尊敬できる人や上司になる方法とは?尊敬される人に共通する10の特徴
目次
職場で尊敬できる上司や先輩はいるでしょうか。
尊敬される人は、責任感が強く、約束を守るなどの特徴があり、職場で頼りにされることも多いです。
尊敬される人に共通する特徴や、尊敬できる人とできない人の違いを知り、頼りになる存在を目指しましょう。
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尊敬できる人はいますか?
上司をはじめ、部下・同僚など、職場において尊敬できる人はいますか。
株式会社ライズ・スクウェアが実施した「尊敬できる上司とできない上司の特徴ランキング」調査において、職場に尊敬できる上司がいると答えた人の割合は49.4%、職場に尊敬できる上司がいないと答えた人の割合は50.6%となっています。
この調査では、尊敬できる上司の特徴として「部下を気にかけていること」があげられており、反対に尊敬できない上司の特徴として「感情的な行動が目立つ」ことがあげられています。
尊敬される人は、成果をだしていることだけでなく、業務や同僚に向き合う姿勢にも見習うべきポイントがあります。
尊敬される人・上司に共通する特徴を知り、自分のスタンスを見直してみましょう。[※1]
尊敬できる人・上司に共通する10の特徴
尊敬できる人や上司には、業務で成果をだしているだけでなく、同僚や部下など、人に向き合うスタンスにも特徴があります。
共通する10個の特徴や傾向を紹介します。
特徴(1):ポジティブな考え方
尊敬される人は、物事のよい部分を見つけようとする傾向があり、起きたことをポジティブに考える特徴があります。
このような考え方ができると、ミスや失敗、トラブルが発生してしまった場合でも、「同じことを繰り返さないためには、どうすればいいか」「さらによくするための改善点が見つかった」など、プラスの着想を得ることができます。
上司や同僚にこのような考え方をする人がいると、改善のアクションもとりやすく、萎縮しすぎることなく、切り替えることができるでしょう。
特徴(2):責任感が強い
人から尊敬される人は、自分のしたことや業務範囲について、強い責任感をもち、安易に他人に責任転嫁することがありません。
日によって言動が変化することもなく、一貫した言動をするため、信頼されやすいでしょう。
また、自分以外がミスやトラブルを起こしてしまった場合でも、他人事と捉えず、自分にも非がなかったかを探して、改善に努める傾向があります。
特徴(3):約束を守る
とり決めたことは、決して破らず、きちんと約束を果たす姿勢も、尊敬されるポイントです。
やむを得ない事情で約束を守れないときは、それが明らかになった時点で、すぐに相手に伝えることも特徴です。
素直に謝罪したり代替案を出したりするなど、精いっぱいの誠意を尽くすように努めることで、相手に不信感を与えず、信頼関係を構築することができます。
反対に、約束を守らず、また言い訳をしてしまうと、不信感が募り、一緒に仕事をしたくないと思われてしまう可能性もあります。
>信頼関係を構築するコミュニケーション方法に関する記事はこちら
特徴(4):視野が広い
多角的な視点から物事を捉えられると、ほかの人が見落としたり思いつかなかったりするような発言やとりくみをすることができます。
たとえば、部下が仕事で躓いたときも、一面的な意見だけでなく、さまざまな側面から助言をしてくれるため、部下は問題解決の道筋を見つけやすいでしょう。
また、偏った意見を投げかけてくることがないと、話をしやすい・相談しやすい上司として、信頼されるようになります。
特徴(5):感情的にならない
尊敬される人は、感情的にならないことも特徴です。
感情的に声を荒らげたり、暴言を吐いたりすると、周囲が萎縮してしまい、職場の空気は悪くなってしまいます。
また、意思決定をしながら業務を進める機会が多いビジネスシーンで、感情が入ってしまうと、物事が誤った方向にも行きやすいです。
さまざまな側面から物事を捉えられる人は、自分の感情をそのまま口にせずに、一旦内面で考えてから、俯瞰的に内省することができるでしょう。
特徴(6):傾聴力が高い
部下から尊敬を集める人は、相手の考えを尊重する傾向があることも特徴です。
自分の考えだけを押し進めようとするのではなく、部下や同僚の意見もフラットに聞き入れようとするため、傾聴力が高いと思われることが多いでしょう。
また、相手がうけいれやすい表情や相槌の仕方ができるため、心理的安全性を確保したコミュニケーションをすることも特徴です。
特徴(7):人によって態度を変えない
尊敬される人は、だれに対しても公平な態度で接することができます。
役職や立場によって、振る舞いを変えることなく、だれに対しても謙虚な姿勢で接することができると、好感を抱かれやすいでしょう。
