ワーケーションとは?メリットや導入方法、働き方の種類を解説

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働き方改革
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ワーケーションとは?メリットや導入方法、働き方の種類を解説

目次

ワーケーションは企業の魅力度をあげる取り組みとして、社員が仕事と休暇を両立させながら働ける制度として注目されています。

観光地やリゾート地で仕事に取り組めることで、社員にとってワーケーションは仕事に対する考え方を振り返る機会や気分転換につながるでしょう。

企業がワーケーションの導入を検討するときは、どのようなところに注意するとスムーズに進められるのでしょうか。

ワーケーションとは何か、ワーケーションのメリット・デメリットと導入手順を解説します。

ワーケーションとは

観光地やリゾート地で仕事に取り組む働き方が、ワーケーションと呼ばれています。

仕事の合間に余暇を楽しみながら、リラックスできる環境や景色を見ながら仕事に取り組めるところがワーケーションの特徴でありメリットです。

ワーケーションの観光地やリゾート地に3〜7日間程度を目安に滞在し、なかには2週間から1ヶ月以上滞在さする場合もあります。

また、ワーケーションを利用したい企業に向けて、環境庁を中心に助成金や補助金の支給、観光地との協力体制を取って導入を推進しています。

新型コロナウイルス感染症の社会的な影響もあり、観光業を盛り上げる意図でもテレワークと相性のよいワーケーションはより注目を集めています。

ワーケーションに関する補助金や助成金を使えば、宿泊費や交通費などの支援金を受け取れて企業がワーケーションを取り入れやすくなるでしょう。

>ワークライフバランス実現に企業ができる取り組みに関する記事はこちら

ワーケーションの種類は大きくふたつある

ワーケーションの種類は、主にふたつに分けられます。

ワーケーションの種類として分類されている、休暇型と業務型のワーケーションについて見ていきましょう。

休暇型のワーケーション

観光地やリゾート地で有給休暇を併用しながら働き、休暇をメインに過ごせるワーケーションの種類は休暇型と呼びます。

観光地でゆっくりと時間をかけて休息できる点がメリットです。

業務型のワーケーション

観光地やリゾート地を訪れて、仕事を中心に取り組むワーケーションの種類は業務型と呼びます。

ワーケーションを通じて、職場のチームワークやコミュニケーション活性化に活かす方法に適しています。

業務型は観光よりも仕事が中心で、休日や空き時間に余暇を楽しめるメリットがあります。

>ワークライフバランスとは?に関する記事はこちら

ワーケーションのメリット

ワーケーションの取り組みでどのような効果が期待できるのか、メリットを見ていきましょう。

有給休暇の取得率が上がる

休暇型のワーケーションを利用する場合、有給休暇を利用して仕事の休みを設けることが可能です。

仕事と余暇の両立ができて、使うタイミングを逃していた有給申請のチャンスにつながるでしょう。

ワーケーションには、有給休暇の取得率があがって企業のイメージアップにつながるメリットがあります。

従業員満足度の向上

会社以外の場所で働く機会ができるワーケーションは、会社の負担で観光地やリゾート地に足を運べる魅力があります。

自由度が高く面白い取り組みを実践する企業は、社員にとって新しい挑戦に取り組みやすく、企業で働く意味を見出しやすくなるでしょう。

ワーケーションは働く社員にねぎらいをこめた取り組みになるだけでなく、従業員満足度を高められる取り組みにできるメリットがあります。

>従業員満足度を高めるメリットとは?に関する記事はこちら

採用活動のアピールポイントになる

企業の魅力度が高い職場につながるワーケーションは、就活生にアピールするときの材料にできます。

たとえば、同じ業界を志望するときの決め手として、ワーケーションの取り組みがある企業だと、事業内容以外の部分で特徴を差別化できるのです。

