役立ちコラム編集部です。 ワークスタイルの変化にともなう、働き方の変化や組織のあり方をはじめ、ビジネスコミュニケーションの方法や業務効率化の手段について発信していきます。

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