自分より上の立場の人に対しても、自分の意見とあわないことや誤っていると思われることに迎合せず、軋轢を生まないように自分自身の考えを述べることができます。
特徴(8):自分のミスを素直に認める
尊敬される上司は、自分自身の評価がさがることを恐れてミスを報告しなかったり、認めなかったりすることはせず、間違ったことは素直に報告することができます。
役職が上になったり、部下ができたりすると、プライドが高くなり、自分のミスや間違いを素直に認めることが難しくなってしまうものです。
しかし、上司が部下に責任を押しつけたり、問題をなかったものにしようとしたりすると、不信感が募るものです。
自分のミスを素直に認めることができるのは、決して自分のためでなく、会社のことを第一に考えているからできる行動といえるでしょう。
特徴(9):人の悪口を言わない
人から尊敬を集める人は、上司や部下、同僚の悪口や愚痴を言わないことも特徴です。
悪口や愚痴を口にすることは、人間関係の悪化や会社の士気を下げる原因になりかねません。
もちろん人間のため、イライラすることもあると思いますが、愚痴として口にしたり、悪口として人に話したりすると、自分にマイナスイメージがつく可能性もあります。
尊敬される人は、悪口や愚痴を口にすることのデメリットを理解したうえで、良い組織風土が醸成できるように、意識的に口にしないように意識づけているでしょう。
特徴(10):言動が一致している
部下や同僚から尊敬される人は、言動が一致していることも特徴です。
他人へアドバイスしたことを自分自身で再現していたり、他人に話すことと自分の行動に一貫性があったりするなど、言動が一致していると、信頼度が高まるでしょう。
言動の一致は、事象や物事に対して、自分はどう思うか、自分がどうするべきかなどを常に考えているからこそ起こるものです。
確固とした自分の軸をもっていると、考えをぶらすことなく、一貫した言動ができるでしょう。
反対に、自分の軸をもっていないと、助言したことが自分はできていなかったり、日によって指示が変わったりなど、言動に不一致が生じてしまいます。
言動の不一致は、周囲に不信感を抱かせます。
自分の発言や行動に責任をもつことができると、周囲からも信頼されるようになるでしょう。
尊敬できる人とできない人の違い
上述した調査によると、職場に尊敬できる人がいると回答した人は、全体の49.4%でした。
半分より少ない割合で存在する「尊敬できる人」ですが、「尊敬できない人」との違いはどのようなところにあるのでしょうか。
尊敬できる人と尊敬できない人の違いについてみていきましょう。
悪口や愚痴が多い
尊敬できる人は、ネガティブなことを口にすることを避けますが、尊敬できない人は、悪口や愚痴を口にすることが多い傾向にあります。
物事や人の悪い面や生産的でない事象に焦点を当て、ネガティブに物事を捉えてしまうと、つい悪口や愚痴を話してしまいがちです。
また、自分にとって都合が悪い事項については、すべて相手のせいにするなど、他責思考なことも、尊敬されない点です。
ネガティブなことを口にしたり、責任を人に押しつける人は、マイナスなイメージを抱かれやすく、尊敬されることもないでしょう。
約束事を守らない
尊敬される人は、決めたことを誠実に守りますが、尊敬されない人は、自分の考えやその日の気分によって、約束事を守らないことがあるでしょう。
たとえば、宣言した書類の提出期限を守らなかったり、言ったことを実践しなかったりするなどがあげられます。
依頼やお願いごとをしても、守られないことが多いと、信頼感は大きく下がり、やがて頼む人がいなくなってしまいます。
ビジネスシーンにおいて納期や期日は非常に重要なため、小さなことだと思っていても、積み重ねで信頼関係が崩れる危険性があることを覚えておきましょう。
人によって態度を変える
尊敬できる人は、役職や立場関わらず、どんな相手も尊重するという価値観がベースにあるため、人によって態度を変えず、一貫して謙虚な態度で接する傾向があります。
しかし、尊敬されない人は、役職や立場に応じて態度を変える傾向があります。
たとえば、自分より身分が上の人に対してのみ丁寧に接したり、自分にとって重要な人物とそうでない人に対して態度を変えたりするなどがあります。
このような対応は、周囲の人に違和感を抱かせ、時間が経つにつれ、多くの人の信頼を失うことにつながるでしょう。
すぐに感情的になる
尊敬される人は、周囲の人の意見を積極的にうけいれ、物事を多角的に捉えようとする一方で、尊敬されない人は、自分自身の意見と異なる意見をうけいれず、すぐに感情的になる傾向があります。
視野が狭く、一面的な面でしか物事を見られないと、自分の意見のみが正しいと思ってしまい、ほかの人の意見が受け入れられず、感情的な振る舞いになってしまいがちです。