ワーケーションは企業にとっても、優秀な人材を確保するための採用活動に対してアピールポイントにできるメリットがあります。

ワークライフバランスが整う

社員にとって私生活と仕事を両立できる職場の取り組みは、長く働く上で重要なポイントになります。

ワーケーションは休日以外にも、仕事を終えたあとや早朝の自由時間に観光地やリゾート地の散歩、気分転換に外出することも可能です。

仕事に比重が傾きすぎることを防げるため、ワークライフバランスが整えられるメリットがあります。

振り返りや気づきの機会ができる

会社に出社する形で働く時間が当たり前になると、同じ日常の繰り返しで新しい発見や行動につながらないまま、仕事がマンネリ化することがあります。

ワーケーションで環境を変えて仕事に取り組むと、仕事全般に対する価値観や今後のキャリアプランを見直す機会につなげられるでしょう。

社員が仕事に対する振り返りや気づきの機会にできる点は、ワーケーションを取り入れるメリットにあげられます。

>ワーク・エンゲージメントとは?に関する記事はこちら

ワーケーションのデメリット

ワーケーションを取り入れる際には、気をつけておきたいポイントがあります。

企業や社員にとってどのようなデメリットがワーケーションにあるのか見ていきましょう。

制度の見直しが必要になる

会社でワーケーションを取り入れるときは、どのように導入して運用するのか経営陣が調整する必要があります。

滞在日数はどのくらいまで可能なのか、どのような観光地を対象に実施するのかなど、仕事の取り組み方を含めてルールを決めることが必要です。

実際にワーケーションを導入するまでに、制度に対する運用ルールや仕事内容などの見直しや調整に手間がかかるデメリットがあります。

社内のコミュニケーションが減る

会社以外の場所で仕事に取り組むと、対面して話す機会が減ってコミュニケーション不足になる恐れがあります。

とくにテレワークに関するツールの導入が進んでいないと、仕事の報連相がとどこおって作業が非効率になる可能性があるでしょう。

ワーケーションの取り組みは、働く場所が変わってしまうことで社内や社員同士のコミュニケーション不足につながる可能性やデメリットが考えられます。

従業員の就業状況が把握しづらい

ワーケーション中は、テレワークと同じように従業員の様子がわかりづらいという課題があるため、勤怠管理をインターネットや自己申告で実施する必要があります。

上司にとっては部下がいつ働いているのか、どのくらい仕事に取り組んでいるのかなど、状況が把握しづらい側面があるのです。

ワーケーションのデメリットには、従業員の勤怠管理や就業状況がわかりづらくなるデメリットがあります。

仕事モードに切り替えるまでに時間がかかる

休暇先でのんびり過ごせるワーケーションですが、休日後の仕事の切り替えが難しくなる方もおられるかもしれません。

ワーケーションにひとりで取り組んでいる場合、周りに第三者の目がないと集中できなくなる場合も考えられるでしょう。

休息と仕事を両立できるワーケーションには、休暇モードから仕事モードに切り替えるまでに時間がかかるデメリットがあげられます。

予算の不足で導入と運用がうまくいかない

ワーケーションを取り入れるには、企業の事業資金を使って観光地やリゾート地にかかる費用を工面する必要があります。

国からの補助金や助成金を利用できる場合もありますが、申請が通らないときは企業の経営状況によっては導入が難しくなるかもしれません。

ワーケーションに対する十分な予算が準備できずに不足すると、導入や運用がスムーズにいかないデメリットがあります。

>多様な働き方の種類とメリットに関する記事はこちら

ワーケーションの導入手順

スムーズにワーケーションを取り入れるためにも、企業が導入するときの手順を見ていきましょう。

ワーケーションを実施するためのルール作り

企業がワーケーションに取り組むときは、就業や仕事内容に関わるルールを事前に決めておきましょう。

  • 退勤管理のシステムやルールをどうするのか
  • 仕事のセキュリティ面はどのように対策するのか
  • 仕事に関わるコミュニケーションツールやシステムをどう導入するのか