ビジネスシーンに限らず、意見を求められるシーンにおいては、一度俯瞰的に自分の意見を捉え、柔軟に変化させるスタンスが大切です。
責任感がない
周囲から尊敬されない人は、責任感がないことも特徴です。
尊敬される人は、責任感をもってとりくむ仕事の領域が広く、自分自身の業務範囲だけでなく、部下の業務範囲まで責任をもちますが、尊敬されない人は、責任をもつべき分野や領域への責任感も薄く、部下の業務範囲については責任をもたない傾向があります。
責任感が欠如していると、他責思考が生まれたり、自分のミスを認めないなどの行動が生まれたりするだけでなく、部下や同僚の成果を横取りする言動が起こる可能性もあるでしょう。
言動が一致していない
尊敬される人は言動が一致していることが特徴ですが、尊敬されない人は、宣言したことにとりくんでいない、指示内容がコロコロ変わるなど、言葉と行動がちぐはぐな傾向があります。
期待をかけたことが達成されないと、信頼を失いやすく、失望もされやすいです。
とくに、自分より立場や役職が上の人の言動に不一致が生じると、失望する気持ちも大きく、信頼感が下がってしまう可能性が大きいです。
尊敬される人になるための方法
ここまで尊敬できる人・尊敬できない人の特徴を確認してきました。
自分に当てはまる特徴や、気をつけなくてはいけないポイントを見つけることができたでしょうか。
最後に、尊敬される人になるための方法について確認していきましょう。
立場や経験に驕り高ぶらない
自分の立場や経験に驕った態度をとってしまわないように気をつけましょう。
過去の経験や知見を過信して、大きな態度をとってしまうと、周囲からの信頼を得ることはできません。
どのような立場や役職の相手に対しても、常に謙虚な姿勢で接し、相手の考えや意見を尊重することに努めましょう。
自分とは異なる経験や知見をもっている相手から、新しい価値観や考え方を学ぶという意識をもったり、自分の考えだけを頼りにせず、好奇心をもって相手の考えを聞くようにしたりすることが、信頼関係を構築するうえでも大切です。
常に向上心をもつ
どんなに経験や知見があったとしても、成長することを楽しんで、向上心をもって物事に挑み続けるスタンスは、周囲から尊敬を集めるポイントでしょう。
役職や立場が高くなっても、自分自身のなかでさらに伸ばせる部分はないかを模索したり、他者や会社に貢献できそうな面を考えたりするなど、努力し続ける姿勢が大切です。
ポジティブな発言をする
物事の悪い面よりよい面をみるように心がけ、ポジティブな発言をすることを意識しましょう。
たとえば、部下への声がけを定期的におこなったり、よい面を積極的に褒めたりすることがあげられます。
コミュニケーションの回数や頻度も増えて、職場の士気もあがるでしょう。
愚痴や悪口を言わない
愚痴や悪口は、話しをうけとった人も、耳にした周囲の人も不快にし、自分への信頼感を下げる恐れもあるため、言わないようにしましょう。
このような心がけは、少なからず周囲に影響を与えるため、ポジティブな風土の醸成や風通しの良い職場環境づくりにもつながるでしょう。
部下や同僚の話を聞く
周囲の人を気にかけることを忘れず、部下や同僚の話しを積極的に聞くようにしましょう。
業務での出来事や、日々の業務にとりくむうえでの反省や所感などをヒアリングすることで、部下が抱える悩みに気付けたり、業務改善につながったりすることがあります。
また、上司が気にかけてくれているということがわかれば、部下の心理的安全性も高まるでしょう。
責任感をもって完遂する
責任をもって業務やタスクを完遂することも大切です。
信頼度は一朝一夕で積みあがるものではなく、長い時間やコミュニケーションをかけて積みあがっていくものです。
周囲の人から信頼される存在になるためには、日々の業務に責任をもって、とりくみ続けることが重要です。
コミュニケーション活性化に「Chatwork」を活用しよう
周囲から「尊敬できる人」と思われるためには、日々の些細なとりくみを積み重ねて、信頼感を少しずつあげていくことが大切です。
とくに、悪口や愚痴が多い、すぐに感情的になる、人によって態度を変えることは、業務上だけでなく、人としての信頼度を下げる行為になるため、意識的におこなわないようにしましょう。
上司や部下などの立場や役職にかかわらず、お互いが気持ちよくコミュニケーションをとれるように心がけることが、ビジネスシーンにおいては重要です。
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[※1]出典:PR TIMES「【尊敬できる上司とできない上司の特徴ランキング】男女500人アンケート調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000053076.html
※本記事は、2023年3月時点の情報をもとに作成しています。