ワーケーションの導入手順にルール作りを徹底することで、あとからトラブルにつながる状態を回避できます。

就業規則や管理システムの改修

ワーケーションで働く上での決まりを始め、仕事に使うPCやツールの準備、調整を進めておきましょう。

外出先の業務において社員が守るべきルールを意識できるようにマニュアルで配布しておくなど、事前に共有しておくとトラブルを回避できます。

ワーケーションを導入するときは、業務で使っているシステムの改修や準備、あらためて就業規則に関するルールを共有する手順が必要です。

セキュリティの強化

ワーケーション先で第三者に情報が漏れないように、仕事内容に関わるセキュリティを高める工夫に取り組みましょう。

PCのパスワード管理だけでなく、データの受け渡しを安全性の高いツールを使いパスワードや閲覧制限を設定するなど、情報管理に細心の注意を払います。

仕事に使うPCやツールの情報が漏れないように、企業側からセキュリティの強化を取り入れることがワーケーションの導入手順として重要です。

>テレワークのセキュリティ対策に関する記事はこちら

全体に周知をおこなう

企業でワーケーションに取り組むときは、社員全体に制度が広まるように告知しましょう。

企業側から推奨することで社員が自由に制度を利用する土台が整いやすくなります。

まずはワーケーションの導入手順として、ワーケーションの存在や概要を社内全体に周知するように工夫しましょう。

導入後は定期的に見直す

導入後に制度を有効活用できるように、企業側がワーケーションの課題や問題を適時運用しやすい形に修正しましょう。

実際に利用した社員から話を聞き取ったり、導入後に感じた変化を社員全体に聞き取ったりしながら調整します。

仕事に支障が出ないようにするためにも、ワーケーションの導入後は内容を定期的に見直しましょう。

>デジタル化のメリット・デメリットに関する記事はこちら

ワーケーションを運用するときの注意点

ワーケーションの導入をスムーズに進めるためにも、企業がワーケーションを運用するときに注意したいポイントを解説します。

オンとオフを区別できるようにする

社員の休息と仕事の生産性アップを兼ねたワーケーションでは、仕事の時間とプライベートの時間を切り替えるように意識しましょう。

集中して仕事に取り組みながら、できる限り営業時間外に社員が仕事に取り組まないように企業側から注意喚起しておきます。

ワーケーションの効果を引き出すためにも、仕事のオンとオフをしっかりと区別ができる意識や企業側からのルールを事前に共有しておきましょう。

セキュリティや安全面の注意喚起をおこなう

ワーケーションに取り組む場所によっては、第三者の目に仕事の情報が漏れる可能性が考えられます。

たとえば、外出先で席を立つときは必ずPCにロックをかけておくなど、情報漏えいを減らす工夫に取り組みましょう。

事前に企業側から作業に使うツールの操作方法や就業時に気をつけたいルールを共有しておき、セキュリティ対策や安全性を高めるための注意喚起が重要です。

形だけの導入にならないようにする

ワーケーションを利用する社員にとっては、周りの雰囲気や企業の対応によっては制度が利用しづらい場合があります。

制度があるだけで実際に利用できないと、企業に対する魅力度が減ってしまう可能性があるので注意が必要です。

社員にワーケーションを周知して広めるときは、企業側が形だけの導入で運用が進められていない状況にならないように注意しましょう。

社員に概要や目的を伝えておく

ワーケーションの概要や導入目的が社員に広まらないと、利用する意図がわからずに制度が広まらない可能性が考えられます。

部署内での利用が進めやすいように上司が制度を利用して部下に広めるなど、社内全体でコミュニケーションを取りながら情報共有することが大切です。

企業側からワーケーションに対する説明の機会を設けるなど、社員全体にワーケーションの概要や導入目的が伝わるように注意しましょう。

仕事のコミュニケーションツールを変える

ワーケーション先でいつもと同じように仕事が進められるように、出社している社員と連絡が取りやすい手段を導入しましょう。

たとえば、ビジネスチャットを使えば、作業内容に関わる質問や報連相をとどこおりなく部署の仲間や取引先に伝えられます。

ワーケーション中の仕事が進めづらい状況に注意を払うためにも、仕事のコミュニケーション方法に支障が出ないようにコミュニケーションツールの導入をご検討ください。

>社内の情報共有を効率化する方法に関する記事はこちら

ワーケーションを取り入れて生産性を向上しよう

観光地やリゾート地を仕事場所にして、社員の仕事と休暇の両方を充実させる取り組みである、ワーケーションには企業と社員の両方にメリットがあります。

ワーケーションは、社員の私生活と仕事の両方が充実できる取り組みの一例にできるでしょう。

ワーケーションに限らず会社以外で働くときは、仕事に取り組む上でのセキュリティ対策に注意することが重要です。

また、仕事とプライベートの時間をわけられるように、社員に向けて事前にルールや概要を共有しておくことが導入手順に求められます。

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